今日の体育はシャトルラン。
僕は特別体力があるわけでもないし
嫌だなぁー。
_____,
90回近くになり、男子ほとんどが脱落していく中で余裕そうに100回を超えてる男がいた。
「「若井がんばれーーー!!」」
みんなが一致団結し応援している男の名前は
若井滉斗。
もう130回、すごいな。僕なんて50行くか行かないかくらいだったのに。
まぁ流石に辛そうだけど。
みんながみんな若井の名を呼んでいる。
若井はサッカー部で運動ができて、みんなから人気がある。
140回に到達しようとしたとき
(主に若井とつるんでいる)運動会系の男子たち
の声量がわっと大きくなった。
そろそろペースが落ちてきてる。
そんな若井を見て周りに同調してみる。
「若井…がんばれっ」
隣にいる人でさえも聞こえるか怪しい声量。
まぁ。言った事実が大事。
なんてことを考えていると急激に若井のペースが上がったことが見てとれた。
そのまま若井は167回で終了。
終わった後は拍手喝采。
若井の終了後みんな(男子多数)が周りに集まり大群になっていた。
そんななか沢山の人達をかき分けて若井が姿を現した。
僕の前に立つ。
僕は咄嗟に何か言わないとと思い
「 若井っす、すごかったよ…」
という。
「おいわかーい 」
男子達の声が聞こえる。
「早く、戻りなよ…」
そんな言葉を聞いた後若井は少し寂しそうに微笑んで大衆の輪に戻っていった。
休み時間。他の人の会話が聞こえる。
なんだか若井のシャトルランについて話してるみたいだ。
「いや、マジで若井すごかったわ!笑」
「まじそれ」
「後半の追い上げえぐくなかった?!」
「な!もう終わりだと思ったら急にペース上げてくるんだもんw」
そんなようなことを話している。
若井はそんなことないと謙遜しているが
「まぁ、ある人の応援頂いちゃったんで?笑」
ふざけるように放つ。
若井好きな子いたっけなんて男子の声が聞こえる。
誰なの。そのある人って
気になりすぎて後半の授業は頭に入らなかった。
放課後。僕は解放玄関で若井を待つ。
数分後
「ごめんっ!まった?」
そう言って若井がやってくる。
「ううん。帰ろ」
「いやぁ〜元貴ありがとね」
にやっと笑いながらそう言ってくる。
なんだ?感謝されるようなことをした覚えはない。
「嬉しかったよ”応援”」
「えっ…、!?」
聞こえていたの?あんな大衆の声の中、蚊の鳴くような僕の声を聞き取ったとでも言うのか。
「元貴の声ならどこにいても聞こえるよ」
そんな僕の考えを読んだようにそう言ってくる。
もちろん伝えるつもりで言ったわけじゃない。
自己満だ。なのに聞こえていたなんて、
さらにこんなセリフ…
顔に熱が集まるのがわかった。
「照れた…?笑」
戯けるように僕の顔を覗き込んでくる。
「五月蝿いっ///」
「あーそんなこと言うの?
手離しちゃうよぉ笑」
「だめッ…」
「へへっ、笑 家くる?」
「行く…」
今日学校でシャトルランがあったんすよ。
それでももう舞い降りてきちゃって
やってる最中はまじ辛すぎて考えられなかったから終わった後考えてた.ww
シャトルランほんとむり!つらいー!
体力無さすぎおばけ
いいね、コメント、リクエスト気軽にください!
ちなもとぱげんてー
てかあの吸血鬼のやついつかちゃんと一つの作品として書きたいな………笑
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!