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side mtk
(…ん?つけられてる、?)
仕事帰り。帰り慣れた道に歩いていると背後に違和感があった。
そいつは黒いパーカーに白いワンポイントの着いた真っ黒な帽子で全身真っ黒な服装だった。
(えっついてきてる、よね、?)
(どうしよう、、)
コツ、コツ、
スピードもルートも同じ。
(走ろ、、!)
少し小走りで動くと同じようにスピードを早めて着いてくる。
(どうしよう、こわ、、)
(そうだ、わかい、っ)
俺は迷わず若井に連絡した。
[わかい!たすけて]
するとすぐに返事が来る。
[もとき?どしたん]
[多分ストーカーされてて、どうしよう]
[いまどこ?]
[〇〇交差点にいる、]
[近いじゃん!俺ん家来なよ。]
[いいの?]
[当たり前]
若井からそう返事が来てほっとした俺は、後ろの気配を伺いながら若井の家に向かった。
(…いない、?)
気付けばストーカーは居なくなっていた。
(いや、まだわからない)
後ろに警戒しながら若井の家に着き、インターホンを鳴らす。
ピンポー…ン
《もとき?鍵空いてるから入っていいよ。》
「わかった。」
そう言って家の扉をあける。
『いらっしゃい』
「ごめんね急におじゃまして。」
すると彼はにこやかな笑顔で答える。
『いいよ。全然』