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#ちょいBLかも?
リブート最終話…もう今か今かとテレビの前で待っていたんですが、ほんっとに期待を裏切らないというか、ぎゅっと感動が凝縮されすぎて、ずっと目を見開いてはあはあ言ってました😅
最初の霧矢の発砲の時点でもう泣いていた…「その言葉、ずっと待ってました!」が刺さりすぎる…
早瀬家もみんな無事に帰ってくることができてほんと良かった😭
一人一人の誰かを想う愛が交錯し、対立して、切ないんだけど心がほっと温まるようなそんなラストだった…
と、いうことで「漂泥」は前回の話で終わりましたが、やっぱり書きたくなりました!続きです!
最後霧矢は冬橋さんの罪を被って捕まったと公式でなってますが、それを知らなかった頃の私が書いてますので微妙です!すみません!
*「リブート最終話」としていますが一つ前の「漂泥3」の続きになってます。読んでないと色々、ん?、ってなるとこあると思います。ぜひまだ読んでいない方は「漂泥」から読んでください!
*マチちゃんの死を発見してしまったぐらいから始まります!
*勢いで書いてるので展開がばか早いです!
あの指示の後、合六さんの言うとおりに冬橋さんにずっとくっついて監視し、冬橋さんが早瀬陸とともにあの廃倉庫に行ったこともすぐに伝えた。結果マチは死んだ。
冬橋さんの拳が当たった頬が痛かった。この傷は俺が冬橋さんより合六さんについた象徴だった。
冬橋さん、マチは俺にとってだって仲間だったんすよ。ずっと会えてなかったけど、ずっと大切な家族だったんすよ。悔しくないわけないじゃないですか。俺だって出来ることなら合六さんに冬橋さんを売ったりなんてしたくなかった。ほんとにそう思ってるんすよ。
喉元まで来ていたそんな言い訳の数々をぐっと飲みこんだ。言って何になる。身も心も汚れ切って、加えて冬橋さんを裏切った俺に悲しむ資格なんてないだろ。
冬橋さんを合六さんに売ることで、シェルターを救えるはずだと思ってた。でも、結果両方を欠けさせることになってしまった。
ぎり、と唇をかむ力がこもった。自分への嫌悪に吐き気がする。こんなんではマチに面目がたたない。なんとかして、なんとしてでもシェルターを守るんだ。そのために、…今俺はどう動けばいい?
そんな頃、早瀬陸を捕らえた。車の外からでは何を話しているかは全く分からなかったが、冬橋さんの表情が気になった。少し眉をひそめて悩むような顔。普段から感情が表に出にくい人だから読み取りにくいけれど、早瀬陸の言葉のどれかが刺さってしまったんじゃないか。早瀬陸も冬橋さんを説得できると見込んで現れたわけだし。
スマホが通知で光る。合六さんからの連絡だった。
今、早瀬陸を処分しようとしている冬橋さんが裏切らないように菊池を見張りにつけろ、という趣旨の命令だった。
うん、俺も冬橋さんは高確率で裏切ると思う。そんな大きな裏切りじゃなかったとしても。冬橋さんはシェルターが守れると分かったらすぐに早瀬陸につくだろう。もし俺が合六さんの立場なら同じように監視をつける。いま早瀬陸を逃がしちゃまずい。
…ねえ、合六さん。あんたはどういう気持ちでこのメッセージ送ってきてんすか。もう脅しは十分したから、人質は取っているから、下手に動かないと、自分の考えた通りに動くと、思いましたか?俺が何度でも冬橋さんを裏切るだろうと思ってたんですか?
