楽しい日々はすぐ終わる…美人短命だのジャネーの法則などあるが、僕は少し違う気がする…きっとあの子のせいだな
余命不明な僕の最後の恋愛
〜第1章〜
「ヤバい友達の作り方忘れた…」
高校生に入って5ヶ月が経過している 5ヶ月もたっていたら5,6人ほど友達や話相手などはできているだろう
だけど僕はできていない…いや、元々いた友達と一緒にいすぎて他の子と喋れていないの方があっているかもしれないな…
「友達ならここにいるじゃん」
「いや違くて…もっとこう…みんなと広く浅く喋りたいな〜って」
「ほーん」
でも喋りかけて嫌がられたら辛いな…どうしよう…
「海翔って意外とコミュ障だよな」
「うーん…直したいとは思ってるんだけどな てか人との話し方教えてくれよ遥斗」
「僕も海翔と同じコミュ障なので無理でーす」
遥斗はそこまでコミュ障のことを気にしてなさそう…僕が気にしすぎなだけなのだろうか
「まぁ僕もみんなとワイワイ青春したいと思ってるけどな 彼女なんかも作って、たくさんの友達と遊びに行ったりもして…まだ僕ら高校の最初だから全然これからじゃん!」
「そうだなー」
青春か…僕も楽しい高校ライフを満喫したい…今はただ遥斗と喋っているだけだからかものすごく時間が過ぎるのが遅い気がする
「よし!そうと決まれば話しかけに行くぞー!」
「え? あ!ちょっと待って!」
キーンコーンカーンコーン
「あ時間だ…」
「え!もうそんな時間経ってたのか…それじゃHR終わったらまた来るわー!」
「ういー」
遥斗とは違うクラスで授業中などはいつも1人だ でも基本的に会いに来てくれるから問題はない
「今日は転校生が来ている」
転校生か…あ そういえば僕の席の隣空いてるな…男子だったらワンチャン喋れるかも…
クラスメイト達がソワソワしている転校生は中々入ってこない…そりゃあ緊張するよな
「し、失礼します…」
小柄な体格 髪はストレートで編み込みがされている。目がぱっちりしていて少しタレ目気味…アニメにでてきそうなぐらいの容姿で…一瞬で持ってかれた いわゆる一目惚れだった
周りのクラスメイト達は可愛いとかすげぇ美人とか言っている
「えっと…小林紬って言います。これからよろしくお願いします…」
まだ緊張しているみたいだ その姿はまるで飼ってまだ少ししか経っていないの猫みたいだった
「それじゃあ小林さん。夜野の隣の席に座ってください」
「わかりました」
徐々に近づいて来る新しいクラスメイトはみんなの視線を奪っている 段々と僕もその姿に魅了されていって…
「えっと夜野くん?だよね。これからよろしく。できればたくさん学校のこと教えてくれると嬉しいな」
少し囁くような声色で話しかけてきた 最後はニコッとしていて花の模様が周りにでてきているような気がした
「あ…うん わかったよ」
仲良く出来るだろうだろうか…
「ねぇ紬ちゃん!好きなことって何?」
「小林さんゲームできるの?一緒にしようぜ!」
いつの間にか僕の席は奪われていて、小林さんの周りに全員が集まっていた
「いや〜凄いなあれは 海翔良かったな!こんな可愛い子の隣りなんて!」
「うん…」
「あれ 嫌だった感じ?」
「いや…僕の席が…」
「あーなるほどね…」
よく隣同士でペアになることがある…その時まじでどうしよう…僕みたいなやつが小林さんと喋ってたら陽キャの奴らからの視線がえげつなさそう…
これからどうなるんだ…
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一応読み方 主人公 夜野海翔(よのかいと) ヒロイン 小林紬(こばやしつむぎ) 主人公の友 坂本遥斗(さかもとはると)