コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
さとみ「よっしゃ、そろそろ行くか」
ななもり「莉犬くん大丈夫?」
莉犬「大丈夫」
ななもり「じゃあ、出発しようか」
ころん「頭痛い」
さとみ「仕方ねぇな、背中のって」
ころん「いいよ別に」
さとみ「おら、グチグチ言ってねぇで」
ころん「仕方ないなぁ…//」
ジェル「ラブラブですねぇ?」
ころん「うっせぇ」
るぅと「早く進んでください」
ころん「さとみくんに言ってそれ笑」
さとみ「へいへい、進みますよ…笑」
ななもり「ほらみんなー」
ななもり「俺たちもうここまで来たよー」
さとみ「はえーよ笑 」
ころん「走ってさとみくん」
さとみ「はー?笑笑仕方ねぇな笑笑」
さとみ「落ちんなよ?笑笑」
ころん「気をつけろよそれは笑」
さとみ「レッツラゴー!」
ころん「はぇぇぇよぉぉおお」
さとみ「大人しくしてろよ笑笑」
ころん「最悪だァァァ」
莉犬「うるさい」
ころん・さとみ「「すみませんでした」」
陽ざしが、肌を刺す。
照り返す大地の上で、世界がじわじわと揺れ始めた。
息を吸うたび、肺の奥が熱く焼けるようで、
頭の奥がジンジンと軋み、思考が霞んでいく。
莉犬「ふぅ、……はぁッ…ふっ…」
声は喉の奥で引っかかり、飲み込んだ唾が重たく落ちていく。
汗は止まらないのに、手足の先だけ、妙に冷たく感じた。
さとみ「大丈夫か?莉犬」
莉犬「大丈夫ッ…はぁっ、ふぅ、」
さとみ「ちょっと触るぞ」
さとみ「熱いな…」
さとみ「ごめん、ころん降りれる?」
ころん「ほい!」
ころん「もう治ったからいいよ」
さとみ「わかった、辛かったらなー君ね」
ころん「りょー」
ななもり「莉犬くん、どうかしたの?」
さとみ「熱中症かもしれない」
ななもり「マジ?」
さとみ「旅館までどんぐらい?」
ななもり「あと1キロないぐらい」
さとみ「OK」
さとみ「莉犬、水飲んで」
莉犬「ごくっ、ごくっ、けほっ」
さとみ「偉いね、」
さとみ「ちょっと服濡らすね」
そう言ってなー君が買ってくれたペットボトルの蓋を開ける。
莉犬「冷たッ…」
さとみ「今はこんぐらいがいい」
莉犬「風邪ひいちゃうよ…」
さとみ「大丈夫、大丈夫」
さとみ「すぐ乾くからさ」
さとみ「よし、おんぶすっから上乗って」
莉犬「濡れちゃうよ、?」
さとみ「いいよ別に」
莉犬「ありがと…ふぅ、」
さとみ「あいつらは?」
ななもり「先行ったよ」
さとみ「マジかよ笑」
さとみ「てか、ころんも行ったのかよ笑」
ななもり「元気になったのかな?笑」
さとみ「まぁ、良かったな笑」
ななもり「だね笑」
ジェル「にいちゃん!!」
ななもり「大変だったぁ…」
莉犬「…すーすー」
さとみ「おー莉犬ー?着いたぞ?」
さとみ「あれ、」
ななもり「寝ちゃったみたい笑」
さとみ「まじかよぉ笑」
ななもり「俺、チェックインしとくね笑」
さとみ「マジありがと、よろしく」
ななもり「いいえ笑」
さとみ「莉犬起きろー?」
さとみ「今お座敷借りたからさ」
ころん「座敷きもちぃー」
さとみ「だな」
るぅと「莉犬?起きてください?」
莉犬「んっ、」
莉犬「着いたの?」
るぅと「はい!」
莉犬「そっか、」
さとみ「まだ辛いか?」
莉犬「気持ち悪いぐらい、けほっ」
さとみ「袋あるから言って」
莉犬「うん…」
さとみ「ちょっと胸の音聞くな?」
さとみ「ちょっと、荒いか…?」
さとみ「吸入器吸っとこうか」
口元に吸入器が当てられる。
そして、ボタンを押しながら、ゆっくり吸う。
さとみ「大丈夫か?」
莉犬「うん、」
さとみ「口ゆすごうな」
さとみ「あっちに化粧室あるから行こうか」
莉犬「うん、」
フラフラする足元がふらつく中、さとみくんの方を借りながら化粧室まで行って口をゆすいだ。
ななもり「部屋行くよー」
そんな声とともに、俺たちが止まる部屋へと移動した。