前書き
本作は【堕肉の果て】第二部 五章『続メダカの王様』の副読になります。
生物、用語、場所などの解説版となりますので更に理解を深め、お楽しみ頂ければ嬉しいです。
本編のネタバレ要素もありますので、まだ本編を未読の方はそちらから読んで頂く方が楽しんで頂けると思います。
副読編の投稿に続き、第三部 六章『リベルタドーレス ~解放者たち~』の投稿を予定しておりますので、引き続きお付合い頂ければ大変嬉しく思います。
場所紹介編では、本編に登場する各場所の紹介をさせて頂きます。
場所紹介編
【 『美しヶ池』(旧『ペジオの池』) 】
ナッキを王様として、ギンブナとメダカ、カエルとモロコとウグイ、色んな種族が助け合って暮らす王国。
五章では、鳥やオサガメ、トンボやザリガニ、ニンゲンまでも仲間に加わり更に賑わいが増している。
【 水路 】
以前『旅立ちの扉』と呼ばれていた上の池と下の池を繋ぐ水路。
この水路の中は壁も床も天井も、石や木や土ではないツルツルとした素材で出来ている。
何やら人工的に作られたものらしい。(760話)
【 『ペジオの門』『旅立ちの扉』 】(780話)
水路の終点、上の池への入り口の呼称。
【 禁忌の地 】
ペジオは出身地である日本から、絶滅が危惧されていたメダカを現『美しヶ池』の下方に集めて飼育していた。
同じく日本から持ち込んだモロコ、各種カエルは上の池に集め、唯一の接合点である水路を、接近禁止の『禁忌』の地と定めて色々な実験を繰り返していた。(797話)
【 下の池の東側の花園 】
ヒットとオーリ、ナッキも訪れた事がある場所、花がたくさん咲いている良い所。
『御前会議』で話題になっていた場所。(761話)
【 森の沼 】
オサガメの長老、キトラが治める森の沼。
沼の周囲は背の高い草だけでなく、大きな木々に囲まれ全体的に薄暗く、水の出入りが全く無いのかと疑ってしまうほどに揺らぎ無い水面(みなも)は鏡の様。
当初、アカネが偵察に行き、その様子を見てガチブルになって戻って来た。
アカネ曰く、『魔界』『オドロオドロしい生き物が生息していたのです! 化け物、いいえ悪魔をこの目で見ました!』とのこと。(762、767話)
【 鳥たちが毎日沢山集まる場所 】
大きな川の河口、その中洲にある『澱み』の近くにある場所。
ヒット達が『美しヶ池』に合流する前に避難していた場所で、毎日朝早くと夕方に鳥達が集まってくる。(770話)
【 浅瀬の澱みにつながる水路 】
体が大きくなったナッキが通るには狭すぎる水路。
ナッキがサニー救出に向かった時は……
『水路の左右、言うなれば岸に当たる部分を、自身の鎧の如き鱗で抉り取り破壊しながら中央に見えた澱みに向かって行ったのだった。 当然浅い水路では水深が足りていなかったが、こちらも鱗同様、獰猛な化け物じみている歯で水底を抉り取りながら進んだのである。』こんな感じで無理やり通った。(775、776話)
【 滝壺 】
ギンブナ達の言う所の『試練の滝』。
ヒットとオーリの子供たちでも容易に越える事が出来た小さな滝だったが、三年の間、どんなに頑張っても小さなサニーには越える事が出来なかった…… が、ナッキの緑の枕を受け継いだ後にチャレンジしたところ、見事、滝を飛び越える事に成功した。(779、780話)
【 メダカのトイレ(ヤゴの住処) 】
『トンボの子供ヤゴ達は、越冬の期間中にその大半が寒さと飢えによって死んでしまう。 しかし、冬の間中メダカの糞(フン)が堆積したヘドロの中に身を潜める事で生存率が格段に上がる』を聞いたナッキ達が、ヤゴ達を住まわせる為に準備した場所。(794話)
【 ハタンガ村 】
『美しヶ池』の上流にあるニンゲン達の集落、真四角に切り揃えられた大岩の様な建造物が並んでいる。
『ニンゲンの、塒(ねぐら)、か……』(ナッキ目線)
リエは、世界中を巡ってモンスターを退治しつつ、依り代だった経験を持つ生き物を集め、極北の地ハタンガで地球を救う為様々な研究をしていた。
また近くの集落には様々な種族が寄り集まり、それぞれ協力しながら魔力災害への対応やモンスターとの戦い、多種多様な各種研究を行う一大拠点だった。
ナッキ達が訪れた時は、ナガチカとその家、族、達、が残るのみとなっていた。(815、816話)
【 元イギリスのグリニッジ天文台 】
メット・カフー(正一さん)の本拠地。
聖邪の肉体が崩壊しかけた時、美雪が助けを求めにオンドレ&バックル、カーリーと共に向かった場所。
『交通機関が遮断された世界でのロシアからイングランドへの気が遠くなるような道行き』だった。(825話)
【 『ルンザ』 】
美雪が身罷った後も、森に設えた小屋に一人で暮らしていた聖邪(観察者)が戯れに名づけた地名。
名前の由来は、アメリカの聖女キャシーが作ってくれた、小麦粉のスポンジとイチゴジャムを何層も重ねたドイツの古いお菓子『ルンザ』から取った。
『森がある場所は、国と言う区分けが有った頃にはポーランドの西部に当たる事からも、まあ丁度良い、そう判断した事も名付けの理由だ。』(825話)
【 『美しヶ池』の奥 】
池の奥に地底湖が有り、そこには蟹(カルキノス)が住んでいたらしい。
近くにはペジオが実験で使っていたと思われるラボがあり、『魔力草』に関する資料が見つかった。(826話)
【 試練の水路 】
美しヶ池からハタンガ村へ続く川を遡上している途中にある水路。
『魔力と言うか、殺意? 殺気?兎に角、強烈な暴の気配が色濃く漂っていたあの試練の水路』(841話)
あまりにも強烈で圧のある魔力が充ちていたため、震え上がったナッキ達が自然とそう呼んだ。
【 アルヴィルのベルフォース村 】
北フランスにあるアルヴィルのベルフォース村。
『アルヴィルのオーク、ナラの事だよな…… アルヴィル…… ベルフォース村の事だろうか』(851話)
【 レルネーの沼 】
蟹(カルキノス)の出身地。
薄暗い沼を好んで住処にしているのは、生まれ故郷の環境に近かったかららしい。
『あの蟹って昼なお暗いレルネーの沼出身でしたぁー』(851話)
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