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月詠天空/💜🪽
13
#佐久間担
yuka
33
前回の続きです!
渡辺side
それからの数週間、俺はひたすら照を意識しすぎて空回りしていた。
楽屋で照が筋トレを始めれば、なぜか視線をどこに置いていいか分からなくなる。
照が他のメンバーと楽しそうに話しているのを見るだけで、胸の奥がチリチリと焼けるように痛む。
(照、照、って。ふざけんなよ、マジで。俺、照のことそんな目で見たことなかっただろ……)
認めざるを得なかった。俺は岩本照という男に、メンバー以上の、好意を抱いてしまっている。
気づいてしまえば、今までの「ただの距離の近さ」がすべて拷問に変わった。
そんなある日、雑誌のコンビグラビアの撮影を迎えた。
スタジオのライティングは少しアンバーで、大人っぽい雰囲気を演出している。
「じゃあ、岩本さんは渡辺さんの後ろから、肩を抱くようなポジションでお願いします」
カメラマンの指示に、心臓が跳ねたのがわかった。
「了解でーす」と軽い調子で応じた照が、俺の背後に回る。
直後、引き締まった胸板が、背中にぴったりと密着した。
首筋に触れる、熱い吐息。男らしい、少しスパイシーな香水の香りが俺の嗅覚を支配する。
さらに、大きな手が右肩をがっしりと引き寄せた。
「翔太、体硬い。リラックス」
耳元で、照の低い、心地よい低音が響く。
「……うるせぇ。お前が力入れすぎなんだよ」
「入れてねぇし。お前が小さすぎるだけ」
カメラのフラッシュが焚かれる中、必死にポーカーフェイスを維持しようとした。
なのに、照の手が、鎖骨のあたりを愛おしそうに指先でなぞった瞬間、俺の息が完全に止まった。
その時、鏡越しに見つめ合う照の瞳を見てしまった。
いつもなら悪ガキみたいに笑うはずの照の笑みが、信じられないくらい真剣な、そして独占欲を隠そうともしない熱い目で、鏡の中の俺を見つめていた。
ブワッと、身体中に血が回るのを感じた。
撮影が終わった瞬間、俺は逃げるように楽屋へ戻った。
(何でっ、こんなに、)
嫌と言うほど、照のことが好きな気持ちを実感させられて、少しパニックになりながら、楽屋を後にした。
コメント
1件
めっちゃわかる……翔太の気持ち、痛いほど伝わってきたよ。普段は触れるのが当たり前だった照との距離が、意識した途端に全部“特別”に変わっちゃう感じ、すごく切なくて。 特にグラビア撮影のシーン、背中に感じる体温や吐息、鏡越しの照の“独占欲バリバリ”な目——あれは反則だよね……翔太がパニックになるのも無理ないなって思った!次の展開がすごく気になる〜!💞