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忍たま夢です
描きたいところだけ書きたくなったので…
そして全員出動の段!です
男主の名前は長嶺怜治(ナカネレイジ)くんです
夏休みが終わり…忍術学園に行くとどうやら1部の課題が混ざっていたらしい…事務員の小松田さんが転けて混ざって分からなくなりそのまま忍たまに渡ってしまったらしい……
その内容は6年生に1年生の課題…その逆もあり…文次郎が虫取りをしていて長次が花の観察…と…言った具合だ……そして1年は組の喜三太くんが6年の課題に当たってしまったらしく…学園に来ていない…そして学園長は夏休み課題をやってきていない者に喜三太救出に向かわせた…そして何故かその中に同級生の6年は組の善法寺伊作が入っていた…
本人に聞いたら「課題のタソガレドキの旗を奪ったんだけど…いつの間にかどっか行っちゃったんだよね」と言っていた…相変わらず忍者らしからぬ発言だ
そういうところが好きなのだが……
「お〜い怜治!」
『?留三郎?』
「伊作、大丈夫だと思うか?」
『さぁ一応6年まで生き抜いて来てるんだからそこは信用しないと…心配ではあるけど…』
「ダメだ心配になってきた…!」
『もーしっかりしなよ、用具委員長の食満留三郎先輩』
「そ、それもそうだな」
『てか留三郎は課題なんだった?』
「俺はちゃんと6年の課題だったよ、そういうお前は?」
『そっか、僕もだよ』
「なるほど…長次と文次郎が1年を引いたんだな…」
『文次郎が虫取り採取してるの面白いよね』
「嗚呼」
『ダメだ、想像したら…笑い止まらなくなった…!あははは…!』
「やめとけ、文次郎うるさいぞ」
『あはは!そう言う留三郎もニヤニヤしてるじゃん』
「お前の笑いにつられたんだ!」
『あははは!』
「ふっ…」
『!…何かいる』
「何が」
『…いた…!留!学園長に知らせろ』
「了解!気をつけろよ!」
『嗚呼…!』
長嶺は塀に乗り外に降りると同時にもう1人いた
『仙蔵!?』
「怜治!」
『!よっ、と』
「うわぁっ!」
「出門表にサイン!」
『小松田さん!?…仙蔵!任すぞ!』
「怜治逃がすなよ!あと深追いはするな!」
『嗚呼!もちろん』
そして長嶺は小松田さんを仙蔵に任せ曲者を追いかける
『…』(今学園にはオーマガトキ領にある園田村の手潟さんが来ている…それを見張るように曲者がいた……今オーマガトキ領はタソガレドキ領と……そういうことか…!)
長嶺は走っていた足を止め笛を咥えピィーっと笛の音を鳴らす
そして紙に血文字で殴り書きをする…書いてる間に空からなにか降りてきた…それは長嶺が飼っているカラスのクロと鷹の紅ちゃんが降りてきた
『クロ、紅ちゃん…!これ学園長に知らせろ!ちゃんと届けれたらおやつあげるからな』
ガァー!とカラスのクロは了承し鷹の紅ちゃんもカラスのクロについて行く形で飛び立った
『…………そろそろ出てきたらどうです?さっきの曲者さん』
「気づいてましたか」
『気配出されたらそりゃあ気づくでしょう』
「気づいていながら堂々と鳥に届けさせる度胸…それは素晴らしい…ですが…」
『あの子たちに何かしたらただじゃ置かねぇよ』
「!…」(なんだこれ…忍たまの殺気…なのか)
『……あの子たちはまだ体が小さい時怪我をして飛べないかもしれなかった…それでも生きたそうにしていた…だから拾って治療した…!友人にも手伝ってもらって…!そして奇跡的にあの子たちは飛べるようになった……!そんなあの子たちにさらになにかしようともんなら
