☆
___釘崎野薔薇side
今日はバカ目隠しから転校生が来ると言われてワクワクしていた。
男子かな?女子かな?と期待して抱いて歩いていると…。
「あ!そこの美人なおねぇさん!ちょっといいですか?」
とそう声をかけられた。
声の聞こえた方へ振り向くと小柄な、the女の子みたいな子が居た。
この子高専関係者なのかしら?
「ん…?きれいなおねぇさんって私のこと?」
そう聞き返す。
まぁ美人と言ったら私しか居ないと思うけど一応ね一応。
人間違いだったら嫌だし。
そうすると
「はい!」
と元気な声が帰ってきた。
やっぱり私のことだったのね。
てか私のことを美人って言うなんてなかなか見込みがあるわね。
虎杖や伏黒には言われなかったけど、いざ言われると嬉しいみたいで無意識に頬が緩む。
釘「あんたなかなか見込みがあるわね…。私は釘崎野薔薇よ。特別にあんただけ下の名前で呼ばせてあげるわ」
「ほんとに!?嬉しいな野薔薇ちゃんありがとう!」
そう言うと彼女は私に嬉しそうに笑顔を見せる。
釘「〜っ!」
初対面にも関わらず、私はつい、その笑顔に夢中になってしまった。
まるで彼女は、どんなに暗い場所でもギラギラと光る太陽のような笑顔を浮かべていた。
普段は真っ暗で、何でも飲み込んでしまいそうな闇でも、彼女にかかればその闇さえも利用して、
より彼女の魅力を引き出している。
そう思うしか無かった。
私が男なら完全に落ちてたわね。
釘「あんた可愛いわね…。そういえばまだあんたの名前聞いてなかったわ。何ていうの?」
つい可愛いと口に出してしまったけど、聞かなかったことにするわ。
「私は先頭鬼あやだよ!よろしく野薔薇ちゃん。あと私のことも呼び捨てでいいよ」
それから自己紹介を終え、私は職員室へあやを連れて行った。
まさかあやが転校生だと知らなかったわ。
そうとすれば私があの芋男たちからあやを守らないと…!
__釘崎野薔薇side終
コメント
2件
いろいろな視点から書かれていてすごいわかりやすいです!面白かったので、これからも更新頑張ってください!