テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
36
良い加減にしろよ?お前ら。
「、、、お兄ちゃんなんて大っ嫌い。」
……………………
「ごめんね。」
気づけば俺はそんな言葉を口にしていた。
「優愛!あんたねぇ、、!」
「飯食べよ!?母さん!!」
俺は叫んだ。いろんな感情を抑えながら、ただただ、自分の部屋に帰ってく妹の背中を見た。
「ごめんね、京治、ごめんね…!」
母さんは、ご飯に涙を落としながらただひたすらに謝っていた。
「謝らないで良いよ。母さん。俺こそ妹のこと任せっきりでごめん。」
普段ならもうご飯は食べ終わっているだろう。でも今日は、、箸が進まない。
「ごめん母さん。残しても、いい?」
「いいよ、」
俺は妹の部屋に向かった。
「ごめん。優愛。ごめんな。」
「気持ち悪いな……、毎日毎日。」
「…!」
俺のこの行為さえ、妹には…
「ごめん!!察せれなくてごめん!救えなくて…………ごめん、」
「謝って気は済んだ?……」
「謝らないでよ気もっち悪い!ごめんけど、私はすこっしも!!!!!!」
「何も変わってないよ…」
姿は見えないけど、ドア越しに泣いているんだなということだけはすぐに理解ができた。
そんな時、ドアがガチャと音立てた。お母さんも妹も家にいる。まさか、
「ただいま」
「父さん、、?」
まさかの出張中の父だった。確かにいつ帰ってくるかは知らなかったとはいえ、もう二年、
ちょうど妹が変わる前だ。
「久しぶりに帰ってこようかと思ってな。妹はどうした?もう寝たか? 」
まぁ普通はそうなるわな。
「妹は、色々あったんだよ、、」
いや何言ってんだよこれで伝わるわけねぇだろ
「ああぁ、そーゆーことぉ、」
え,伝わったの。ヤバ。
「お母さんも辛そうだったもんなぁ顔見ればわかるわ。」
察し良すぎだろ
「うん。まぁね。父さんはなんでこのタイミングなの」
「ん〜気分ってやつぅ〜」
なんなんだコイツ。
「そ、俺、もういい?来年受験だし勉強しなきゃいけないから」
「立派だなぁ!お前〜偉くなった偉くなったー!w」
そう言いながら俺の頭を撫でた。なんでろう、撫でられれば撫でられるほど、辛さは増していくばかり。
「ありがと、んでおやすみ。明日も俺部活だし」
朝ー
「ん、おはよ。」
ねっっっむ。でもまぁ昨日は1時間も寝れたしなぁ✨
「おはよう、京治。そしてひとつ聞いていいかしら?」
え、なんだろう。
「どうしたの母さん」
「なんでコイツがいるの?出張中でしょう?」
あーーーーーーそっか。知らないんだった
「別にいいじゃん〜京治も嬉しいだろ?」
「そーですね」
そんな会話を流し聞きしつつ俺は光の速度で準備を終わらせた。自主練の時間を確保するためだ。
「じゃ、俺は行ってくるから」
「えー早くない?」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
学校ー
「ちょっと早すぎたかな。」
体育館は指定の時間にならないと開かない。開くまで少し読書でも、
「いい加減にしろよ」
う“っ、昨日の記憶が蘇る。頭もいたい、
「あーはいはい今開けるからね」
いつものおじいさんの声で気が紛れた。
「すいません朝早くから。」
「ううん、いいんだよ。いつも誰よりも早くきて練習してるよね」
あ、見てくれてたんだ。
別に誰かに見て欲しくて練習してたわけじゃないけど、認められて嬉しくない人なんかいないだろう。
響き渡るバレーボールの音。そして俺1人しかいない静かな体育館。
この空間が俺は大好きだ。落ち着く。
そんな空間を切り裂くような大きな声が聞こえた。木兎さん達だ。
「げ、また赤葦が1番かよ〜早いなぁ相変わらず!」
「あかーし!!トスー!」
今日も騒がしい1日になりそうだ。
「木兎さん。まずは部室に荷物を置いてきてからです。」
「え〜ドケチ」
「置いてきてからは、いっぱいトスあげますから。」
あの静かな空間も俺は大好きだが、何より1番好きなのは、
「あかーし!」
「赤葦!」
先輩達とバレーできる空間だ。
授業中ー
俺がガッツリ勉強する時間といったら、授業くらいしかない。
朝はバレー
放課後もバレー
帰るのはもちろん遅くなる。
そしたら家ではご飯や風呂に入ってたら夜遅くなる。
勉強できるといってもほんの2時間程度だ。
「赤葦!すまん消しゴム落とした!拾ってくれ!」
「はい。 」
だから俺にとって授業はすごく大事だ。わからないところがあれば教科の先生をとっ捕まえて、
わざわざ聞きに行くのも大事な手順。
ノートは後から見やすいようにしっかりまとめないと、、
「赤葦〜授業聞いてなかった!あとでノート見せて!」
「わかりました」
「赤葦くん、文化祭のことなんだけど、実行委員興味ないかな?」
あ、そうだ、文化祭。忘れてた。実行委員か、今はただでさえ勉強に追われてるしな。
「そうですね、誰もやりたくないとのことでしたらまた考えます。」
はあああああああ。結局誰もやりたくねぇのかよ。
「えーと文化祭の出し物なんですけど、何か案ある人います?」
シーン…
でしょうね!!うんわかってた!!