あんたがどこの忍びだろうが関係ない…!死んでも殺す…!地獄の果まで追いかける…』
「その心意気とても感心する!」
『!?』
長嶺は目の前の曲者にしか注意が行っておらず…背後からくる曲者に気づいておらず押さえつけられしまった
『ッ…!テメェ…!』
「君は私たちがどこの忍びか気付いているんだろ?それで気づいてあの鳥達を使い学園に向かわせた…」
『その鳥って言い方やめてもらっていいかな…!?あの子たちは僕にとって家族だ…!そんな家族たちを、鳥と一纏めにされるのはとても腹立たしい』
「そうか、それは申し訳ないことをした」
『…アンタらは何が目的だ…なんで忍術学園を見ていた…!バドミントンの羽が引っかかったなんて嘘だろ』
「あの距離から聞こえていたのか」
『人より耳がいいもんで…!』
「…なるほど…その代わり片目の視力はあまり良くないのか」
『!へぇ〜そこまで分かるんだ…初め会うやつには大抵わかんねぇもんなんだけどな…』
「勘だ、お前の目の動きは右側の反応はいいが左側の反応だけ遅い」
『…はは!なるほど!』(いつも肩にクロか紅ちゃん乗せてたからな〜…その弊害がでたな…)
「動物は我々よりも早く死ぬ…それに頼りすぎるとこうなる」
『言われなくとも…僕が死んでも紅ちゃんとクロは絶対に学園長に届けてくれると信じてる…あの子たちなら必ず…どんな怪我をしてでも…這ってでも!
あの子たちは飼い主に似てるところがいっぱいあるさ』
「…なるほど…!ならば潔く死ね」
『…もし善法寺伊作か土井半助という男にあったら伝えて欲しいことがある…』
「会ったなら伝えよう」
『……どうやら僕のことを殺してくれる人は優しい人みたいだ』
「…さっさと言え」
『……土井半助には…お世話になったと…』
「もう1人は?」
『俺に薬草の知識を教えてくれてありがとう…と』
「そうか、なら会ったとき必ず伝えよう」
『伝えてくれよ…』
「!いっ、…!」
長嶺は隠し持っていた薬針を上に股がっている曲者の足に刺し緩んだ隙にクナイを奪い体術を使い抜け出す
「貴様…」
『悪いね…まだ死ぬ訳には行かない…!紅ちゃんとクロを看取るまでは…!』
「何を刺した…!」
『ただの少し麻痺を起こすだけさ…!ただ解毒は諦めな』
「どういうことだ」
『刺したやつは薬草を混ぜて僕が作った僕印の毒針だ…解毒は僕しか作れない…だけど安心しな
ただ指先足先が痺れるだけだ…!さぁあんたもどうする…!見逃してくれれば少し先に解毒薬を置いておく……見逃してくれないのであれば…さらに強い毒を刺すぞ』(今言ったのは嘘じゃない…本来の薬草に少し強くする成分が入ってる…だから解毒は俺しか作れない…!だから解毒も今持ってる…)
「…どうしますか」
「…本当に置いていくんだな」
『嗚呼、貴方達、そして貴方がたの仲間が見逃してくれるのであれば』
「!気づいていたか…」
『ええ、1人気配消すのヘッタクソがいるので』
「すごい言われようだ…ならばわかった…君からは手を引こう」
『守ってくださいね』
「嗚呼、そういう君こそ守ってくれよ」
『僕は約束を破るのも破られるのも大っ嫌いですから』
長嶺はその場から離れた
「ッ…」
「小頭!…大丈夫ですか!すみません私が油断しました」
「いい、だが組頭があの子を見たら気に入りそうだ」
「そうですね」
『ッ…』(怖かった!!!!そして今も追ってはくるが敵意はない…恐らく解毒薬が目的か…ならば…)
長嶺は懐から解毒薬の入った小さな包みを投げる
「!」
