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ハートの数がすごいことに!w 太宰さん!諦めないで!!絶ッ対に中也は目を覚ます、はずだから...!
何時の間にか泣き疲れて寝て仕舞って居た様だ。外は太陽が昇って明るく成って居る。
私の心は暗いのに。
私が起きても中也は寝て居る。何時もなら中也の方が早く起きてるのにな。
「御早う中也。」
「…」
昨日に引き続き返事は無い。
すると叩敲音が室内に響いた。
「失礼するよ。」
森さんだ。
「太宰君に未だ説明して居なかったからね。」
嗚呼、そう云えば訊こうと思ってたな。
「一寸来て呉れるかい。」
私は云われるが侭に着いて行く。
「実はこの前の任務で、中也君の部下が撃たれそうに成ってね。其れに気付いた中也君が駆け付けたけれど、少し異能を発動するのが遅れて仕舞ったみたいでね。」
矢っ張りか。そんな様な事だとは思って居た。
「…そうですか。」
「一命は取り留めたけれど…目覚めるかは解らない。目覚めたとしても後遺症が残るかも知れない。」
「私は中也の傍に居れれば十分です。…欲を云えば目が覚めて欲しいですけどね。」
「そうかい。福沢殿に訊いたよ。一週間休みなんだってね。」
「はい。」
「其れなら一週間、中也君の傍に居てあげてね。」
「云われなくてもそうする心算です。」
「なら善いんだ。其れじゃあもう戻って大丈夫だよ。何か有ったら云ってね。」
「失礼します。」
早く中也の処に戻ろう。
「訊いたよ中也、部下を護ったらしいじゃないか。」
「…」
「本当、マフィアなのに優し過ぎるよ。君は。」
「…」
…そう云えばお腹空いたな。昨日の夜から何も食べて無いや。何か購って来よう。
「ご飯購いに行って来るね。」
「…」
変な感覚だな。
つい二人分購いそうに成って仕舞った。癖は中々抜けないな。
病室だと食べれないから、此処で食べて行こう。
「頂きます。」
味がしない。矢っ張り中也の料理が一番美味しいな。でも食べないとな。
「御馳走様でした。」
さっさと塵捨てて戻ろう。
「只今。」
「…」
「矢っ張り君の料理が一番美味しいよ。又作ってね。」
「…」
「蟹炒飯とか又食べたいな。お酒も又飲もうね。直ぐ酔わないでね?」
「…」
つい何時もの様に話し掛けてしまう。もう彼の声は訊けないのかな。
…否、諦めちゃ駄目だな。絶対に中也は戻って来る。
「又君の声訊かせないと赦さないからね。」
「…」
中也が目覚める迄此処に住もうかな。等と考え乍、家に帰る準備をする。
「又来るね。」
「…」
「只今。」
自分の声が家の中に響く。
あーあ。