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「愛してます」
桃×白
白視点
桃「白〜!!」
なんて呼ぶ声が教室に響く
白「どないしたん〜?」
いつも通りの返事
この返事ができる日ももう少ない
桃ちゃんはもうすぐ卒業
卒業式まで1ヶ月もない
“好きな人”と会える頻度が減ってしまう
そんなの嫌や
桃視点
桃「白〜!!」
もうこう呼ぶことも少なくなる
なんて考えていたら
白「どないしたん〜? 」
なんていつも通りの返事が返ってくる
もうこんな会話することもないんだなって思うと悲しくなる
桃「あのさ!今度一緒に遊びに行こうよ!」
なんて言ってみる
白「ええやん!!」
目を輝かせながらうなずく白
可愛いな、なんて考えながら返事を考える
桃「詳しくはLINEで!」
白視点
桃「詳しくはLINEで!」
会話を終わらせたいと言わんばかりの返事に
少し悲しくなる
椅子に座り机に顔を伏せる
桃「白〜?」
顔を覗こうと机の前にしゃがむ桃ちゃん
白「ん、」
不機嫌そうな返事をしてみる
桃「どうしたん〜、」
桃「俺なにかしちゃった?!」
白「ふはっw」
桃「え?!何?! 」
白「慌てとるからおもろくてw」
桃「よかった、笑」
桃「俺なにかしちゃったのかと、」
白「されてないって言ったら嘘になるな?」
桃「え?!」
白「んふっ笑」
白「だって、桃ちゃん」
白「詳しくはLINEでって、」
桃「言ったけど、それがどうかしたん、?」
白「会話終わらせたいんかなって、」
桃「え?!そんなことn」
白「ふはっw」
桃ちゃんの返事を遮るように大きな声で笑う
桃視点
白「ふはっw」
白の笑い声が教室に響く
その笑い声を消すようにチャイムがなる
そろそろ帰る時間だと思い白に声をかける
桃「そろそろ帰ろっか」
白「せやな、」
あからさまにしょんぼりする白に困惑してると
白「はよ行こうや!」
と手をひっぱられ教室を後にした
学校をでると真っ赤に染まる空
白「綺麗やな〜!!」
なんて言いながら空を眺める白
桃「綺麗だね、笑」
白の方が綺麗だよ と心の中で言ってみる
白「桃ちゃん!今日泊まりに行ってもええ?」
いきなりのことにびっくりし
桃「え、?」
戸惑ってしまう
白「せやから、泊まってもええ?って、」
桃「え、あ、うん?」
白「んふっ笑」
白「戸惑いすぎやろw」
桃「だって、白から誘うなんて初めてだから」
白「せやな〜、笑」
白「桃ちゃん〜!」
目を輝かせ走り出す白
白「はよ行こうや〜!!」
夕日に向かって走る白に向かって
心の中で” 愛してる”とつぶやく
まだ白にいうつもりはない
卒業式の日に言おうともう決めたから。
桃「待って〜!!」
楽しそうにはしゃいでいる白
そんな白のことを
“愛しています”
ー𝑒𝑛𝑑ー
(2025/3/24)