『その中に入ってる物を水と一緒にあの人に飲ませてあげてください
それか飲み込むのが無理そうならそれを燃やし煙として体に取り込ませてください
煙だけでも十分解毒できます』
「信用しろと?」
『僕自身が試しました』
「…なるほど…効かなければ命はないと思え」
『もちろん…任務でなければ人を殺すつもりはない』
「ふっ……いつか仇になるぞ」
『ご忠告どうも……!』
忍術学園に戻った長嶺は仙蔵と文次郎、長次、小平太、留三郎に酷く心配された
「何かあったのかと思ったぞ!」
『ごめんごめん!筆持ってなかったから』
「だとしても血文字で書くな!」
『ごめんごめん!』
「そうだ、クロと紅を預かっているぞ」
『どうも…届けてくれてありがとうな紅、クロ』
2人に感謝を伝え額を2匹に合わせると2匹もそれに答えるように長嶺の額につけてきた
『あ、おやつあげてなかったね…何がいい?今持ってるものだけど…肉は今はないんだ…虫…くらいしかないな…』
2匹は悩んだ末に幼虫を咥え食べた、そして満足したようにクロはカァー!と一声鳴くと2匹とも長嶺の肩に乗り移る
『お前らほんと仲良いな…嬉しいよ』
「怜治」
『どうした仙蔵』
「私と喜三太救出組合流一緒に着いてきてもらうぞ」
『嗚呼、2人とも夜目は効く』
「嗚呼、ならば2人も連れていこう」
『もちろん…置いていくなんていう選択肢は僕にはないさ…』
仙蔵と2人で忍術学園を出て喜三太救出組と合流しようとしていた
「あとどうやら1年は組もいるらしい」
『はぁ〜??あの子たち1年生でしょう?なんで…てかよく学園長が許可したよ…ほんと…』
「はは!そうだな」
『引率は?山田先生と土井先生か?』
「嗚呼」
『なるほど…まぁ二人がいるなら安心しんか…』
そして夕方頃救出組と1年は組がいる廃寺に到着した
「山田先生!」
「あ!立花先輩!」
『僕もいるよ〜』
「あ!長嶺先輩!」
「あれ利吉さんもいるんですね」
「実は!斯く斯く然然(カクカクシカジカ)で!」
「なるほど!」
「だァ〜!」
『あはは…』
「学園長から使いです…」
「何か?」
『園田村の手潟さんが学園に訪れていたのを監視しているものがおりました』
「オーマガトキは諜報に長けていない…とすれば…」
「タソガレドキが園田村と忍術学園の関係に気付いていると…
我々の調査も目的も兼ねてですかね…」
『恐らく、タソガレドキ忍軍の者と対峙した際服はタソガレドキ忍軍の物と一致していました』
「…対峙したのか」
『…出すぎた真似をしたのは分かっています…忍のたまごといえど6年生です…忍びが忍びに情報を与えるのは看過できません』
「…怪我は」
『擦り傷程度です
おそらく相手の方が…』
「殺してはいないようだな」
『任務以外での殺しはしないので』
「なら良い」
「それで今後のことについて学園長から…
ヒソヒソヒソヒソヒソヒソ…」
「あぁ〜!厄介なことを…!」
そして廃寺に善法寺伊作と土井先生チームが合流し1年は組は全員揃った
日は完全に沈み…夜も更けてきた時…
「囲まれてますね」
「では打ち合わせの通りに…」
「まず私と立花くんが陽動を仕掛け…そのまま喜三太救出チームに合流する」
「光が強めです、気をつけて」
「嗚呼」
「その隙に私と三治郎と金吾が忍術学園へ援軍要請に走る…」
「他の忍たまは我々と園田村に向かう…
乱太郎は先に園田村に走り護衛は伊作と長嶺が着く」
『よろしくな伊作』
「嗚呼」
「や、山田先生!私達も喜三太救出に行きたいです!」
「乱太郎、喜三太は利吉さんと仙蔵に任せておけば心配ないさ
