紫『橙くんっ!!!!!』
橙『……え?』
君は俺に覆いかぶさって
倒れた。
橙『…ん』
橙『パチ』
気づいたら病院にいた。
桃『橙…!』
黄『橙くん…!』
赤『橙くんっ!』
青『橙くん……!!』
橙『みんな…』
橙『紫くん…は…?』
桃『今は…手術中…だ。』
橙『そっか…』
コンコン
部屋のノックがなった。
医師『失礼します。』
医師『橙さんだけ、別室に来ていただけますか?』
橙『は、はい…』
医師『お座り下さい。』
橙『は、はい…』
医師『紫さんのことですが…』
医師『紫さんは”忘愛症候群”と言う病気です。』
橙『忘愛症候群……?』
医師『愛する人を忘れる…という…』
橙『…そ、そんな…』
医師『きっと、紫さんが愛していたのは、橙さんだと思います。』
橙『…え?』
医師『手術中、ずっと…橙さんの名前を呼んでいました…』
橙『っ……』
医師『症状に、愛する人を拒絶反応を起こすという、症状もあり……』
橙『治す方法は……ないんですかっ……?』
医師『一つだけ…』
愛する人の”死”
橙『……っ!』
橙『分かりました……』
病室の前。
中からは楽しそうな君の声。
勇気を振り絞って。
『橙くんっ!』って名前を呼んで貰えるかなって
期待して。
ドアを開いた。
ガララララ
橙『紫くん…ニコッ』
桃『お!橙ニコッ』
桃『紫くん、無事だったぞニコッ』
橙『良かった…ニコッ』
紫『……ねぇ桃くん……』
紫『だぁれ?』
橙『ッ……』
桃『……は?w』
紫くんに近づく。
紫『いやっ…!』
紫『来ないでっ…!ポロポロ』
ドンッ
橙『いっ……』
桃『お、おい!』
桃『紫くん?どうしたの?』
桃『橙が分からないのか…?』
紫『いいから、出てって!!!』
橙『…っポロポロ』
俺は病室を出た。
もう、何もかもが嫌になって。
忘れられたのが悲しくて。
紫くん以外のメンバーには
紫くんの病気について話した。
もちろん…治し方も…
あの日から俺は毎日紫くんに会いに行った。
最初は嫌がられた。でも…段々と…
だから今日も会いに行く。
愛する紫くんに…
ガララララ
紫『橙さん……』
橙『やっほニコッ』
橙『紫くんニコッ』
紫『あの……』
橙『ん?』
紫『どうして俺なんかのために……』
紫『毎日来てくれるんですか?』
橙『そりゃあ、大好きな人だからッニコッ』
そしたら、紫くんは
泣いていた。
橙『な、紫くん…?』
橙『どしたん…?』
紫『なんかっ…ポロポロ』
紫『申し訳なくって…ポロポロ』
紫『俺を愛してくれた人なのにっ…ポロ』
紫『忘れたらだめな人なのに…ッポロポロ』
その日、紫くんはずっと泣いていた。
ある日、病室に行くと
紫くんはいなかった。
紙が1枚置いてあった。
そこには『今日は屋上にいます。 紫より』
と、書いてあった。
だから屋上に行った。
橙『紫くんニコッ』
紫『あ、橙さん…ニコッ』
橙『今日はどうして屋上?』
紫『……』
紫『橙さんに…言いたいことがあって…』
橙『ん?』
紫『お、俺……』
君は頬を赤く染めながら
俺に言った。
紫『じぇ、橙さんのこと…っ///』
紫『す、好きですっ…///』
橙『……!』
紫『……っ///』
紫『俺っ……ポロポロ』
紫『橙さんのこと……もっと知りたい…ポロポロ』
紫『思い出したいっ……ポロポロ』
橙『……あ…』
橙『……』
橙『この病気の治し方…知ってる…?』
紫『……え…あるの…?』
橙『うん…ニコッ一つだけ…ニコッ』
紫『お願いっ……治してっ……ポロポロ』
橙『うん…ニコッ』
ガシャン
紫『……え?何してるの…?』
橙『忘愛症候群を治す方法……』
橙『それは……』
橙『愛する人の死ニコッ』
紫『ま、待って……!!』
そう言って俺は
フェンスを飛び越えた。
紫side
『ま、待って……!!』
どうして。
なんで。
言ってくれなかったの?
ドクンッ
紫『い”ッッッッ』
とてつもない頭痛が襲ってきた。
ドクンッ
紫『……あポロポロ』
全部思い出した。
今までの事を。
全部。全部。全部全部。
紫『ゔわ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”あ”あ”!!』
なんで。なんで。なんで。なんで。
どうしてっ……!!ポロ
桃『紫くん?!』
紫『橙くんがぁポロポロ』
桃『あいつ……!!』
ギュッ
桃くんは俺を抱きしめてくれた。
紫『橙くんっポロ橙くんっポロ』
桃『まだ大丈夫だって…!』
桃『と、とにかく、救急車…!!』
紫『もうっ……無理だって……ポロポロ』
桃『なんでっ……』
桃『……!』
紫『俺がっ……橙くんを思い出したからっ……ポロ』
桃『っ……』
ねぇ橙くんニコッ
大好きだよ。ニコッ
橙『俺は愛してるニコッ』
紫『えへへニコッ』
コメント
8件
泣くわ((何こいつ てかぴーちゃんのアイコンだ!! 私も13種類ゲットできた(´;ω;`)
やっば、橙くんつら 紫くんも続き気になりすぎて寝れません