テラーノベル
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「お金あるからもう少し高いところでも良かったのに。」
「俺はここの味が好きなんだ。高ければうまいわけじゃないだろ?」
「そうなんですか。」
「アルキナは何も知らないんだな。」
「本の知識しかありません……。」
「ふむ。取り敢えずお互いに自己紹介をしようか。俺は吸血鬼のルゲン、冒険者をやっている。好きな色は赤だ。」
「僕はアルキナ、新米冒険者で好きな色は青です。」
「ご飯食べたら同じ宿に泊まらないか?アルキナが無知な子供で心配なんだ。」
「分からないことだらけなので助かります。」
「……んぅ。」
「よく眠れたか、アルキナ?」
「わ。びっくりしました……。」
「びっくり顔には見えないが、寝顔可愛かったよ。それに俺の胸の中に……♡」
「ルゲンさん酔ってます?俺が可愛い?」
「胸に飛び込んで来てくれて嬉しいよ!」
「胸に飛び込むのは初めての経験です、もしかしたら……いえ、何でもないです。やっぱり酔ってますよ。ルゲンさん。」
「昨日はかっこよくしてただけだよ〜。」
「?」
「みんなが求める吸血鬼をやってただけってこと。本当の俺はだらしがないんだよ〜。」
「だらしなくてもルゲンさんはかっこいいと思いますよ。」
「アルキナがそう思ってくれるだけで嬉しいよ♡」
「部屋の中だとこんな感じなんですね。」
「そうだね〜俺をよく知っている人か好きな相手にだけかな。」
僕はルゲンさんのよく知る人物でも好きな相手?でもないけど……。
「今日は何する予定?」
「あ。ルゲンさんに聞きたいことがあったのを思い出しました。」
「なになに〜?」
「ルゲンさんって強いですよね。僕に戦い方を教えて欲しいんです。」
「俺、強いよ〜。アルキナは武器を持つよりその有り余ってる魔力で戦った方がいいね。」
「なるほど。魔法ってどうやったら使えるんですか?」
「アルキナは何か目標があるの?」
「海に行きたいんです。絵本で少年が友達と協力して海に行く内容のものを読んで。いいなって思ったんです。それが目標ですね。」
「そっか。いいね一緒に行こうよ、海。」
「ルゲンさんは行ったことあるんですか?」
「冒険の途中に何度かね。」
「そうなんですね。僕も早く見に行きたいです。ある程度戦えるレベルになったら次の町に行くつもりです。」
「よし!頑張ろう!」
「ねぇ、あんた最近入った新入りよね?」
「え、はい。」バチンッ
「っ!先輩にその態度!?ルゲンさまを独り占めして良い気になってるんじゃないのぉ!?」
「……すみません、確かにルゲンさんと一緒にいる期間が多かったかもしれませんね。でも、良い気にはなってないです。」
「はぁああああ!!?生意気よあんたぁ!!」
「おい。」
「ひゅっ……!?る、る、ルゲンさまぁ??」
「お前ら2人を面倒でほったらかしにしていた俺にも問題はあるが。今回のはさすが2度が過ぎたな。」
「ルゲンさま、違うのよ!!この男が!!」
「何が違う?アルキナに手を上げ今度はナイフで傷つけようとしているのに?」
「あ、こ、これは……!違う!違うのよ!私を信じてください!!これは……そ、そうよ!そこの女に指示されt……!?」
ドゴンッ
ルゲンの剣が女の横の壁に突き刺さった。
「はっきり言わせてもらおう俺はお前らには興味がない。そしてもう俺に付きまとうな。」
「や、やだよお!うじょって、言ってえ!!」
「そ、そんなぁ!ルゲンさまぁ!!」
ぎゅうっ
「ごめん。」
「ルゲンさんのせいじゃないですよ。」
「あの2人をほったらかし過ぎた。」
「あの2人は本当にルゲンさんのことが大好きだったんですよ。」
「だとしても……。」
「少しやり過ぎではありましたけどね。」
「ごめんね。」
「ルゲンさんのおかげで僕は回復魔法もお手の物ですよ。」
「ありがとう。」
「ルゲンさんはモテるんでまたありそうですし、今度は上手くかわせるようにしますね。」
「次はないようにする。」
「わかりました。」
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