厚木先生もいらっしゃる
今は自分の任務に専念しよう…情報をもたらすのが忍者の本分だろ?」
「伊作先輩…」
「喜三太を助けたら直ぐに知らせよう」
「立花先輩…」
『乱太郎、君は脚が早いと聞く…これは君にしかできない役割だ
先輩たちを助けてくれるかい?』
「長嶺先輩…
はい!」
「滝夜叉丸や左門も着いてるしね」
『バカ』
話終わると利吉と仙蔵は戸を蹴破り閃光弾を投げ陽動を仕掛ける
乱太郎は一目散に暗闇の森を走り出した
その後を伊作と長嶺…そして長嶺のクロと紅が空を飛んでいる
一目散にかけていく途中に木の根っこに引っかかっり足を捻ってしまったらしい
「乱太郎!」
「大丈夫です…足を少し捻っただけなので…」
『伊作』
「嗚呼、頼むよ怜治」
『早くしろ、あっちが足止めしてるとはいえこっちに来ないわけじゃない』
「嗚呼…ちゃんとしないと歩けなくなってしまうからね乱太郎…!」
伊作の治療が終わり走り出そうとした瞬間
『!』
ガキンと鉄と鉄の当たる音が響きわたる
『伊作!乱太郎連れて行け!』
「長嶺先輩!」
「わかった!任せるよ!」
『嗚呼!』
「随分信用されてるらしいね…長嶺怜治くん」
『調べたのかな?何も出てこなかったろ』
「嗚呼…何も出てこなさすぎた」
『はは!そりゃあそうだ…戦争孤児だもの!なぁ?タソガレドキ忍軍忍び組頭雑渡昆奈門さん』
「調べたのか」
『嗚呼、まさかその組頭と手合わせしてもらえるなんて光栄だね?』
「はは!手合わせか…」
『…あんたどっか怪我してんのか』
「…なぜ?」
『なんか…嗅いだこと薬草の匂いが一瞬して…』
「嗚呼、1か月前の合戦で、少しね」
『んだよ…怪我してんなら戦う気ねぇんだけど』
「おや怪我している忍び組頭では惹かれないかい?」
『正々堂々と戦いたいんだよ、あんたが本気を出すか出さないかは知らない
だけどそれ以前に怪我してる奴とは戦いたくない』
「そうか…ならばこちらから行こう!」
『そ、』
長嶺は雑渡の攻撃をクナイで避けながら笛を口に咥え
短くピィっと鳴らした
「君の飼っている鳥のことは聞いたよ」
『あーやっぱりあれあんたの部下か』
「嗚呼、随分面白い子がいると」
『ふふそりゃあどう…も!』
今度は長嶺の方から毒針を投げる
「おっ、と…?
今のは私を狙っていなかったね」
『うーん?僕はちゃんと狙ったよ…だけどどうも投げるのは嫌いでね…僕は刺す方が向いてる』
話しているとヒューっと上空から紅とクロが降りてき…爪で雑渡を攻撃する
「おっ、と…!だいぶいい躾をしてるようだ」
『はは!でしょう!特に紅は可愛くてね……』
長嶺は煙管を咥え煙を吸い…吐く
「それは煙草かい?あまり感心しないなぁ」
『先生方の前では吸いませんよ
学園ではいい子ちゃんとして通ってますので』
「ふふだいぶ分厚い猫を被っているようだね」
『あなたに言われたくありませんよ』
「ふふバレてたかい?」
『貴方、紅とクロの爪に毒を塗ってあることを知ってわざと攻撃を受けていらっしゃいますよね?
毒が効きにくいように訓練されてるのは忍びとしては当然と思いますが…その体で毒を受け続けない方がいい……火傷痛みますよ』
「ふふそれがどうした」
『は、…?』
「敵の忍びが痛み苦しもうが君には関係の無いことだ」
『ええ、そうですね…!けど貴方も限界では?』
「何がだい?」
『息を止めていることをです…』
「それも見破られるとはよく見ているね」
『僕はこの煙に耐性があります…ですが貴方はないはず…!なのに効果が現れてない…そんなのわかるに決まっている…!
