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〜side 叶 〜
「‥‥これ、食べて良いんですか?」
「勿論だよ。こやの為に買ったんだから。さぁ食べて」
「いただきます」
ロウの好物であろう寿司を用意した
最初は緊張していたみたいだけど、目の前の寿司に目を輝かせている
本当は僕の家じゃなく、お店かホテルでもと考えた
けど、外出や人混みが苦手みたいだし‥‥
なにしろ美味しそうに食べてるロウが見れて嬉しい
「こやの食べ方綺麗だね。お箸も添える手も」
「あんま‥‥見ないでください」
「ごめん。ほら、食べよ?もう見ないから」
口元を隠し、お箸を置こうとする
人と食事するのも苦手なのかな
「僕少しお酒飲むけど、ロウも飲む?」
「‥‥はい。少しなら‥‥」
「警戒してる?大丈夫だよ、飲みやすいものあるから」
「いや、俺お酒強いから‥‥」
「でもね、定期的にずっと飲んでないと人は弱くなるんだよ。だから他の人と飲む時は気をつけてね」
「へぇ、そうなんだ。分かりました」
グラスにお酒を注ぎ、食事の置かれたテーブルへ運ぶ
「‥‥綺麗な色」
「ロウのイメージカラーよりは明るすぎるか。ブルーフィズだよ」
「‥‥うま。飲みやすいかも」
それから色々な話をして食事を終えた
場所をダイニングからソファーへと移す
「こやぁ、本当にごめんね。今までの色々‥‥でも僕はこやの事本気で好きだから」
「‥‥叶さん」
「どうかしてたんだと思う。もう、こうなるなら僕の部屋にこやを監禁しとけば良かった」
「え?叶さん?‥‥酔ってますか?」
「酔ってないよ。酔って無いけど酔ったフリして言ってもいい?」
「何ですか?」
「ロウを抱きたい‥‥」
無反応なロウの手を掴む
立ち上がり手を引いて寝室へと向かう
ロウは素直に僕について来る
無理に聞いたりはしない
だって付いてきてくれてるのが返事だから
部屋の入り口の小さな明かりだけ灯す
ベッド際でシャツを脱ぎ捨てる
振り向くと窓の方を向き、立ち尽くすロウがいる
「こっちおいで。脱がせてあげる」
おずおずと僕の近くまで来て下を向く
僕はロウの頭から額、少し上を向かせて軽く唇にキスをした
Tシャツに手をかけロウに話しかける
「はい、バンザイして?」
素直にバンザイして脱がされるロウにクスッと笑みが溢れる
「何笑ってるんスか‥‥」
「だって可愛くて‥‥フフッ‥‥」
「‥‥恥ずかしいのに‥‥」
「これからもっと‥‥恥ずかしい所も全部見せて」
「‥‥っ!」
ゆっくりベットに腰を掛けさせ、ベルトやズボン、下着を脱がしていく
そして太ももを開き身体を割り込ませる
「‥‥叶さんっ」
何をされるか察知し、眉をひそめる
「やだ?止める?‥‥僕はロウのここ、可愛がりたいんだけど」
「‥‥‥‥」
ロウのそこに手をかけ、唇付けをする
「‥‥っ!」
舌先で先をひと舐めするとロウの身体が強張る
ザラザラした舌を左右に動かすと耐えられないかのように僕の頭に触れた
「いっても良いよ。ロウを気持ちよくさせてるんだから」
そう言って唇を窄ませ、ロウを飲み込んでいく
歯を当てないようにし、舌を這わせて吸い上げる
時折喉に当てながら頭を動かした
「あぁっ、待って!叶さ‥‥っや、で‥‥出ちゃっ‥‥!」
口の中に苦く温かいものが広がる
全て飲み込むとロウが泣きそうな顔でこちらを見ていた
「‥‥そんな物、飲まないで下さいよっ‥‥」
「大丈夫だよ?そんな顔しないで‥‥」
「‥‥俺も‥‥させて下さい」
「え、ロウ?‥‥ちょっ‥‥んっ‥‥」
僕をベットに座らせるとパクッと僕のものを咥える
唇で挟んで舌を使い僕を追い詰めて来る
