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愛を教えて

4 - 第4話

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47

2024年04月12日

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俺があの子に助けてもらって数日、いじめの標的が変わった。

あの子がいじめられるようになった。

すぐに謝りにいった。

『俺のせいでごめん』って

でも、あの子は俺を責めなかった。

「別に、君のせいじゃないでしょ。

そもそも、あいつらを煽ったの僕だし、

君に対して怒ったりとかしてないよ。

それに、僕も同じだから」

『同じ??』

何が同じなんだ?

「僕も、同性が好きなんだ」

空いた口が塞がらないとはこのことを言うのか。

俺と同じ人がこの学校にいると思わなかった。

ましてや、こんなに身近に。

仲良くなれる気がした。

いや、なりたかった。

それから毎日話しかけた。

いつからか、前まで感じてた見えない壁がなくなっていく気がした。

笑顔を見せてくれるようになったから。

あの子のことが大好きになった。

でも、いじめられるのは精神的にキツくて、学校では話しかけられなかった。

帰り道、誰もいない公園で二人で話すのが毎日の楽しみだった。

弱虫な俺は、あの子を助けることができなかった。

都合いいよな。

だって、自分はいじめを助けないのに、助けてもらうだけ助けてもらって。

くだらない。

あの子をいじめてる奴等に、俺を助けてくれたあの子みたいに言えればよかったのに。

いざ、あいつらを前にすると不安で。

言えなかった。


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