これは眠りにつくにとてもいいと評判がいいんでね…』
「なるほど、君が作る薬はとても効果がいいみたいだね」
『友人が手伝ってくれるのでね…貴方にも差し上げましょうか?忍びはよく眠れぬものでしょう?』
「はは、ならもらおう」
『敵でなく客として忍術学園に来ていただけたら薬差し上げますよ』
「ふふ、もらおう…君ごともらおう」
『は、…?』
「君の作る薬、君自身にも興味がある…
君をタソガレドキに勧誘したい…卒業後、こっちに来て欲しいくらいだ」
『僕は行きません!僕は卒業後忍者になるつもりは無い…!』
「じゃあなぜ6年生になるまでに辞めなかった?君は戦争孤児なんだろ?学園はお金がかかる…なぜいる?」
『少しでも力をつけたかったからだ!学力をつけて、薬草の知識もつけて!ちゃんとした商売をしてお金が足りない人でも買えるようにしたいんだ!そのためには学園が必要なんだ…!』
「ほぅ…なら我々…というか私が支援してあげようか?」
『は…?』
「そこまで驚くことじゃないだろ?子供は可能性が無限…だからそれを支援したいのは本心だ」
『…初めましての状態で…その状態で支援してもらう…おかしい話だ…それに僕はその支援いただいたとしてもお金を返せない』
「ならタソガレドキで働けばいい」
『ッ…話を聞いていたのか…!僕は貴方の支援も受けもしなければタソガレドキにも行きません!』
「…残念だ…」
『ですから諦め』
長嶺がいい切る前に雑渡は距離を詰めてそれに気づいて長嶺は後ろに下がったがその後ろには木があり、横にズレる前に雑渡の左腕に阻止され…雑渡の右手は長嶺の首に手をかけた
『ッ……!』(まさか…コイツ…!)
「このまま手に力を入れれば簡単に君の首は締まる……」
『殺すならさっさと殺せばいい!』(それか…自害するしかない…!)
「それは少しいただけないね…!」
『ア”ッ!』
雑渡は長嶺の口に手を突っ込み奥歯に隠していた自害用の毒薬を取り出せれ捨てられた
『ゲホゲホッ…!てめぇ…!!それを作るのにどれだけかかったと思ってる…!』
「何あれそんなにすごいものなの?」
『あれは…!フグの毒と夾竹桃の毒を混ぜた毒だ…!フグの毒…テトロドキシンは本来死ぬまで平均して数時間…夾竹桃の毒…主にオレアンドリンは夾竹桃の葉は5枚食っただけでも死に至るのを20枚の葉を絞り…2つを凝縮して丸薬にしたものだ…!今あんたはそれを全部無駄にしやがった…!』
「ふふ…そうか…なるほど本当にそれは即死だね……」
『ッ…』(こいつのこの目クソ嫌いだ…!まるで品定めするような…!獲物を泳がせてるみたいな…おちょくってる目だ…!)
「君は本当にタソガレドキに来る気はないのかい?」
『だから!ねぇって言っ…!』
「ほんとうに?」
『あ”ッ…!?ゃ”、め…!!』(こいつ急に手に力を…!しかも少し上にあげられたせいで…脚が…!)
