〜?side〜
昔から、周りと違って達観してると言われてきた。
「冷たいね」
「酷い」
そう 言われ続けてきた。
僕の周りに人が集まらないことには慣れてきたつもりだった。
高校入学してからすぐ、僕と似た人を見つけた。
でも、僕と違って顔が整っていた。
僕には何も取り柄がないから、それだけでも羨ましかったし、
何となく、自分と彼の間に見えない壁を感じた。
でも、彼との共通点もあった。
同性が好きということ。
噂で聞いたときは驚いた。
僕と同じ人がいるんだって。
そんな彼がいじめられるようになった。
その場面を見たことはなかったけど、つい最近、色々言われているところを見た。
黙ってられなかった。
あまりにくだらなすぎたから。
『子供じみてるね』
言わずにはいられなかった。
過去に僕が言われていることとまるで似てたから。
昔の僕を見ているようで、黙ってられなかった。
ふざけるな。
お前に何がわかる。
腸が煮えくり返るようだった。
あいつらに言い返したのは、ただの自己満足だった。
彼からお礼が欲しかったわけではないし、かと言って、正義の味方と思われたかったと言われればそれも違う。
過去に僕をいじめてきたやつに仕返ししたかっただけ。
本当にただの自己満足だったんだ。
だから、彼からお礼を言われるなんて、思わなかった。
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