ロウにされている光景だけでいきそうなのに、絶妙に上手い
「っロウ、なんか上手くない?」
「さっき‥‥叶さんがした事‥‥してるだけ」
その言葉で一気に頂点に向かってしまった
僕は慌てて腰を引き、ロウの頭を離そうとした
だが間に合わず、口の中と唇 に白濁液が掛かる
「‥‥叶さん?」
そう言いながら一口飲み込み、唇に付いた物を舌で舐め取っている
「‥‥ロウ!そこまでしなくて良いんだよ⁈」
急いでティッシュをとり、まだ残っている物を拭き取る
「なんで、叶さんだってしたのに。俺だって叶さんに‥‥‼︎」
ロウの腕を引っ張りベッドに上げる
そこへ覆い被さる様に乗り上げる
「あんまり可愛い事ばっかりしてると優しく出来なくなっちゃうよ、ロウ」
「え?俺何もしてな‥‥」
「無自覚でも次はないからね。ちゃんと僕は言ったよ?」
「でも何の事かわから‥‥っん、んんっ!」
これ以上喋らせると本当に自制が効かなくなりそうで唇を塞ぐ
いや、もう既に効いてないかも‥‥
さっき出したばかりなのに、もう痛いくらい立ち上がってる
サイドテーブルに用意していたワセリンとゴムを手に取る
「後ろにワセリン塗るよ。気持ち悪くても我慢してね」
「っあ、大丈夫‥‥」
「指入れるよ?息吐いて力抜く様にできる?」
「んっ‥‥はぁ、はぁ、‥‥」
一生懸命僕の言う通りにするロウを見て、征服欲が湧く
それを必死に奥底へ隠す
指を増やし、中を拡げる
ロウの気持ちいい所を撫でると中が波打ち指を締め付けて来る
指を抜きロウの脚を跨ぎ自分の物を手にして何度か扱き、ゴムを着ける
それを恥ずかしそうに見つめて瞳を逸らすロウ
ロウの脚を開き、前屈みになる
後ろの孔に密着させ力を加える
「あっ!‥‥くっ、叶さんっ‥‥んんっ‥‥」
「っ、なぁに?‥‥ロウ‥‥苦しい?」
ゆっくり奥まで挿入していく
「苦しっ‥‥けど、きもちい‥‥んっ‥‥」
その言葉に我慢できず、一気に腰を引きまた最奥まで打ちつけた
「いぃっ、くっ‥‥あぁっ!あっ‥‥んぁぁ‥‥」
「ここ‥‥でしょ?ロウの良い所っ‥‥」
「やっ、そこっやっ!‥‥あぁっ!ダメっ、も‥‥イっ‥‥!」
「っ‥‥僕も‥‥」
ロウの痙攣する身体を抱き締める
互いに出し切り、荒くなった呼吸で胸が上下している
「‥‥ロウ、大丈夫?」
「‥‥‥‥」
名前を呼ばれ、僕に視線を合わせると小さく頷く
「‥‥このままもう一度‥‥しても良い?」
「‥‥ぇ?」
まだ収まらないそこで、ロウの中を一度動く
「いっ、あぁっ!‥‥叶さっ‥‥今まだ身体がっ」
一度動いたら快楽で動きが止められない
ロウを後ろから抱き締め、横を向きゆるゆると腰を打ちつけ始める
「んんっ!‥‥叶さんっ!あっ、‥‥ハァ‥‥」
前に回した手でロウのものを扱く
そして腰打つスピードも上がっていく
「もぅ、ホントにっ‥‥あ、や‥‥もう出ないっ‥‥からっ!」
「でもっ‥‥一緒にいこう?」
「やっ、無理っ‥‥もぅ、やあぁっ‼︎」
ロウの先からタラタラと白濁液が溢れる
先ほどと変わらない中の締め付けに僕は自身の入るだけの分、身体を打ちつけ果てた
「ロウ‥‥大丈夫?」
「‥‥‥‥ん‥‥」
微かな声と小さな頷き
ロウの肩にキスをしながら抱き締める
「後で一緒にバスルーム行こ」
「‥‥ちょっと休んでから‥‥‥‥」
「また洗ってあげるね?」
「‥‥‥‥!」
だって僕は優しい先輩だからね?
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コメント
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ブクマ失礼しますm(_ _)m