「このまま君の頸動脈を締めて気絶した君を連れ帰ってもいいんだよ?」
『っ”…!ぃ、や、だ…せめ、…て……そつぎ、ょ…まで……まっ、…で…ぐれ…』
「おや、?」
『ゲホゲホッ…!!』
「来る気になった?」
『今すぐに決めるのは無理だ!!!!今は同級生と共に忍術学園で学びたいんだ…!!考える時間をくれ…!!!!』
「そうか…君が少しでも考えてくれるのは嬉しいなー…でも逃げるのは許さないよ?どこに逃げても私たちは見つけ出す……それが諜報に長けたタソガレドキ忍軍…」
『こんなガキに構ってる暇あんなら仕事してくよ…!』
「ふふ…とりあえず今は引こう…これ以上君を刺激してもあまりいいことは無さそうだ…
君の家族が今にも食いちぎってそうだ」
『残念ながら紅とクロにそんなお行儀の悪いことは教えてはいない…!』
「そうか…が視線がとても痛いからね…またね長嶺くん」
雑渡は長嶺の首から手を離し…闇に消えていった
『…伊作と乱太郎を追いかけなくちゃ……今はアイツに構ってる暇は無い…
紅!クロ!伊作の元まで案内してくれ』
ガーっとクロは鳴き、クロはバサッと空へ飛び紅は長嶺の近くで飛び案内をしていた
誰かの所への案内はいつもこうだ…クロか紅のどちらかが空へ飛び、それを伝えるようにどちらかが長嶺の近くを飛ぶ……2人なりの気遣いだろう
長嶺は夜目はあまり効く方では無いから━━
朝方
園田村に着いたときすぐ後に土井先生と山田先生チームが到着し手潟さんの家で乱太郎が寝ていると報告が入った
そして手潟さんの家で一息ついたあと手潟さんはタソガレドキを迎え撃つと意気込みそれを忍術学園は手伝うという形になった
きり丸は銭を出してもらえれば何でも良かったらしく…土井先生の命と銭どちらか大切かという質問は即答して銭と答えていて土井先生がブチ切れていた
そして1年生は徹夜は流石に堪えたらしく1年生は皆限界で休息を設けた
「怜治、何かあった?」
『?なんで?』
「いや、あまり顔色が良くないし…いつもなら頭巾取ってるのに今日は取らないと思って…」
『……まぁ…合戦も近いし…諜報もするかもしれないし…そのためかも…』
「…そっか…」
『……土井先生、山田先生…』
「「?」」
「どうした長嶺」
『……私は…忍びとして…忍術学園を卒業した後…どれほど通用しますでしょうか』
「…それは何故だ」
『………6年生として、卒業までまだ少しだけ時間があります…それまで鍛錬を積もうと思い……』
「そんな顔に見えないよ長嶺」
『…どういうことですか土井先生』
「何か思い詰めているというか、君の表情は追い詰められてる人の表情と似てる」
『………』
「タソガレドキの忍びと何かあったのか?」
『……いえ、何もありませんでしたよ
学生というところで手加減をされて無事でした』(こんなこと先生たちに相談できない…いつどこで聞かれているか分からない…相談するとしてもここじゃなく忍術学園でする方がよっぽど安全だ……)
「…相談してくれよ」
『もちろんだよ伊作』
そして1日経ち…夜になった
村の奥にあった寺をそこを救護所にするといい伊作と乱太郎と伏木蔵と共に薬草を分けていた
「悪いね、怜治」
『いいよ、人数いた方がいいけどいすぎても困るしな不運』
「その言い方やめて!」
『悪ぃ悪ぃ…その筒の中に入ってんのはなんだ?』
「これは園田村産の痛み止め…だけど量を間違えると毒になるからこれは僕の許可なく使用しないでね」
『僕じゃなく保健委員に伝えろ』
「それもそうだね」
『…伊作、乱太郎と数馬と左近を呼びに行ってくるよ』
「嗚呼、お願いするよ」
『…乱太郎、左近たち呼びに行こう』
「はぁ…い…」
