テラーノベル
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君に気づいてもらえなくても。
第一話連載開始です。
まだ心の整理が付いてないので沢山出すのはもう少し待ってて下さいね。
ハッピーエンドで終わる予定ですよ。
始めは皆大好き佐野くん視点出ございます。
「え、佐野くんッ!!!」
「ん…?」
ドンッ!!
「え、?」
背中に衝撃が走った。
でも、それより目を引くものがあった。
どろどろした赤が近くに流れている。
晴明が俺の近くで倒れてる。
思考が回らない。
考えたくない。
「佐野、くん…」
晴明が近くに流れてて、周りがうるさい。
なんで…なんで、?
佐野「なんで…晴明が倒れてんの、?」
俺の背中を押して…晴明が轢かれた、?
近くのトラック運転手が抑えられてて、
俺は山崎さんに目を遮られた。
見ちゃ駄目だ、と。
山崎さんは俺と病院に行った。
俺を心配してくれて、運転手は捕まえたからね?と安心させてくれた。
でも、なんで、?
晴明は、血が出てたよ、?
なんで山崎さんは僕の心配をするんだよ…
なんで、俺が死ななかったんだよ…
「君のせいじゃないよ…」
山崎さんが優しく言ってくれる。
でも、夢の中はそんなに甘くない。
「なんでお前が死ななかったんだよ!」
「人殺し!晴明を殺したのはお前なんだよ!」
顔が見えない。
石を投げられて、痛くて。
でも言葉を言えない、泣けない。
俺にはそんな事できる立場じゃないから。
俺は人殺しだから…。
晴明はあの後、たかはし病院に運ばれた。
たかはしは全力を出してくれたけど晴明は間に合わなかった。
打ちどころが悪かったらしい。
妖怪や神様はあんな傷はすぐ治るけど、
晴明は人間。
体の構造、魂さえも違う。
なんでもっと考えなかったんだろう。
なんでもっと一緒に居る時間を特別にしなかったのだろう。
なんで、時間はあったのに気持ちを伝えられなかったんだろう…。
こんなにも、愛してたのに。
「佐野、大丈夫か…?」
「そうだぞ、いくらでも相談乗るからな」
「無理しないでね、佐野くん」
教室に入ったら皆が心配してくる。
皆、晴明のことが大好きだったのに誰一人として俺を責めない。
なんで、?
俺の中にまた疑問が生まれた。
「佐野くん大丈夫なん、?」
「無理するなよ、まだ子供なんだからな」
「みーくん…なんでも僕に言ってね?」
皆が俺を心配する。
怪我したのは俺じゃない。
帰っても俺の疑問は消えない。
なんで、俺を心配するんだろ。
お前らの担任を、親友を、恩師を、
俺が殺したんだぞ?
晴明…
あ、そうだ。
晴明が居ればこの疑問が無くなるはず。
「晴明…早く戻ってきてよ」
自然と溢れる涙を無視して俺は笑う。
愛想笑いでも、周りに溶け込めるように。
一方その頃…
「ひぇぇぇ!佐野くんが怖いぃぃ!!!」
佐野の部屋で叫ぶアホ毛の男。
誰もその男を認識出来ない。
いや、見えないからだ。
「うー…妖怪って幽霊と違うもんね…」
まさか、死んだ担任が幽霊になったとは誰も思わないだろう。
「まぁ、いっか!」
君に気づいてもらえなくてもずっと傍に居るからね。
佐野くんメインじゃありませんよ。
次回から沢山のキャラと絡ませます。
次回:君ともう一度。
コメント
17件
かの辞めたら私も辞めよかな活休じゃなくて
泣くよ?(இωஇ`。)かのくんやめたら僕投稿しない( ー̀ н ー́ )
みんなやめようとしていく…泣くかもしんない