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ー?? side ー
目を開けると、生涯を終える前と
同じ景色が視界に入る。
大きい入道雲、キラキラと輝く海、
そんな綺麗な景色でさえ今の私には
不愉快に思えた。
あんな惨めな人生を思い出すからである
分かっていた。
単なる八つ当たりだと、だが
自分が虐げられていた事実というのは
変わらず、自分が死んだという事実も、
変わらないのである。
暫くしてから立ち上がると影が無いことに
気が付いた。
まぁ、そうであろう何故ならば
自分は一度死んでいるのだから。
影が無いことでやはり自分は死んだのだと
改めて実感した。