テラーノベル
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⚠️いきなり始まっていきなり終わります。
申し訳ございません。
不動くんってなんであんなにかっこいいんでしょうか。
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「 お前も来いよ。まなみチャン。」
風丸先輩の後ろから見ていた私は不動くんに呼ばれた。
「な、不動!まなみは関係ないだろう!」
風丸先輩は、私をかばいながら不動くんに向かって声を荒らげてくれた。
「関係あるね〜。だってまなみチャンにとって大好きな人だもんなぁ。」
「え……」
嫌な考えが頭を巡った。
私の大好きな人、、、、
「お兄ちゃん…!次郎くん……!」
私は、キャプテンと鬼道さんの向かった先へ足を向けた。
「お兄ちゃんに合わしてやるよ」
不動くんは私の手を風丸先輩の目をかいくぐり、掴む。
引っ張りだされた私はよろめきながらも、階段へ目を向ける。
「不動!!!貴様!!!なぜ、まなみを連れてきた!」
鬼道さんが驚いたように不動くんに怒鳴りつけた。私は口を手でおおってしまうほど、驚いてしまった。
「お、お兄ちゃ……ん、じろ……う…くん?」
「久しぶりだな。まな。」
いつもみたいに、呼んでくれるけど違和感を感じた。お兄ちゃんが怖く感じた。お兄ちゃんの目がとても怖くて、でも、逸らしちゃいけないんだ。
「お兄、ちゃ、どうして
次ろ、うくんも、」
私の疑問にお兄ちゃんと次郎くんは、私を異質のような目を向けた。
「まな、俺たちは鬼道に裏切られたんだ。」
何を、言っているの?
お兄ちゃん
「聞くな!まなみ!!」
鬼道さんが私の前に立ってくれた。
必死に私のことをお兄ちゃん達から隠してくれた。
「負けたから、俺たちを捨てたんだよ。」
次郎くんの言葉に、私は息を飲んだ。
私の所属していた一個前のチームと同じことを言うからだ。
「まな、お兄ちゃんの言うことが聞けるな?」
次郎くんが鬼道さんに向かって力の入ったボールを当てた。鬼道さんはぐわぁ!!と痛みを訴えた。
「鬼道さん!!!」
「鬼道!!!!」
私とキャプテンは、鬼道さんが吹っ飛ばされてしまった方に向かう。
私は鬼道さんの体を起こそうとした瞬間、誰かに後ろに引かれた。
誰かの胸の中に収まる、見上げると私の頬を優しく包む次郎くんだった。
「まな、お前はこっちに来るべきだろ?
なんで鬼道を心配するんだ?」
次郎くんは、私が悪いことをした時みたいに、叱りつけるように言う。
「まな?」
いつもの次郎くんじゃない。
次郎くんは、1度だって私を怒ったことなんてなかったから。次郎くんは、私がこんなふうになった時、お兄ちゃんに言えないだろうって言って私を連れ出して
『源田には内緒な!』
ってイタズラ成功!みたいにしてやったりって言う顔をしていたから。
「や、だ、」
私は次郎くんの胸をトンっと押して立ち上がった鬼道さんの後ろへ隠れた。鬼道さんは私を優しく受け入れて私を後ろにやった。
次郎くんが私の方へ手を伸ばしていた。
「まな、」
か細く次郎くんが私の名前を呼んだと思うと、お兄ちゃんの怒った声が私の脳を刺激した。
「まな!!
俺達を裏切るのか!!
あいつのように!!!」
私は息が出来なくなった気がした。
裏切ってるつもりなんてなくて、私はお兄ちゃんに褒めて貰いたいだけなのに、
「違う!!!!」
鬼道さんが私を抱きしめた。お兄ちゃんの声を届かせないように。これ以上、私とお兄ちゃんを傷つけないように。
「違う!!!まなみはお前たちを裏切ることは無い!!」
「ふん、どうだかな?」
不動くんは、試合をしよう。と言って私たちと一旦解散した。
「まなみ、すまなかった。」
鬼道さんが私に頭を下げてきた。
鬼道さんはお兄ちゃんと次郎くんと元同じチーム。
「いいん、です。
私、お兄ちゃんのこと、次郎くんのこと、負けても勝っても好きって言ってあげられなかったから、同罪ですよ、」
「まなみ、」
私、ちゃんとお兄ちゃんと次郎くんに話ができなかった。お見舞いに言った時だって、話を伏せていたんだ。
「私、お兄ちゃんと次郎くんのこと大好きなのに、支えてあげられなかったから。」
「勝とうぜ!まなみ!」
キャプテンが私に言ってくれたんだ。
私の大好きな笑顔で、言ってくれたんだ。
「うん、キャプテン」
試合が、始まった。
ねぇ、お兄ちゃん。
禁断の技って、なに。
私、そんなのやって欲しくないよ
やめてよ、
「次郎くん!!!!」
「っ!!!!」
私、次郎くんとサッカーするの大好き。
楽しいんだよ。
「もう、やめようよ。
私、次郎くんとこれからもサッカー、やりたいなぁ。」
私は佇んでいる次郎くんの手を掴んだ。
皇帝ペンギン1号という、禁断の技を使わせる訳には行かない。
「まな、邪魔をするな!!!!」
「っ……!」
私の手を振り払って1人、不動くんとツートップになる。不動くんは不敵に笑っている。
また、打たせるの?
次郎くん、悲鳴上げてるんだよ?
「まなみ、大丈夫か?」
風丸先輩が私の肩に手を置いて、私の意識はやっと試合に向いた。
「大丈夫です、ありがとうございます。
風丸先輩、私って、今、」
「ん?」
「笑えていますか?」
そう聞くと風丸先輩は、目を見開いて首を振った。
「笑えていなくていいんだ、まな。」
そう、先輩は私の頭を撫でてくれた。
私、笑えてなくていいんだ。
染岡先輩のシュートを止める時、お兄ちゃんも次郎くんと同じように禁断の技使ってた。
お兄ちゃんの悲鳴が聞こえた。
聞きたくない、聞きたくないよ!
「お兄ちゃん!!!!!」
私は敵陣地なんて忘れて膝を着いているお兄ちゃんの方へ走った。
やだ、やだやだやだやだやだ!!!!
「お兄ちゃん!しっかりして!お兄ちゃん!!」
「っ、邪魔を、するな!!!
まな!!!!」
ドンッとお兄ちゃんに拒絶され、私は堪えていた涙をボロボロとこぼしてしまった。
「まなみちゃん、」
吹雪さんが座り込んでいる私に呼びかけて一緒にみんなの元に行ったの。
「下がるか?まなみ」
鬼道さんに言われたけど、それだけは絶対に嫌だ。お兄ちゃんと次郎くんを助けたいから。
「下がるわけには行きません!
だって、お兄ちゃんに次郎くんに言わなきゃ行けない言葉がある、私のサッカーを見て欲しいものがあるから。」
中断していた試合が始まり、私はボールをキープしながら、ゴール前まで来た。
お兄ちゃんが、ハッと鼻で笑う。
「まな!」
『リーフショット!!!!』
ゴール前を通過して、私の後ろにいる吹雪さんにフェイクでパスをした。
『エターナルブリザード!!!!』
お兄ちゃんの構えていたところから、右斜めに落ち、ポイントが入った。
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