『ふふ、完全に寝ぼけてんな…前見て歩けよ、じゃないと壁にぶつか、…!乱太郎!』
長嶺は乱太郎の腕を引っ張り伊作の方へ投げ飛ばす
「!」
『あんた…!』
「また会ったね長嶺くん…
そして物を投げるのを辞めさせてくれないか?」
「あ、…伏木蔵…さぁっ、」
『何の用だ…!友人に手を出したら許さないからな…!』
「嗚呼、君が嫌がることは極力したくない…のと…君1ヶ月前に君に会っている」
「え?」
「1ヶ月合戦場で君は敵の有無関係なく治療していた…何故だ」
「それは…僕が」
「「「保健委員だから!」」」
『ぷはははは!』
「ぅん、…?」
長嶺は爆笑し聞いた雑渡は顔を顰めていた
『そいつらに何を聞いても無駄だよ雑渡昆奈門さん…そいつらは本当の善意だ…だから味方敵関係なく治療できるならする奴だ…』
「…そうか…我々タソガレドキ忍軍は今回の戦いには参加しない
それが私が君にできる恩返しだ」
「えっ…?」
「いつかこの恩は返さねばと思っていた…では…!」
「あ!待って!」
『チッ!』
長嶺は笛を咥えピィーっと少し長めの鳴らした…そきて伊作の後を追うと…伊作は何故か蛸壺の中にいる…しかももう1つの蛸壺には左近と数馬が落ちている…
クロと紅が寺の上をぐるぐる回っているのを見て長嶺は
『案内してくれ!クロ紅!』
紅が空に上昇しクロが長嶺の近くを飛んでいる
そして長嶺はクロの後ろを追っていく
その先で文次郎と小平太とすれ違い文次郎の手にされていた光に手を伸ばそうと思ったら文次郎に避けられた
『!』
「どこ行く気だ」
『曲者を追う、紅がまだ見失ってない……まだ追える』
「ダメだ、深追いすれば罠にかかる可能性がある…今はダメだ」
『ッ…』
「…とりあえず紅とクロを戻せ」
『わかった…』
長嶺は短くピィっと…笛を吹いた
『戻ってくるのに少しかかるから文次郎は戻っててくれ』
「…追うなよ」
『分かってる…死に急ぐようなことはしない』
文次郎にそう伝えると文次郎は寺の方に走っていった
「仲間を傷つけたくないから行かせたの?」
『…アンタは僕なら傷つけないと思ってね』
「ふふ、君は本当によく頭が回るね」
『どうも、で…伊作のことは本当かよ』
「嗚呼、もちろん…君は決まった?」
『そうか簡単に決まるか、卒業まで気長に待っててくれよ』
「ふふ、逃げられたら困るからね」
『…ほんとあんたの目は嫌いだ』
長嶺は紅が来たことを確認し寺の方へ降りていく
「……本当に面白い子だ」
雑渡は言い残し闇へ消えていった…
そして保健委員3人が最初の患者になったー朝方………いよいよ合戦が始まり……タソガレドキ軍は城でも落とすような道具を持って来ていたが一年は組の子の策により
タソガレドキ軍を追い払うことが出来き、そして喜三太は無事夏休みの課題…オーマガトキ城主のふんどしを取る…という課題を合格した
そして忍術学園へ帰路に着いた
明日から何気ない毎日がまた始まると思っても予習復習をしていないことに気づき長嶺は寝る前に予習復習をしていた
そして少し夜が更けてきた頃長嶺は寝ようと思い火を消し横になったが…扉の前へ人影を感じ起き上がった
『……』(誰だ)
長嶺は6年生の誰とも相部屋ではなく角部屋の一人部屋だった
ここに来るのは伊作か先生方…くらいしか近寄らない…1番遠いし他の学年の奴が来ることはない
長嶺は戸をゆっくり開けて見てみたがそこには誰もおらず、月明かりがとても綺麗に光っていたのを見て、戸を閉めた…
布団に戻り横になった瞬間上から誰かが降りてきて悲鳴をあげそうになったが口を塞がれ笛も投げ捨てられた
『う”ッ…!うぅ”ッ…!!?』
「シィー…」
『!?』(コイツ…!)
