寧々said
夜よ、こないでくれ
が、現実はそんな甘くない
あっという間に夕方になってしまった
今日の夕飯は肉じゃが
私は野菜を切ろうと、包丁を握る
が、その横では、、、、
爆「・・・」
爆豪が物凄いスピードで野菜を切っていた
意外だ
意外すぎる
そんな爆豪の包丁さばきに、私はつい見惚れる
爆「さっきから何見とんだ。てめぇもさっさと野菜切れや」
『いやぁ、爆豪って包丁使うの上手いんだな。私としたことがつい見惚れちゃったわ』
爆「っ!いいからさっさとやれや!」
なんか怒られた
だけど、少しだけ爆豪の耳が赤くなっているように見えるのは、気のせいだろうか
轟「白虎、俺も包丁使うの上手いか?」
『、、、、轟くん、下まで切れてないよ。繋がってる』
轟「・・・」
『・・・』
緑「ねぇ、寧々ちゃん」
『ん、どうした?』
薪を燃やしていると、緑谷が隣に来た
緑「洸汰くんのことで話したくて」
『洸汰のこと?』
緑「うん。昨日、洸汰くんと少し話したんだ」
『じゃあ、洸汰がヒーロー、いや個性があるこの超人社会そのものを嫌っていることは知ってるね』
緑「うん。僕そのことを知った時、洸汰くんのためになるようなこと言えなくてさ」
釜戸の燃料となる木材を入れながら、緑谷は言葉を続ける
緑「オールマイトなら、なんて返したんだろう、って思って」
そこまで言うと、緑谷は俯いたまま問いかけてきた
緑「寧々ちゃんならなんて言う?」
うーん、そうだな
『やっぱり、私だったら他人にズケズケ正論叩かれたら嫌だな。大事なのは、誰が誰に言葉を伝えるのかが重要だと思う。伝える人によっては、伝えられた側の言葉や行動に違ってくるだろうし。初めて会った私が言うのは、ちょっと違うと思う』
そう言うと、緑谷は少し笑った
緑「そうだね。寧々ちゃんの言う通り、通りすがりが何言ってんだって話だ」
『でも、ありがとね』
緑「え?」
『洸汰のこといろいろと考えてくれて。あいつ、私と同じで両親いないからさ、私が親代わりみたいに世話してたんだ。だから、緑谷の話を聞いて嬉しかったんだ』
緑「寧々ちゃん、両親がいないの?、、あ、ごめん!なんか失礼だったよね。そんなこと聞いて」
『いいよいいよ。私、両親の顔や記憶を覚えてないからさ』
緑「そうなんだ」
飯「君たち!手が止まってるぞ!最高の肉じゃがを作るんだ!」
高速で手を動かし続けながら言う飯田に、私たちは思わず苦笑する
それから、再び肉じゃが作りの作業を始めた
〜作者〜
最近、ハートの数が減り始めて作者は落ち込んでいるでござる
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コメント
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