短編④
「 ねぇねぇ、知ってる?罪を犯した天使は、羽をもがれて地獄に落とされちゃうんだってさ、 」
突然そんな話が私の耳に入ってくる
この道には罵声か哀れみか批判しかないはずなのに
私は今、神の領域に向かう最中の未知に居る
かれこれ30分くらいはここに居るが……
神の領域まではかなり長そうだ、
そろそろ足が疲れてきた、休みたい
……でもこんな所にいたら座ることも出来ない
……まぁそんなことはさておき、そろそろ夕暮れだ、
明日はきっと晴れるだろう、罪人がそれを見られることは無いが。
周りの者が少なくなってきた、
移動するのかはたまた…………やめておこう
これもまた噂によるものだが、羽をもぐ様子は観られるらしい
まぁ、大抵の奴はそんなもの怖くてさぞ観れるものでは無いだろう
あぁ、いよいよ終点だ
私はそろそろ寿命なんだ、この世界とはおさらばしなくてはならない、
さようなら、また逢う日まで。
5432 年
9月 3日 水曜日
「 ………………彼女の日記はここまでか、 」
「 “ また逢う日 ” か……それはいつになるんだろうな 」
コメント
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💫🌸 / うわまってこう言う系大好き