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「変身」


魔王「なぁ、そろそろ名前で呼んでもいいんじゃないか?」

勇者「そうですね、もう、恋人ですし///…そういえば自己紹介してませんでしたね。僕の名前は勇人です。魔王は?」

魔王「そうか、ユウトか…私はレイだ。可愛い名前だろう?」


魔王、もとい、レイはフッフッフッと自慢気だ。褒めてと言わんばかりに、堂々としている。


ユウト「可愛いよ、レイ。」

レイ「///ま、まぁな!!!」


レイは照れて恥ずかしいのか、そっぽを向いてしまった。それにつられて、僕もドキドキしてしまう。レイが、汗ばんだ手で、スカートを握りしめている。


レイ「なぁ、人間界に行っていいか?…その、デートしたいから…」

ユウト「人間界!?」


レイが僕の裾を軽く引っ張りながら、上目遣いでこちらを覗いている。とても可愛らしいお願いだが、事が事の為、簡単に承諾する訳にはいかない。


ユウト「僕達の関係は、ライラ以外秘密にしないと…」

レイ「大丈夫だ!私は変身出来るからな!」


そう言いながら、レイはゆっくり変身していく。身長は変わらないが、角が消え、服装もロングワンピースに変わっている。白を基調としており、春らしいピンクの花柄と白の丸襟がとても良く似合っている。目も魔族特有の赤色から、アクアマリンの様な澄んだ青だ。透き通ってキラキラした瞳は、まるで宝石の様に輝きながら、僕を映し出した。


レイ「これなら大丈夫だろ?」


自信満々にレイが満面の笑みを浮かべる。確かに、これならバレる心配も無さそうだ。


ユウト「うん、とても良く似合ってる。」

レイ「フッフッフッ、そうだろう?」


レイが可憐にスカートを摘み、ヒラヒラと動かしていると、ボーンボーンと鐘の音が聞こえる。自信満々に微笑むレイを他所に、時刻は午後6時になっていた。


レイ「…もうこんな時間か…」

ユウト「もう…、そろそろ帰るよ…また会おう。」


名残惜しいが、魔王城から人間界まで1時間程掛かる。そろそろ帰らなければ、家族や仲間達、村の人が心配してしまう。テレポートが使えたら良いが、場所が遠い為、かなりの魔力と体力を消費してしまう。生憎使う程の体力が無い。


レイ「待って…」


肩に手の温もりを感じながら、レイの小さくか細い声に思わず振り返ると…


レイ「チュッ」


レイが背伸びしながら、僕の頬にキスした。


レイ「…また、来て…」

ユウト「うん、必ず来るよ。」


レイの初めてのキスに驚きと悦びの余韻に浸っていると、レイが少し顔を赤らめながら、後ろに手を組んだ。その様子を見送りながら、帰途に着く。頬には、生暖かい感触が残っていた。思わずニヤつく顔をなんとか緩めながら、後日のデートを心待ちにする事にした。

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