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QuizKnock編集部での撮影が終わった後、須貝は片付けをしていた鶴崎に声をかけた。
sgi「鶴ちゃん、今日誕生日だろ? おめでとう!」
trsk「あ、須貝さん。ありがとうございます」
鶴崎はいつも通り淡々と、けれど少しだけ嬉しそうに口角を上げた。須貝はその隣に並んで歩きながら、屈託のない笑顔で問いかける。
sgi「で、何が欲しい? せっかくの誕生日だし、俺にできることなら何でも言ってみ。高い飯か? それとも最新のガジェットか?」
鶴崎は少しの間、指先を顎に当てて「うーん」と論理的に考え込む素振りを見せた。
けれど、ふと足を止めると、眼鏡の奥の瞳を少しだけ揺らして須貝を見上げた。
trsk「……物とかじゃなくて、いいですか」
sgi「お? なんだ、言ってみろよ」
trsk「……じゃあ、今日だけ。須貝さんに甘えてもいいですか?」
一瞬、須貝は目を丸くした。
あの冷静沈着な鶴崎から出た言葉とは思えなかったからだ。
けれど、すぐに「なんだ、そんなことか!」と豪快に笑って、鶴崎の肩をガシッと抱き寄せた。
sgi「おう、いいぜ! 好きなだけ甘えろ。よし、今日はもう俺が全部やってやる。移動の荷物も持つし、ドアも開けてやるし、膝枕でも何でもしてやるよ!」
trsk「……そこまでは言ってないですけど」
そう言いながらも、鶴崎は拒まずに須貝の体温に寄り添った。
須貝の大きな手に頭をぽんぽんと撫でられると、鶴崎はふいっと顔を背けた。
trsk「……あの、須貝さん」
sgi「ん?」
trsk「……移動中、ずっと手を繋いでてもいいですか」
消え入りそうな声で、けれどもしっかりと伝えられた要望に、須貝は一瞬だけひるんだ。
鶴崎の耳の先が、誕生日の主役を祝うケーキの苺みたいに真っ赤になっている。
sgi「……ははっ、いいよ。ほら」
須貝が差し出した大きな手に、鶴崎は自分の手をそっと重ねた。
ギュッと握り返されると、鶴崎は安心したように目を細め、小さく「……ありがとうございます」と呟いた。
普段の論理的な思考を全部お休みして、ただの「後輩」として須貝に懐く鶴崎。そんな二人の姿を、遠くから伊沢が「……あいつら、今日は一段と距離バグってんな」と呆れ半分、微笑ましさ半分で見守っていた。
その後、二人は須貝の家へと向かった。
須貝の家のリビングは、いつもより少しだけ華やかだった。
テーブルの上には、須貝が仕事帰りに予約して買ってきた大きなホールケーキと、鶴崎の好物を並べた豪華な食卓。
sgi「よし、準備完了! 鶴ちゃん、改めて誕生日おめでとう!」
trsk 「ありがとうございます、須貝さん。……こんなにたくさん、準備してくれたんですね」
乾杯のグラスを合わせたあと、二人は並んで座って食事を楽しみ始めた。
須貝は「これ美味いぞ」と自分の皿から料理を分けたり、鶴崎の口元にクリームがついているのを見つけては笑って拭ってやったりと、まるでお兄さんのように甲斐甲斐しく世話を焼いている。
一通りお腹が満たされた頃、鶴崎がふと箸を置いて、隣の須貝をじっと見つめた。
trsk「……須貝さん。あの、さっきの約束……」
sgi「ん? おう、『甘えてもいいですか』ってやつだろ? 忘れてねーよ」
須貝が器を片付けようと立ち上がろうとした瞬間、鶴崎がその服の裾をギュッと掴んで引き止めた。
trsk「……今。今がいいです」
そう言って、鶴崎はソファの上で膝立ちになり、座っている須貝の首に後ろから腕を回した。
背中に重なる鶴崎の体温と、耳元で聞こえる少し だけ熱を帯びた吐息。
sgi「……っ、鶴ちゃん、積極的だな」
trsk 「……誕生日、ですから。……須貝さん、こっち向いて」
須貝が振り返ると、至近距離で鶴崎が潤んだ瞳で見つめていた。
鶴崎はそのまま須貝の膝の間に割り込むようにして座り直し、自分から須貝の胸の中にすっぽりと収まった。
trsk「……こうして、須貝さんの匂いがするの、すごく落ち着くんです」
sgi「はは、俺の匂いなんて汗臭くねーか?」
trsk「いいえ。……大好きです」
鶴崎は須貝の広い胸に頬をすり寄せ、幸せそうに目を細める。
須貝も観念したように笑い、鶴崎の腰をしっかりと抱き寄せ、もう片方の手で柔らかな髪を優しく撫でた。
trsk「……ねえ、須貝さん。ケーキも美味しかったけど、……今は、須貝さんのほうがいいです」
sgi「……それ、今の鶴ちゃんが言うと冗談に聞こえねーんだけど」
須貝が苦笑しながらも、抱きしめる力を強めると、鶴崎は「ふふ」と満足げに笑って、須貝の首筋に小さく顔を埋めた。
論理も効率も全部忘れて、ただ愛する人の腕の中でとろけるような時間を過ごす。それは、鶴崎にとってどんな高価なプレゼントよりも価値のある、最高に甘い誕生日会だった。
(おわり)
結構遅れてしまいましたが、
鶴崎さんお誕生日おめでとうございます🎉
#問答打
タブラ・ラサ
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コメント
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本当に好きです………