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6月2日【山梨編5 韮崎】私は韮崎に降り立った。時間はすっかりお昼だ。
ここにきた理由はお昼ご飯探しと、暇つぶし。ついで程度出来たのだ。
北杜と比べはるかに街である。
駅舎からは、それはそれは大きな平和観音像が望める。白く、大きい。
階段を降り、平和観音側の改札を降りる。
まばらではあるがだいぶ人がいて、どこか久々な感じがした。
「都会も悪くない」
そう心の中でぼやいた。
改札を出て左。
「ほう、」
蕎麦屋であるか、まぁいい入ろうではないか。
私はリュックから財布を取り出し、ポケットにしまった。邪魔にならないよう折り畳み自転車を、席に先に置き、トレーを取る。
食の場は、会話がドラムのように、環境という旋律のリズムを刻む。
会社の上司と部下、登山に行く人帰る人、友達と友達。いろんな人がいる。
会話する人か。生憎私は一人旅である。
スマホを取り出し、Xにつぶやきをする。返信を返す。
薄っぺらいのだろうか。
「きつね、お願いします。」
『はい、640円』
「はい、お願いします。」
切り盛りをするおばあちゃんからトレーを受け取り、座席に座る。
蕎麦を啜る後は、非常に小さかった。
店を後にして、私は平和観音へ向かう。
「くぅぅぅ!!」
きつねそばの、きつねが私は大だっっっ好物なのである。さらにありつけた私はテンションが上がってしまった。
独り言が増える。
「交差点、、遠いな、観音像の目の前に作らんかな普通。」
私はぐちぐちいいながら、交差点の信号を待つ。
一歩、一歩。
階段である。どこかジャズのような、かと言ってロックな夏曲のような、そんな感覚を思い起こさせる。
「キッツイ」
荷物の多い私にとってはかなりのハードワークである。
ここが観音像の入り口であるか。
まるで鍾乳洞洞窟の入り口だ。
「こっわ、、」
普通に怖い。暗いしなんか冷たいし、怖い。
幼少期からビビリな私は、経験が警戒心を最大にし、挑戦を押し殺してしまった。そのまま私は一通り歩き、駅に戻った。
横には登山であろう人が2人会話をしていた。アウェア、靴、バッグ、どれもアウトドアな感じである。
それに比べ私は、そこら辺で帰るスポーツシャツに伸縮性のあるデニムズボン。靴はスポーツ用インソールを入れただけの使い古したスニーカー。
いつか買おうか。
中央本線が目の前にで止まり、ドアが開いた。
コメント
1件
榎葉さん、第12話読みました。 韮崎の駅前の風景、お蕎麦屋さんの店内のざわめき、そして観音像への道——どれも“ひとり旅の静けさ”がじんわり伝わってきました。特に「きつねが大大大好物」で突然テンション上がる感じ、すごく共感しました(笑)。あの“薄っぺらいのだろうか”という自問も、旅の合間にふと考えることですよね。最後の「いつか買おうか」が、とても優しい余韻を残してくれました。
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#暇だから構えっ…//
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