続きかきます!!
タイトル「もう一回言いますね、ジヨンヒョン」
ライブが終わったあと、東京ドームの控室にはまだ熱気が残っていた。
メンバーやスタッフが笑い合い、水を飲みながら汗を拭っている中――
ジヨンは、いつものように隅のソファに座り、静かに携帯をいじっていた。
その隣に、黙ってスンリが腰を下ろす。
しばらく沈黙が続いたあと、スンリが口を開いた。
🐼「……ジヨンヒョン」
🐲「……なに」
🐼「さっきの、ライブ前のことですけど」
ジヨンは画面から視線を外さずに答える。
🐲「……なんだよ。忘れろ」
🐼「……嫌です」
ピタリとジヨンの指が止まった。
画面を見つめたまま、でも明らかに意識がそっちに傾いている。
スンリはまっすぐにジヨンを見つめて、静かに、でもはっきりと告げる。
🐼「もう一回言いますね。……ジヨンヒョンのこと、好きです」
心臓が跳ねた音が、自分にも聞こえそうだった。
ジヨンは舌打ちするように小さく息を吐く。
🐲「……お前さ、ほんと、しつこいな」
🐼「はい。たぶん、しつこいです」
🐲「……ステージのテンションで言ってんなら、今すぐ忘れろ」
🐼「違います。……何回も言いますけど、本気です」
ジヨンはようやくスンリの方を見た。
その目には少し怒ったような、でもどこか焦ったような、複雑な色があった。
🐲「……お前、これから何年も一緒に活動するんだぞ。そういうこと、言って…もし、俺が断ったらどうすんだよ」
🐼「……それでも、言わないでいるよりマシです」
その言葉に、ジヨンは目を細めて、スンリの顔をじっと見た。
数秒間の沈黙。
🐲「……お前、ほんとムカつくぐらい大人になったな」
🐼「ありがとうございます。それ、褒め言葉ですか?」
🐲「……違ぇよ。クソ……」
小さくつぶやくと、ジヨンは手に持っていたスマホをぽいとソファの上に置き、
スンリの胸元を指で軽く突く。
🐲「いいか。俺が気持ち返すとは言ってねーからな」
🐼「はい。でも、嫌いとも言ってませんよね?」
🐲「……調子乗んな。……あと、誰にも言うなよ。特にヨンベ」
🐼「ふふ、了解です」
そう言ってスンリは小さく笑った。
その笑顔に、ジヨンは思わず目を逸らし、
ほんの少しだけ、耳が赤くなっていた。
🐲(こいつ、マジで……やばい)
コメント
2件
スンリの本気が伝わる話で、どっちの思いが勝つのか…めちゃ楽しみです!!!!👍👍💕
最高でした!更新待ってます!