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「俺も好きだよ」
迷いのない声だった。
「文化祭の時から、ずっと気になってた」
「……ほんまか」
「ほんと」
優しく笑って。
そのまま、手を取られる。
「付き合おう、マナ」
「……ええで」
即答やった。
⸻
それから。
関係は少しだけ変わった。
「マナ、こっち」
自然に手を引かれる。
「近いって」
「恋人だからいいでしょ?」
「……まあ、せやな」
慣れへんけど、嫌やない。
むしろ——
めっちゃ嬉しい。
⸻
休日。
「どこ行く?」
「ライ決めてええで」
「じゃあカフェ行こう」
並んで歩く。
たまに肩が触れて。
そのたびに、少し照れる。
⸻
勉強会も続いていた。
「マナ、ここわかる?」
「ちょい怪しい」
「じゃあもう一回やろうか」
変わらず優しく教えてくれる。
「ほんま助かるわ」
「いいよ。マナといるの楽しいし」
「……そういうとこやぞ」
「え?」
「なんでもない」
照れ隠しで視線を逸らす。
⸻
少し離れた場所で。
「完全に恋人だね」
ウェンが笑う。
「だな」
ロウも頷く。
「マナ、あんな顔するんだ」
「レアだな」
⸻
帰り道。
夕焼けの中。
「マナ」
「ん?」
「好き」
ストレートな言葉。
でも今は、ちゃんと返せる。
「……俺もやで」
⸻
出会いは偶然。
でも今は、ちゃんと繋がってる。
これからも。
隣で笑っていられるように。
二人はゆっくり、歩いていく。