テラーノベル
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「よく来てくれたね」と、時が言う。
近場で呼び出した人が言うセリフじゃない。
「まぁ呼ばれて来ただけなんですけど……」
本当にそうだ。
「で、用はなんです?また喧嘩の話ですか?」
〝また〟時に呼ばれて喧嘩を止めに行くのは今回だけじゃないようだ。
時は、心の奥底でニヤニヤしながら押し付けてるのだ。
どうやらいつもは喧嘩の話だそうだ。
ドンマイ重君!!!
「個有能力犯罪対策組織
【マイパワーシールド】
の試験への推薦の話さ!」
どうやらこの話のために喧嘩を止める話をしてた……のかな?と思う重。
胸の奥底で高鳴る鼓動。
「マイパワーシールド……!」
案外有名なのだ。そこに憧れる者もそう多い。
「でも……なんで急に?」
先程喧嘩を止めに行ったばかり
唐突な発表だ。
「それは、後ほど 」
フフフと悪い笑をしている。
教えてはくれない。「えぇ……」と心の声が出てしまうくらいの驚きだった。感情を一切読めない先生であった。
「まぁ、とりあえず受けてみて」
「はい!」
勢いに身を任せ試験に受けるのであった。
「僕がもし合格できたら……」
赤い夕日に照らされカラスの鳴き声が響き渡るのを背景に呟いた。
合格したあとの姿を心に映す
(本当のヒーローとして助けれるのかな?)
今のままではただ喧嘩をとめてるだけの人
合格できたら実際の事件などに関われるのだ。
(頑張ろ!)
そう思うのであった。
色んな人がいてとにかく人が多い
200人は居る。
「あーマイクテス……」
「これから〝第二試験が始まるよー!〟」
放送が流れ可愛らしい声が聞こえた。
第二試験は
個有能力サバイバル
ルール説明!!!
①
個有能力を使って相手を倒せ!
ハート に当たれば失格
ハートは指定服にプログラムされてるよ
②
およそ3日間にわたるサバイバル!
リタイアするなら失格だよ!
アイテムは1人2つまで持って来ることができるよ!
もちろん持ってこない人は持ってこなくて〇!
③
人数が半分になれば第二試験クリア♡!
100/200 !CLEAR!
「それじゃ!頑張ってね〜!」
可愛らしい声の放送とともに気づけばここは
第二試験会場
「サバイバル形式の試験か……
とりあえず拠点作るか……」
重もやはり会場となる島にいた。
「僕のスタート地点は木の上か、まぁ森だな」
場所を予想し安全なところで過ごす
それが重の試験への受け方だ。
食料とサバイバルキット持参……
重はこの2つをもって来た。
「まず拠点だな…」
今からすることを決め動き始める。
拠点はすぐに作れるものではない……が
彼は器用なのですぐにできた。
(とは言っても……最大2人しか入れない……)
〝一応2人は入れるように〟
作ったのであった。
(僕は拠点にこもるしか……それは出来ないっ!)
ちゃんと真面目に受けたい精神である。
「それにしても1時間だけで16人脱落……
みんなしぶとい……生き残れるかな?」
空には残り人数が映し出されていた。木の上から重はそれを眺める。
(200人いるのにまだ誰とも会わないとは運がいいのか悪いのか……どっちか……)
と思った。
「よしっ!拠点に戻るか!」
一息ついたので戻ることにした。
「ちょっと休k…い…」
「んぁ?」
拠点に戻ると
ピンク色の髪にツインテール。目付きが悪く雷のピアスをしてる女性の受験者だ。
心の中で叫ぶ。
彼女もまたびっくりしてる
2人はどうなってしまうのやら……
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凄!1話も見たけど