「ないなら、過去にやってたものから選ぶ感じになるんですけど、、」
数十分後…
「じゃあ今年は3組と合同でお化け屋敷作りでいいですか?」
「はーい」
文化祭、めんどくさいけど結構楽しみだな。
家ー
「ただいm、何してるんだよ!母さん!!」
「やめて!京治!!離して!!」
家に帰ると母さんと妹が暴れてた。
「優愛も、食器を投げるな!!割れて危ないだろ!!?」
妹は荒れ果てた姿で、食器を投げて、
母さんは疲れ切った顔で、包丁を手に持ってた
お互いに限界が来たんだろう、、
「母さん!一回落ち着いて!包丁離して!!」
学校で教わった柔道で、なんとか母さんから包丁を奪い取ることができた。
「優愛、頼む!一回部屋に戻れ!!マジで!!」
「優愛!!」
痛っ
優愛が投げた食器の破片が飛び散り、少し切り傷を負った。
「優愛!本当に危ないから!!」
母さんも止めてなきゃいけねぇのに、、
数分後…
結局妹は体力が尽きて、部屋に戻っていった。
俺は色んなところから血が滲み出ていた。
母さんはベッドに運び終えた後、妹が投げて割った食器の破片を片付けていた時、
「ただいまー!」
「あーこんな散らかしてーダメだろ〜」
父さんが帰ってきた。
「ごめん。いまかたづけるから、あと夜ご飯母さん作ってなかったみたい。軽く作るけど何がいい?」
「あーいいよ俺コンビニで食うわ。なんか買ってくるから。あと危ないから割れ物の触んなよー」
なぜか不思議な気持ちになった。おれに興味なんかないと思ってた父さんが、心配してくれたのか、、?
数分後ー
「買ってきたよーん!」
「それ食べて今日はもう寝なさい!w」
俺にそう言って笑いかけたあと、散らかった食器を片付ける姿が目に映った。
俺は一粒の涙を流した。
「どうした!?京治?!」
心配する声が聞こえた。
「大丈夫だよ。父さん」
「泣きたくもなるよな」
俺が言った言葉を断ち切るように、父さんは俺を撫でながら言った。
「大好きな妹は引きこもりで、母さんは病んで。そんな中頑張ってきたもんな。」
「父さん、俺は、」
言葉が詰まった。でも父さんはそんなこと気にもせず、
「偉い。お前は偉いよ。」
わからない。わからないけど涙が止まらなかった。
そのあとはあまり覚えていない。多分泣き疲れてそのまま、
朝、テーブルの上に並べられた朝食と、一つのメモ
「いっぱい食べてげんきになんないとね!😊 」
俺はまた涙を流した。
⚠︎誤字脱字などがございましたらコメント欄等でお知らせください。
前回に引き続き、Rです!最後まで閲覧ありがとうございました!大変遅くなってしまい申し訳ありませんでした。続きの展開はまだ考えてはいないので、コメ欄等で考えていただけたらと思います!