TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

花火とラムネと“前”のアイツ

一覧ページ

「花火とラムネと“前”のアイツ」のメインビジュアル

花火とラムネと“前”のアイツ

2 - 花火とラムネとギャルゲーと【1】

♥

9

2025年01月07日

シェアするシェアする
報告する


『ねぇ、君。花火とラムネどっちが好き?』


それが前の席のアイツと話した最初の言葉だった。



正直言って意味わかんない。

まず、花火とラムネは比べられない。

花火は見るもの。ラムネは飲むもの。この時点で違う。そして、初対面の人との初めての言葉がそれ?よく考えてみても意味わかんない。


『分かんない』

『アンタは?』


気づいたら質問していた。


『俺?』


驚いた顔をして、少し癖っ毛な茶色い髪をいじりながら


『俺はギャルゲーかな !』


やっぱコイツは意味わかんない。



***




入学してからもう1週間。

少しずつこの学校の生活にも慣れてきて、友達も出来始めてるなか、悩み事が出来た。

それは…


『ねぇ~、蘭ちゃん〜!』

『一緒にギャルゲーしよ』


『蘭ちゃん〜!やっぱツンデレ+ツインテールって最高じゃない…!?』


『やべっ、聞き逃した! くり均なんて言ってた!?』


前の席のコイツだ。

馴れ馴れしいし、距離近いし。会話の半分はギャルゲーの話だぞ。お前の好きな女の子の性格なんて知りたくねぇよ。

後、まだ会って1週間だぞ?


『マジでなんなのお前?ってか、くり均って誰?』


『えぇ!?まさか知らない系?』

『数学担当の栗原均っているでしょ?略してくり均!なかなかセンスいいでしょ』


センス悪いだろ。

なんだよくり均。任◯堂の菌を集めて戦うやつかよ。


『センス良いかは分かんないけど、覚えやすい、かも。』


『でしょ!』


『他の先生にもあだ名つけたんだ~。』


『おい、前向け。授業始まる。』


『まず、国語の先生はね─』


『頼むから話聞いてくれ…』




─────


『じゃあ、今日はここまで!』

『気をつけて帰れよ〜』


やっと終わった。ちょー疲れたんですけど。

まじでアイツマシンガントークかよ。

家に帰って、猫動画みて癒されよ。


『お〜い。蘭ちゃん〜!』


なんか聞こえるけど、無視無視。


『蘭ちゃん〜。一緒に帰ろう!』

『ねぇ、無視しないでよ~』


うるさいな、コイツ。帰りくらい1人にさせて。


『蘭ちゃん〜!無視酷いよ…!』

『らんらん〜、一緒に帰ろう!!』


『やだ。』


『やだ!?酷いよ〜。蘭ちゃんに俺の猫丸紹介しようと思ったのに…』


『猫!?アンタ猫飼ってんの?』


『え?あぁ。』


『行く!アンタん家行くよ!』


『あ、え、本当!?行こ行こ! 』


よっしゃ!猫ちゃんに会える!私の癒し。あわよくば、そのまま猫ちゃんを私のお家に招待して…







すいません🙇‍♀️変なところで切ります。

この作品はいかがでしたか?

9

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