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あらかじめ私はヒロインの情報を把握している。情報は命だからね。
今回のターゲットは自己山愛姫。
名前から愛されてますよ〜オーラが凄い名前だね。
今回の作戦に必要な暗記した情報を頭で整理しながら、校内を回る。
確か白髪の高身長の男に、学校ついたらまず職員室に来てね〜。
とか言われたんだよね。
そもそも職員室どこかもわからないのにいけと言われてもね!!(逆ギレ)
しょうがない誰かに聞くか。
おっとあそこに茶髪の女の子が…。
たしかこの子は釘崎野薔薇だっけ?
たしか1年生だから同級生だったはず…。
最初から運がいいなぁ。
まず第一の味方はあの子にしよう。(高専のことはだいたい把握している)
「あ!そこの美人なおねぇさん!ちょっといいですか?」
私はそう言って首をコテンと傾け、彼女に話しかけた。
ここは可愛さ重視にしよう。第一人称は大事だからね。
釘「ん…?美人なおねぇさんって私のこと?」
「はい!」
美人と言われて嬉しくない人なんてなかなか居ないと思うから、今回はいい子ちゃん作戦で行こう。
釘「あんたなかなか見込みがあるわね…。私は釘崎野薔薇よ。特別にあんただけ下の名前で呼ばせてあげるわ」
「ほんとに!?嬉しいな野薔薇ちゃんありがとう!」
そう言って私はにっこりとヒロインも驚くであろう美少女笑顔を向ける。この笑顔あなたは耐えられるかな?
釘「〜っ!」
私が笑顔を向けると顔を赤く染める野薔薇ちゃん。これは落ちたな。
釘「あんた可愛いわね…。そういえばまだあんたの名前聞いてなかったわ。何ていうの?」
「私は先頭鬼あやだよ!よろしく野薔薇ちゃん。あと私のことも呼び捨てでいいよ」
ここは不自然の無いように仲を深める。
釘「えぇよろしく。あやって呼ばせてもらうわ。ってかあや、あんた私になんかようがあって話しかけたのよね?」
「あ!忘れてた!実はね、職員室に行かなくちゃならなくて…野薔薇ちゃん道知ってる?」
まぁ忘れてなかったけどね。
こうしたほうが仲が深めやすいから。
釘「もちろんよ私が案内してあげるわ!」
「え!そんなの悪いよ…。会って数分の女のために時間を使うなんて」
釘「いいのよ!私が決めたことなんだからあやは気にしなくていいの。さて私についてきなさいあや!」
「うん!野薔薇ちゃん!ありがとう!」
これで釘崎野薔薇は大丈夫そうね。このまま上手く私に利用されていってね野薔薇ちゃん♡
私はそう思いながら野薔薇ちゃんの後をついて行った。