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2037年12月半ば、蔵島壱成は国際指名手配BORDERの仲間として首席監察官の美濃由伸主導での警衛総会にかけられる事になった。
当初警察庁が警衛局に対して蔵島の身柄請求を行った。
しかし警衛局はこれを拒否。吉井総理射殺事件の蔵島関与を疑う警察とBORDERとの関与を疑う警衛との間で亀裂が生じる形となった。
その後3回も行われた警衛総会での結果、蔵島の身柄の行方はULTIMATEに委ねられる形となった。
そして総理大臣暗殺事件の犯人として警察庁は松浦の追跡を行っている状況だ。……………………………………………………………主要登場人物一覧
蔵島壱成(18)…2代目主人公ULTIMATE 支援機動班所属
菊池謙介(36)…ULTIMATE支援機動班班長
中島佑紀弥(18)…ULTIMATE第1実動部隊所属
長内貴也(51)…2代目ULTIMATE総監
赤木龍一(32)…ULTIMATE中央指令部長
水崎一躍(22)…ULTIMATE中央指令部副部長
越前龍馬(34)…ULTIMATE第1実動部隊長
片倉旬(45)…警衛隊西日本方面本部長
工藤哲也(44)…警衛局監察部管理官兼監察部外部捜査班管理官
「失礼します。蔵島を連れてまいりました」総監秘書に連れられ蔵島は総監室に連れてこられた。
「君が蔵島君か。越前から話は聞いてるよ。勤務態度、通常訓練共に満点評価を受けてる。さすがだ」
「いえ、決められたことをしているだけなので」
「クールだな笑早速本題に入るが、君のこれからの所属先についてだ。ULTIMATE内で幹部会議を行った。その結果君には支援機動班に行ってもらう」
「支援機動班ですか?」
「あー。支援機動班は有事の際にULTIMATEの部隊支援などを行う部隊だ。メンバー数は10人。来年からは人数増員も視野に入れてる」
長内が話していると総監室に1人の男がやってきた。
「蔵島君だね?支援機動班班長の菊池だ。よろしく」そう言うと班長の菊池謙介は蔵島の肩を叩いた。
「菊池、蔵島の事は任せたぞ。一応今彼は監察部付き隊員だ。何かちょっとでも不祥事を起こせば懲戒免職の危機にある。任せた」長内に言われ菊池は軽く頭を下げた。
監察部付き隊員とは監察部の監視下にある隊員を言い、何か不祥事などがあれば通常の処分よりも重くなる。総監室を出ると菊池は支援機動班に電話をかけた。
「俺だ。もうすぐ彼を連れていく、指導係のメンバーを決めておいてくれ。」電話を切ると菊池は横を歩いていた蔵島に話しかけた。
「警衛総会、どうだった?」
「2日間尋問続きで辛かったです」
「そうだろうなー。なんせ12時間以上の尋問が2日続きだからな。赤木っているだろ?中央指令部の」
「はい」
「あいつが監察部に話したらしい。身柄はULTIMATEで預かると。その代わり監察部付きでいいと」
「そうなんですか?」
「あー。同じ部署のメンバーは赤木にとっては家族なんだってさ。それで家族1人かけたらそれは家族では無くなる、だから必ず連れ戻すとか言ってたな笑」
「そこまで思ってくれたんですか。」
「あいつ(赤木)は不器用だから分かりにくいけど情に熱い男なんだよ笑」
「なるほど」
「お、着いた。ここだ」そう言うと菊池はとある部屋の前で立ち止まった。その部屋には支援機動班と書かれたシールが貼られていた。
「支援機動班に配属になって左遷されたと思うか?」
「え?」
「正直に言ってみろ」
「少し、はい」
「確かに我々支援機動班は前線で活躍するというよりは前線で活躍する部隊の補佐に回るいわば影の部隊だ。でもその影の部隊が無いと前線で活躍するはずの部隊は活躍出来なくなる。縁の下の力持ちってやつだ。俺達は影から国のそして国民に平和な未来を届ける立場だと俺は考えている。何かあればいつでも俺達を頼ってくれ。ここ(支援機動班)のメンバーはかなり癖ある奴が集まってるが楽しいと思うぞ笑」
そう言うと菊池は部屋のドアを開けた。