どうも皆様、サカナです
えーっと…ですね、本日は推してる神のお誕生日らしく…
通知を見返してもわかりませんでした…
見てくださっているかはわかりませんが、とりあえず露日書きます
勝手に祝ってるのキモすぎて鳥肌ですねごめんなさい
本日は世界猫の日でもあるってことで、にちねこさんにします
そういうことにしておいてください
深夜0時、酔って仮眠室で眠らされていたロシアが目覚め、暗い社内を徘徊中のこと。
「まだ仕事してたのか、こいつ…」
自分の部署に戻ってみれば、日本がデスクに突っ伏して眠っていた。
「ん…ふへ、ぇへへ…」
なんだか楽しそうに笑っている。
日本のことだから、美味しいものを食べる夢、なんて典型的なものでも見ていそうだ。
周囲に積まれているエナジードリンクの空き缶と書類がなんとも切ない。
ロシアは日本の苦労を思って、仮眠室で寝かせてやろうと近づいた。
目も覚めてしまったから残りの仕事も代わってあげようと、日本の肩に手を置く。
するとどうしたことか、日本の頭から猫耳が、スーツの隙間から細長い尻尾が飛び出した。
「なんだこれ…」
「んー…すー…」
日本の寝息に合わせて、愛らしい三角の耳はぴるぴると揺れる。
柔らかそうなそれは、ロシアの興味を引くには十分だった。
「触りたい…」
起こしてしまったら可哀想だと頭ではわかるのだが、意外に好奇心旺盛なロシアは手を彷徨わせる。
深夜0時、あたりには誰もいない。
寝落ちたのかついたままのパソコンに照らされ、猫耳の細やかな白い毛が光る。
「…っ〜〜…触りたい…」
「んにゃ…」
「……………」
ロシアはもう一度誰もいないことを確認し、すやすや眠る日本に手を伸ばした。
「小心者め…」
先程まで自分がいたベッドで眠る日本を見て、ロシアはため息をつく。
結局起こしたら可哀想という理性が勝ち、大人しく仮眠室へ運んだのだ。
布団にくるまる日本の頭を一撫でして、それで終わり。
普段は何よりもやりたいことを優先する自分が、まさか他人を思いやれるなんて。
アメリカや中国がいれば間違いなく揶揄っただろうし、ウクライナがいれば気持ち悪がられただろうし、ベラルーシがいれば嫉妬で日本が危なかったかもしれない。
「ぇへ…んま…」
「…まぁ、いっか」
幸せそうに笑顔で口をもごもごさせる日本を見ていたら、もうどうでも良くなってきた。
とっとと仕事を代わりに終わらせて、その後にやりたいようにやればいいのだ。
若干アルコールが残る赤い顔でふっと笑みを漏らし、ロシアは仮眠室を去る。
「多いな…」
仮眠室を去ったはいいものの、日本の仕事が予想より多かった。
代わると決めた以上やり通す覚悟はあるが、それでも愚痴の一つは出てくるくらい多い。
それはそうだ、日本は仕事が遅いわけではなく、むしろかなり早い方だ。
そんな日本が何日も徹夜で残業をするということは、量がおかしいということ。
日本の上司に物申そうと頭に予定を入れて、とにかく仕事を終わらせた。
「〜〜っはぁ…疲れた…」
ようやく終えた頃、時計を見れば深夜1時半。
まだまだ夜は長い。
しっかり保存してからパソコンを閉じ、日本のデスクに列をなす空き缶たちを捨てる。
必要そうなものはまとめてわかりやすいところに置き、ペンなどをまとめれば、結構綺麗になった。
余計なお世話かもしれないが、エゴを押し通しているのは今に始まった事ではない。
そうして仮眠室に戻って来れば、日本はもう熟睡していた。
静かに寝息を立て、ごにょごにょ言っていた寝言も聞こえない。
あれはあれで可愛かったが、しっかり休めているようで安心した。
日本は小柄で細身なので、まだまだベッドにはスペースがある。
「…移動するのはめんどくさいから、仕方ない仕方ない…」
日本と対面するような形でベッドに入り、布団を被った。
日出る国と言うだけあって、なんだかお日様の匂いがする。良い匂いだ。
頭を寄せればふんわりとその匂いに包まれて、時々動く猫耳の柔らかさに癒される。
スーッと軽く吸えば、なんだか少し甘いような気もした。
絡みつく尻尾を離すわけでもなく、むしろ合法だと心のうちで言い訳し、ロシアは日本を抱きしめたまま目を閉じる。
小さな日本は、ロシアの腕にも布団にも容易く収まっていた。
さて、翌朝。
まだ早朝だが、日本は長年の生活習慣により目が覚める。
目覚ましがなくたって、体はきちんと覚醒させた。
「ふぁあ……ん?」
おや、何かがおかしいぞ。
自分は確か、デスクで仕事をしていたはずではなかろうか。
では目覚めるのはデスクの上のはずで、柔らかいお布団に包まれているのはおかしな話だ。
ふと吐息が耳にかかり、横になったまま少し顔を上げると
「顔面国宝…!?」
とってもとっても日本好みの寝顔が、そこには存在した。
少しずつ覚醒してきた頭で確認してみると、目の前で自分に抱きついたまま眠っているのはロシアで、普段は隠している猫耳や尻尾も露出している。
なんなら、ロシアの足に巻きつけているではないか。
「……どうしてこんな事態に…?」
寝起きの頭では理解に苦しむ。
ひとまず猫耳などは隠して、考えてみた。
ロシアが仮眠室で眠っているのはわかるのだ、なぜなら中国の手によってここに寝かされていたから。
もしや、自分はそんなロシアの腕の中に自ら飛び込んだのか?そんな恐れ多いことを?マジで???
混乱する頭を整理するため、一度目を瞑る。
目を開けたらデスクだ、きっと。
「…やっぱり顔面国宝がいる…」
何も変わらない状況からして、これは現実である。
現実と向き合った日本はベッドから出ようとするが、びくともしない。
ロシアに体を固定され、完全にぎゅっとされている。
「ぅーん… 」
「!!」
脱出方法を模索していると急にロシアが唸り、日本を抱き直した。
力が特別強いわけではなくとも、なんとなく退かすのは気が引ける。
「ふあ…ねむい…」
壁際に配置されたベッドから出るにはロシア側へ回らないといけないが、そんなことできるはずもなく。
ベッドで布団を被り、暖かい体温を感じながら横になり続けていると、また睡魔が襲ってくる。
お仕事でお疲れの日本は、休みたい。
ベッドからは抜けられず、状況はわからないがロシアも寝ている、仕事の期限はまだ先。
こんな好条件で寝ないほど、社畜は極めていない。
どうせやることには変わりないし、社内だから出勤の手間だって解決済み。
「…おやすみなさい」
ロシアの胸元に頭を預け、日本は視界を暗くした。
小鳥の鳴き声とロシアの吐息に鼓膜を揺らして眠る背徳感が心地良い。
なんとなく、アルコールの香りがした。
コメント
7件
へへへ…✨ 尊✨✨🥰 もう、なぁに抱きついちゃってるのですかぁ🥰 キャー(/▽\)♪💕 本当にごちそうさまでした😌という感じです、 祖国が「顔面国宝…!」っていったときは笑ったし酷く納得しましたわ(uωu*) 素晴らしい作品をありがとうございました🥰🫶
ロシアが完全に猫と思い込んでいる犬にしか見えなくなってきた(?) それはそうと美味しいもの食べてる夢見てる日本さん呑気でかわいいw
うへ、最高だにょ