テラーノベル
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私と大晴くんが一緒にリビングへ向かうと、そこには全員が揃っていた。私の姿を見つけた瞬間……
『如月ちゃん!?』
〔大丈夫か?〕
一斉に向けられる視線と声。
心配してくれていたのが、はっきりと伝わってきた。
「心配してくれてありがとう。うん……大丈夫!」
そう言うと、みんな少し安心したように表情を緩めた。
《仲直りしたんやな〜。良かったな、大晴!》
〈如月ちゃんも、ホンマ頑張ったな!〉
その言葉に、大晴くんは少し照れたように笑い、静かに頷いた。
{……うん。俺も、ちゃんと反省した。}
その空気の中で……
誠也くんが、ふっと一歩前に出た。
【みんなに、話したいことあるんやけど……】
そう言って、私の手をそっと取る。
その温もりに、胸がぎゅっとなる。
【俺……こいつと付き合った。】
【何があっても、絶対にこいつを大切にするって決めてん。】
一瞬の静寂のあと……
《お〜!!やっと付き合ったか!》
《末さんに飽きたら、俺のところ来てええで如月ちゃん!》
その瞬間……
〈絶対アカン!小島くんのとこは一番アカン!〉
晶哉くんが即ツッコミを入れる。
{それは確かに……一番アカンな。}
珍しく大晴くんまで同意して、みんなが一斉に笑い出した。
《なんでやねん!!》
ツッコミの声と一緒に、シェアハウスのリビングに、久しぶりの笑いが広がった。
私はその光景を見ながら思った。
怖かったことも、苦しかったことも、全部無くなるわけじゃない。
でも、こうして話して、向き合って、笑える場所がある。
私は誠也くんの手をぎゅっと握る。
「……ここに来てよかった。」
【俺もや。】
そう言って、誠也くんは優しく笑った。
それぞれが傷ついて、迷って、それでもちゃんと前に進んで……
このシェアハウスは、また“居場所”になった。
それぞれの想いを抱えたまま、それぞれの未来へ向かって。
コメント
1件
とても面白かったです✨