テラーノベル
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前回の続きです!今回はいつもより少し長いかもです( > <꧞)
本編スタート!
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そう言い切ったあと、中也は苦しそうに微笑んだ。
「…だから、お前にだけは」
ぽつりとつぶやく。
「普通に笑ってて欲しかったんだよ」
そんな弱々しく語る中也を見て、彼女は少し俯く。
「…そんなことで、ずっと黙ってたんですか」
「そんなことって、俺にとっては大事なことで、何よりお前のことが、」
「私だって…!」
彼女は中也の言葉を遮る。
「中也さんが苦しむ姿なんて、見たくない」
彼女の目には薄い膜が張っていた。
そんな彼女の姿を見て、中也は固まる。
彼女のそんな姿を見るのは初めてだった。いつも明るく、鈴を転がすように笑う彼女が、 震えるように泣いている。
「…中也さんが私を思って、色々考えてくれていることは知ってる」
「いつも私のこと気にかけてくれるし、私との会話覚えてくれてるし、私が喜んでくれることばかりしてくれる」
彼女は淡々と、今までの時間を思い出すように話し出す。
「そんな中也さんが私は大好きだし、今もずっと変わらない」
だからーー
「中也さん1人が苦しむ必要なんてない」
そう言いながら、彼女は真っ直ぐに中也を見つめる。
「…でも、こういうヤツらなんてたくさんいるし、またいつお前が危険な目に遭うか分かんねぇんだぞ?」
「そんなこと、私たちに関係ないでしょ」
彼女ははっきりと告げる。
中也は不安そうに尋ねる。
「…いいのか?俺と一緒に居たら、また危険な目に遭うかもしれねぇんだぞ?」
「…そんな、起こるか起こらないか分からないことにびくびくするより、中也さんと一緒にいたい」
彼女は優しく微笑む。
「これからも、一緒にいてくれますか」
中也は何も言わなかった。
ただ、今までよりもずっと優しく彼女を抱きしめる。
「…ありがとう」
冷たい夜風が2人の間を通り抜ける。
それでも、触れている場所だけは、不思議なくらい温かかった。
コメント
3件
読了しました🌙 第15話、すごく良かったです…。中也が「普通に笑ってて欲しかった」って言うところ、切なくて胸がぎゅっとなりました。そんな彼に「中也さん1人が苦しむ必要なんてない」って真っ直ぐ言える彼女、強くて優しくて大好きです。 最後の冷たい風の中でも触れてる場所だけが温かいっていう描写、すごく綺麗で、ずっと心に残ります。2人の関係がちゃんと前に進んだ感じがして、読んでてホッとしました。 茉莉さんの描く重さの中にある温かさ、本当に素敵だと思います。続きも楽しみにしてますね🤍
#文豪ストレイドッグス
#オリキャラ注意
透花
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