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第二章 音楽の呪縛
元貴が当然失踪した後、りょうちゃんと若井は元貴を必死に探し始める。しかし、彼らが元貴の家に訪れたとき、そこにはただ、静かな空気と、一つの録音が残されていた。録音には、元貴のギターと共に、あの「禁断のメロディ」が流れている。
録音(元貴) 「僕は、この音に捕らわれてしまった…」
それは元貴の声だったが、どこか遠くから響いているようで、現実の元貴のものとは思えない。その声は、無力で、どこか逃れられないことを理解しているようだった。
藤 「元貴…」
りょうちゃんの声には深い悲しみと、そして疑問が混ざっていた。元貴が何に捕らわれたのか、それを知りたくてたまらない。
しかし、何も答えない。ただ、音楽だけが静かに響いている。
りょうちゃんと若井は、元貴が失踪した直後から、夜になると
「禁断のメロディ」を耳にするようになった。その音楽はまるで彼らの心の中に入り込んでくるようで、聴けば聴くほど心が乱され、意識がぼやけていく。
ある夜、2人は不安に煽られて、元貴が消えた夜のスタジオを訪れる。スタジオに入ると、あのメロディーが流れ、彼の足元を揺さぶるように感じる。
突然、耳元で「もうすぐだ」と誰かが囁いた。2人は驚き、振り返るが、誰もいない。ただ、音楽だけがあたりを包んでいる。
若 「りょうちゃん、これ、元貴の声じゃ…?」
若井の声は震えていたが、りょうちゃんはその答えを出すことができなかった。音楽の中で元貴がどうしているのか、それを知るためには音楽の力を完全に理解しなければならないことに気づく
続き待っててね~
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