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――ある星、赤紫色の空が広がる街。
遠くから鳴り響く鐘の音が、街の静寂を切り裂く。
「カーン……カーン……カーン」——3度目の鐘の音が鳴り終わると、突然、街が爆発に包まれた。煙と炎の中から、冷静な声が響く。
「…!」彼の名はナイト・ホワイト。
ホワイトの姿です。
ナイト・ホワイトは戦闘態勢を取り、目の前に現れたイカ型のモングーに対峙する。
「ナイト・クローバー!」彼は叫び、攻撃を仕掛ける。
だが、上空からも別のモングーが降りてきた。黒い羽を広げたカラスのような巨体だ。
「ギコォチャァッ!」イカの触手がナイト・ホワイトの腕を捕らえた。
「くっ…!」彼が抵抗する間もなく、カラスのモングーは空中で翼を大きく羽ばたかせ、黒い鋭い羽をばら撒いた。
羽は地面に刺さり、まるで渦巻く闇の渦となって消えていく。
「…!」ナイト・ホワイトはイカの触手を掴み、力を込めて引き剥がす。
勢いよくそれをカラスのモングーめがけて飛ばし、2体のモングーは遠くへ吹き飛ばされた。
静けさが戻る中、彼はクリスタルの中に封じ込められた仲間のマスコットたちの姿を見つめる。
「…僕は…何も守れなかった…」
絶望と自己嫌悪が胸に押し寄せるが、その瞳にはまだ消えない決意の光が宿っていた。