「ん、」
目を覚ますと真っ暗闇の中、天井が見える
真っ暗。
ふと、昨日の出来事がフラッシュバックする
ー寧々は、なんであんなことを言ったのだろうか
オレは…なにかしたのだろうか
母さんも咲希も…ッ
「…ッは、ぅ…ッ」
途端に呼吸が苦しくなる
「る…ッい、…」
反射的に彼の名を呼ぶ
するとまるで呼ばれたみたいにドアが開き、光が差し込む
「司くん、目が覚め…ッど…、ッどうしたんだい!?」
血相を変えて類が駆け寄ってくる
「るい…ッ」
「大丈夫かい…!?今水を…ッ」
オレのために、いろいろしてくれる
「ありがと…う」
小さく感謝の言葉を述べる
まぁ、聞こえてないだろうけど。
「はい、司くん水」
「…ん…」
飲もうとコップを掴もうとするも手に力が入らず落としそうになる
「おっと、」
「ぁ…ッ、、すまん、力が入らん…」
「んー、じゃぁ、」
類は言葉をそこで切ると水を口の中に入れた
「…ッんむ…ッ!?」
するとそのまま口付けた
水が口の中に流し込まれる
「んん…ッは…ッ」
腕が震える
息がもたなくなりそうで、類のシャツを握る
目を開けると類と視線が交わってさらに恥ずかしくなる
「ッぅ、ん…ぁ…ッ」
ようやく解放されて、息をたっぷりと吸う
「水分、補給できた?」
「…んッう、ん」
けれどこれは強引すぎないか…と思いつつさっきの長時間の口付けのせいでか酸欠気味で頭がクラクラする
頬を高揚させて息切れして肩を上下させていると類がなにかをくっとこらえるような表情をする
「ぁ、これ、」
するとなにかを思い出したかのように言った
「付けてくれるかな」
いつもの不気味な笑みを浮かべる類
手には手錠
でも、我慢しなければ、誰もオレを愛してくれないだろう
一瞬考え、こくりと頷き手錠を付けることを選ぶ、が、
「るい…お前は…どうしてこんなことをしなければならないんだ…?」
恐る恐る聞き出す
「…え…?」
類は固まってこちらに顔を向ける
「言っただろう…ッこうでもしなければ、司くんは手に入らないって…!!」
「…オレはモノじゃない、」
「分かってるよそんなこと、…こんなことまでする自分が惨めで憎らしい、けれど…ッ」
「こんなことしなくても、オレはそばに居るぞ」
「それが無理だからこんなことしてるんだよ…ッ 」
「だからといって…」
「もう…やめてくれよ」
オレが言いかけてる途中類は無理やり言葉を切る
「もう、、嫌なんだ。これ以上君が離れていくのが、否定するのが」
「…る、…ッん!!」
「だから、、ちょっと眠っててね」
「ま…ッるぃ…ッんん…ッ!!」
目を伏せられ、最初とまた違う液体を飲まされる
何回も飲んで吐き気がしそうだ
そのままオレの意識は飛んで行った
「…ッ!!」
起き上がるとそこは暗闇と冷徹に満たされた部屋だった
「ッ、た…」
ズキッと頭に激痛が走る
あれ、、さっき何してたんだっけ…たしか、るいに薬を飲まされて…
「は…ッ」
なんだろう、苦しい、熱い、
「…起きたんだね」
人影が奥に見える
「るい…ッ」
「おや、もう身体に回ったのかな」
「え…ッ」
やだ、来るな
怖い
「ん…ッ!!や…ッぁ、」
類が身体に触れた途端快感が押し寄せる
それと同時に必死にもがいて類から逃げようとするが、力が入らず類の思うがままにされる
「ぃ…ッやぁ…ッんんッ、」
「可愛いね」
やだやだやだやだやだやだ
ッ結局、どうしてこんなことになってしまうの、?
コメント
3件
まさに神…!!!!
あ 媚薬か