「一昨日ぶり?出来れば騒がないで欲しいな
今回はただ普通に話に来ただけなんだ」
『…』
長嶺は首を縦に振った…そして曲者は手を離した
『…ついでに上から退いて貰っていいですか…?話すならちゃんと座って話したいんですが…』
「あ、ごめんごめん…」
曲者は長嶺の上から退いて扉の前に座り長嶺も布団の上で正座して向き合った
『で、ご用件は』
「君のことが知りたくてね」
『え”…それだけのために来たんですか…?お昼に来て貰ってもいいですか?僕明日普通に学校あるので…』
「昼間ならいいのかい?」
『ええ、昼間なら』
「そうか…次からはそうしよう」
『よろしくお願いします』
「怜治くんは好きな食べ物はなんだい?」
『好きな食べ物は……桜餅ですかね…あとうどん、ですね…』
「そうか、次来る時は桜餅を持ってくる…その時また好きな食べ物を聞かしてくれ」
『なぜ』
「言っただろ、君のことが知りたいと」
『…そうですか、ご勝手にしてください…ただここの人たちに危害を加えないでください…紅とクロにも…』
「もちろん、君が大事にしているものに危害を加える気はないよ…そういえばあの2人はなにか好きな物あるのかい? 」
『紅は一応肉を好みます…特にうさぎの肉を…クロに関してはゴミ以外ならなんでも食べますよ
キラキラしてるのも好きですね、あの子』
「そうか、では桜餅のついでに肉も持ってこよう」
『ここまでしてもらう事はいりません』
「私がしたいことをしてるだけだ、」
『…そうですか…勝手にしてください…』
「それと君の薬は何があるんだい?」
『睡眠薬や痛み止めや痺れ薬、あと軟膏もありますよ…でも僕の薬よりも保健委員の作る薬の方が効きますし、種類も豊富です』
「君のがいいんだ」
『…ハァ…なんでそこまでこだわるのか分かりませんが…』
「軟膏は今貰えたりするかい?」
『前作ったあまりが少しだけありますが…』
「それを貰ってもいいかい?」
『…いいですが…体に合わないと痒みが出てきたりしますので少量ずつ塗ってください
それと火傷での痒みでしたらその度に塗ってください』
「その度に?」
『多分保健委員が作るのであれば寝る前に塗るだけで相当効きますが僕のは保健委員のより劣るので…』
「…そうか、貰ってもいいか」
『どうぞ、何があっても責任取れませんからね』
「嗚呼」
『…………帰らないんですか』
「え、うん、帰る気ないけど」
『帰ってください…流石にこんな夜更けに男の人と2人っきりはまずいのでお帰りください』
「何故?君は男なのだろ?
男なら別に気にする必要は無いだろ?まさか君…女人なのかい?」
『…』(やらかした…口を滑らしちまった…)
「沈黙は肯定と取るよ」
『………………………違います』
「だいぶ溜めていったね」
『違います』
「なぜ女人と隠して忍たまへ?くノ一でも道はあっただろ?」
『ですから僕は女人ではありません』
「なら脱いでみて見せてくれ」
『………は?』
「男なら見せれるだろ?それにふんどしもしてる」
『…流石に男同士でも見るのばどうかと…』
「ただ見せるだけだ」
『…お断りします』
「なら君は女人ということか」
『なぜそうなるんですか』
「見せて終わりじゃないか、私は何もしない
ただ見せてくれればいい…一瞬だけでもいいからね
私はそれで見れる」
『…それでもお断りします』
「君のその声作ってるよね?」
『いいえ』
「所作もどこか女人ぽさがでてる」
『女装をして任務することもありますから』
「サラシ見えてるよ」
『は!?』
長嶺は急いで手で胸元を押さえたが肌着は、はだけておらず雑渡が謀っていた
『ッ…!』
「やっぱり君が女人だと知っているのは?」
『…先生方は…あとは伊作くらいしか…』
「なぜくノ一ではなく」
『くノ一は扇中術を使う……知らぬ男に体を見られたくないのと行為は好きな殿方としたい……私のわがままだ…』
「なるほど…」
『笑いたければ笑えばいい……何を言われても色は好まない…
だが他の6年のように体術でもかなわぬからこうして薬を作ったりしてる……』
「笑わないし納得もした」
『……あっそ………』
「で、今その話を聞いて思いついたんだけど
「は?」
ここで終わります!
描きたくなったらまた書きます!
気になる方はコメントで教えてください!ハートもください!
他の作品も見てください!
では!