マデスは力を使い、世界を形作ることを決意した。彼は大地を創り、山々を築き、海を満たし、空を広げた。大地に生命の息吹を与えるために、植物と動物を創造し、自然の調和を整えた。しかし、マデスの創造にはまだ欠けているものがあった。それは、彼が望んでいた知恵と意志を持つ存在、人間だった。
マデスは深く考え、人間を創るために自身の力を注ぎ込んだ。彼は大地から粘土を取り、慎重に形を整えた。人間は彼の理想とする存在だった。彼は人間に自由な意志と知恵を与え、彼らが自分自身の運命を切り開く力を持つようにしたかった。
だが、人間を創造する過程で、マデスはある不安を感じた。自由な意志を持つ者たちは、やがて混乱と破壊をもたらすかもしれない。彼らが力を持ちすぎれば、神々すらも脅かされるかもしれない。しかし、マデスはその不安を抑え込み、人間を完成させた。彼は人間に愛情を注ぎ、彼らが繁栄し、成長することを望んだ。
人間が世界に生まれた瞬間、マデスは自分の創造が新しい時代の幕開けを告げるものであることを理解した。彼は人間に対して大いなる期待を寄せ、彼らがこの世界をさらに豊かで美しいものにする力を持っていると信じていた。
しかし、ネメシスはマデスの理想に対して疑念を抱いていた。彼女は人間の本質を見抜き、彼らが持つ自由な意志がどのように作用するかを恐れていた。ネメシスは、もし人間がその力を誤って使えば、世界に大きな混乱が生じると予感していたのだ。
時が経ち、人間は進化し、文明を築き始めた。彼らは知恵と力を駆使して世界を切り開き、数々の発明や発見を成し遂げた。しかし、同時に彼らの間には争いも生じ、戦争や破壊が繰り返された。マデスはその光景を見守りながら、自分が創り出した存在が理想と現実の間で揺れ動いていることに気づいた。
【作者からのコメント】
手抜き感半端ないな…0.5話ぐらいやなー、次回少し長くしよう
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