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一話を公開後に気が付いたので今更の説明ですが、タイトルは花の名前です。
タイトルにした「ブラックバカラ」の花言葉も良ければ検索して見てください。bykurara
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完全に俺の失敗だ。ただでさえ機嫌が悪いのに今の元貴にとっては自分きっかけで時間が出来たから、聞いて気分は良くないだろう。
それに関して俺が言葉の選択を間違えた。ただ、俺自身もここ最近の空気の悪さに機嫌が良い方ではない。素直に謝ってしまえば終わるのだろうけど、ここで素直に謝るのは癪に障る。
大森「ねえ若井、『せっかく』ってなに?」
もう一度元貴に同じこと聞かれた俺は
若井「いや、まんまだよ。そのままの意味ね。」
大森「は?何?何がいいたいの?」
藤沢「ちょ、ふたりとも」
大森」涼ちゃんは黙ってて。若井本当最近態度悪いよね」
今お前がそれを言うのかと思ったらもう止まらない。
若井「いや、それ元貴だろ!人のせいにすんなよ!!」
大森「大きな声出さないでくれる?耳が痛い」
若井「出させてんのは何処のどいつだよ!!」
藤沢「ふたりとも!!ストーーップ!!若井、ここで大声はダメだよ、皆が見る」
若井「いや元はと言えば」
藤沢「まだ僕が喋ってるから最後まで聞いて。元貴も何が気に入らないのか知らないけど若井を煽りすぎ。流石に最近の元貴はちょっと機嫌悪すぎてどう扱っていいのかわかんないもん」
大森「……」
藤沢「言いたい事がふたりともあるのはわかるけどここではダメ。殴り合いはダメだけど怒鳴り合いするんならどっちかの家にでも言って話し合いしなよ」
若井「え、い
大森「わかった」
俺が嫌だと言い終える前に元貴が了承の返事をした。
藤沢「うんうん。本当に殴り合いになる様だったら僕もついて行くけど?」
大森「いや、流石に殴り合いはしないよ」
若井「ちょ、まだ俺了承してないんだけど」
藤沢「ここまで来て往生際が悪いよ若井。殴り合いはしないって言ってんだから腹割って話し合ってきなよ」
殴り合いをするしないの問題ではない。
だが今のままだと俺が我儘を言っているだけになる。
それも嫌だ。
まだ怒りの種火がふつふつと燃えてくる。
若井「わかった。やってやるよ。んで、俺はどーしらいいの?」
藤沢「まーたそんな態度を!ダメだよ若井。何度も言うけどここスタジオの廊下なのわかってよ」
大森「僕ん家に来てよ。防音だし」
藤沢「よし!決まり。もし何かあったら連絡してね」
何かってなんだよ……
涼ちゃんにもいて欲しかった気持ち半分、元貴と面と向かって話し合いしたいとの気持ち半分な俺。なんて声掛けようかと思っていたら元貴の方からあった。
大森「……行こ。後、長くなりそうだからなんか買って行こう。腹減ってんでしょ?」
若井「あ、あぁ、まあ多分……?」
大森「多分ってなんだよ、腹減りに多分って」
互いに少し怒りの溜飲が下がった俺たちはスタジオを出て途中コンビニで適当に見繕い元貴のマンションへと向かった。