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グサッ

背中に刃物があたる感触

「あんたなんか!あんたなんかが!!4ね!4ね!4んじまえ!!!」

俺を怒鳴りつける女の声が聞こえる

(えっ?俺4ぬの?)

意識がもうろうとしてきて何も考えられない

刺されたところからはものすごい痛みが襲っくる

女は狂気じみた笑いをもらしながら俺の側から離れていった


この日プロサッカー選手潔世一の人生は終わった

だが、サッカーの神に愛されたこの男がここで4んでしまうことは許されないことだったのだ…





パチリ

目が覚めると見慣れた天井があった

(………あれ?俺4んだんじゃ…じゃあ夢かなこれ?)

上半身を起こし周りを見回してみる。まさしくここは俺の実家だった

そういや前ににこと遊んだときぎゃっこう?ていう言葉聞いたことあるかも…

(それかぁ〜)

のそのそとベットから降りるとドスンと尻餅をついてしまった

その時初めて捉えた自分の足が短いことに気づく

「ふぇ?…」

あれ?逆行ってもっと中学生くらいに戻るのかと思ってたけど…俺の足と手どう見てもそれ以下だろ

まだ少し痛むお尻を撫でながら姿見の方へ歩いていく

そこに写っている姿をみてビックリした

モチモチのほっぺに姿見の半分もない身長、トレンドマークの双葉は頭を動かすたびにぴょこぴょこと揺れる

(この見た目は3歳児くらいだな…そんな戻っちゃったの俺?)

まだ少し混乱しているが前の人生…前世は“適応能力の天才”とまで言われていたのだ

「でもこれラッキーかも!またサッカー続けられるんだ!!」

すぐさま思考が切り替わった

潔世一という人間は何でもかんでもサッカー中心に考えてしまうところがあるためこの出来事は不安などの気持ちはなく、楽しみのほうが勝っている

わあ〜楽しみ!などとホワホワした気分でいると部屋のドアがあいた

「よっちゃ〜ん、朝ごはん出来たわよって…あら!?もう一人で起きれるようになったのね〜偉いわ〜!」

「!?母さん!」

「もうお母さんは卒業なの?寂しいけど子供の成長は速いものよね〜」

「さあよっちゃん朝ごはんできてるから食べましょ!」

俺はうんと返事をして階段を降りていく

母さんが結構若い、、まあ昔に戻ってるからだけど

俺は朝ごはんを食べ終えるとリビングにサッカーボールがおいてあることに気づいた

「母さん!俺サッカーやりたい!!公園行ってきていい?」

いいわよと母さんは言ってくれた

公園は家から近いので小さい歩幅でも5分ほどでついてしまう

よっしゃーサッカーやるぞ〜!

気合を入れる

まずは前世で俺が使えた武器、メタビジョンと空間認識能力が使えるかどうかだ

少し試してみたが使える

まだ小さいので思っている場所に届かないこともあるが、フィジカルとかそれはこれから鍛えていけばいいだろう

意外とできることが嬉しくてドリブルやシュートなどどんどん試していく

何時間か夢中でやっていると一人の男の子が声をかけてきた

「おい、そこのお前」

「なぁに?」

返事をして振り向くと見覚えのある顔があった

一人は小豆色の髪にエメラルドグリーンの瞳、もう一人は深緑色の髪に同じくエメラルドグリーンの瞳をしている。そしてやはり特徴的な下まつ毛がこれでもかというほどついていた

(えっ!?冴と凛?)

だがこの二人は鎌倉にいるはずだ、ここにいるはずがない

一人で百面相しているとまた声がかけられる

「俺は糸師冴、こっちが弟の凛だ」

「あっ、お、れは潔世一!よろしく」

「世一か…俺と1or1しろ」

(糸師冴と1or1、、楽しそう!)

この潔世一、ノリノリである

「いいぜ!」

今の冴の実力がどんなもんか試してやる


結果を言えば3対0で俺の勝ちだった

「ッ…くそ、負けた…」

冴との勝負をして、この体にも適応することができた

ありがとう冴、俺は心の中でお礼を言う

「に、いちゃんが…負けた?」

?やっと凛が喋った、こいつ以外と可愛い声してたんだな

「世一!もう一回だ!」

それから太陽が沈むまでひたすらサッカーをした

冴とだけでなく凛も一緒に混ざり、最終らへんは1or2になっていたことだろう

だがそれでも冴も凛も俺に勝つことはできなかった

まあ当然だろう、いくらまた幼いからといって精神は大人でプロサッカー選手なのだ。ここで負けるなど自分のプライドが許さない

それに俺は今汗を少ししかかいていないことに気づいた

今は冬だがこれだけ運動したのに少ししか汗をかいていない。二人はビショビショなのに

流石にこれじゃあ風邪ひくよな…と思ったのでポケットからハンカチを出し、二人の汗を拭う

「風邪ひいちゃうからね」

拭いている間二人は大人しかった

少し耳と顔が赤かったが疲れたからだろう

「…世一、明日もまた来いよ」

「次は絶対俺と兄ちゃんが勝つからな!」

「明日も来るよ、でも勝つのは俺だ!」

二人にバイバイをして家に帰る

鎌倉にいるはずの二人がなぜここにいるのかはわからないが、これから成長するこいつらを間近で見ていられるのは嬉しい

アヒルの浮いたお風呂に父さんと入りながら考えるのだった






今回は見てくださりありがとうございました

逆行ものに手を出しましたね

これからいろんな人たちと潔をかかわらせていきたいと思います

それと私は潔愛され大好きなのでどんどん激重感情向けさせていきたいと思っています

次回もお楽しみに




逆行した潔世一は最初からエゴイストです

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