静かに、自分の中に赤い炎が燃えた気がした。
「…もしもし、アオイ?夜遅くにごめん。今から全員で荷物まとめて逃げる準備して。あとで迎えに行くから、それまで念のため物置のほうに隠れといて。なるべく急いでほしい。頼んだ。」
…裏切るべきは敵が一番油断したとき。何重にも策を重ねて安心しきったとき。そんなん今しかないでしょうよ、合六さん。
やっぱり、綺麗に着飾って男誑かすとか性に合わないんですよ。俺はいつまでも冬橋さんと一緒にやんちゃしていたい。そしていつかはシェルターに笑顔で帰りたい。こっからやり直してやる。
大丈夫、きっと大丈夫。勝ち目なんてなくていい。今度は冬橋さんとシェルターと、両方のために動けるんだ。こんなにうれしいことはない。シェルターを危険にさらす行為だけれど、このまま合六にじわじわ食い尽くされていくよりずっといい。
冬橋さん、冬橋さんは何て言いますか。もう俺のことはいらない、なんて言われちゃいますか?やっと来たチャンスなんです、また俺は貴方と一緒に暴れることはできますか?
ーー「霧矢、合六さんとやり合うぞ」
ー待ってた。その言葉をずっと待ってた。こんな日が来ることを夢に見るほど待ち望んでた。
合六の部下になったあの日から、貴方に似合わないとずっと思っていた。増えていく汚れた仕事にすり減っていく貴方は見ていられなかった。貴方は自由がよく似合う。シェルターのために自由気ままに一生懸命、笑いながら子供たちと触れ合う貴方が好きだ。
その隣に、自分が立っていられることがたまらなく幸福です。俺、まだいていいんすね。また冬橋さんと夢をみてもいいんですね。
ーー「…その言葉、ずっと待ってました!」
ー五年後ー
早瀬夏美をハヤセ洋菓子店に送り届け、冬橋はまたシェルターへと帰ってきた。ちょうど庭の水やりをしていた霧矢と何人かの子供が冬橋に気が付く。人のあまり来ない裏庭を指した。
「…霧矢、ちょっと話せるか。」
二人きりでベンチに腰掛けた。こうして二人で話すのなんてリブートすることを決意したあの日以来だった。あの日と俺は顔が違うけど。
「どうしたんすか、冬橋さん。珍しいっすね。」
「…さっき早瀬の家を見てきた。」
「早瀬夏美を送ってきたんすよね。」
「…それを見て、やっぱ俺も逃げてちゃダメだと思ってさ。ちゃんと言う。」
「…?」
「俺には家族といえるようなもんはなかったし、これからもきっとできない。俺にとってこれからも大切なものはこのシェルターだけだ。」
視線をさまよわせ、頭をかいた。口にする言葉を選ぶようにまっすぐ前を見る。そしてもう一度、決意を固めたように霧矢のほうに向き直った。
「…お前がいてくれてよかった、霧矢。戦力としてじゃなくて、仲間としてお前がいてよかった。
俺についてきてくれてありがとう。」
温かい日差しの中、その言葉だけがふわりと光った気がした。目を見開いて霧矢の瞳から声もなく幾筋もの涙が零れ落ちていく。
「…っそれはっ、俺のほうこそっすよ…、冬橋さんが、救ってくれたんすよ…」
死にかけた日も、自分が消えそうになった日も。
冬橋の手が涙に崩れた霧矢の肩を掴んで寄せる。静かに春めいた風が頬を撫でていく。
「もっともっと、でっかい家族をつくろうな。」
「…はい…!」
少し遠くで笑い声が聞こえた。それはもう、霧矢の胸を苦しさに締め付けはしなかった。
戻ってこれた、ようやく。長い長い夢みたいだった。…今も傷は残ってて汚れてしまったのは変わりない事実だけれど、ほんとに一人じゃないだけで抱えられるようになってしまった。傷を持った者同士、俺も冬橋さんも、みんなで抱えあえばいいですね。
これから世界が、そうなっていけばいいですね。
幸せが胸を締め付ける。気持ちがよくて、生きている心地がした。
「…冬橋さん、おかえりなさい。」
このシェルターに、俺たちのもとに、
「ああ、…ただいま。」
終わり、
コメント
1件
霧矢が冬橋さんの罪を被って捕まってしまったと今更ながら知りました… ならもうちょい書き方変えればよかったなあ。まあ、これも一つの未来ということで! 最後までご覧いただき、ありがとうございました!✨