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前回の続きです!
⚠️ BL 太中
カチャカチャ(ピッキング)
キィーーー
バンバンバンバンッッッッ
予想通り。正面玄関を開けた瞬間あらゆるところから構成員が湧いて出てくる。私は人を殺す積もりなんて無いし、確実に殺さなくても急所を一突きすれば直ぐに首領室に着くだろう。さて、もう直ぐ着くはずだが…。
中 よオ、糞太宰。良く来やがったな。
太 中也!?久しぶりじゃないか。どうして君が居るのさ?
突然私の目の前に現れたのは、あの頃とさほど変わらない身長、声色、現五大幹部である中原中也だった。
中 首領の命令だ。其れに、手前が居なくなりゃあ清々するからな。此処で殺す。
太 へぇ、其りゃ驚いた!君が私を殺せると思っているだなんて!!
中 俺は昔ほど弱くねェぞッッッ!((蹴る
太 パシッ(受け止める
太 君に構っているほど暇じゃ無いのだよ。私は。失せろ。
私は中也を冷たい目で見下ろす。
中 ッッッッ!(何だ?この感覚。まるで、まるであの日、太宰に拒絶された日みてぇじゃねぇか!?嘘だろ、俺、未だ彼奴のこと…)
中也が何か考え込んでいる内に、私はその場を後にした。
コンコン
太 やあ、森さん。時間通りじゃない?
森 うん、ぴったりだ。可怪しいな、中也くんも配置しておいたはずなのだけれど…一体どんな手を使ったのかな?
太 さあ?其んなのおいといて、さっさと手紙の件について話してください。私はポートマフィアに戻る気なんて無いのですが。
私がその話題に触れた途端、今までの腹の探り合いのときの貼り付いた胡散臭い笑顔がすっと消えた。首領にお似合いの冷徹な表情となった。心底失望した、といったところだろうか。
森 太宰くんなら判っているだろう?今、このヨコハマに何が起こっているのか。
太 勿論。只、私が云いたいのはポートマフィアという肩書きに戻る必要があるのか、ということです。
森 福沢殿の借りをなしにしてあげることによって、今後動きやすくなると思っただけさ。まあ太宰くんなら判るだろうし云う必要ないよね?実に合理的かつこれが私の最適解だ。
太 …そうですか。
太 食い違いがあると困るので一応今起こっていることが何か説明してください。
森 わかった。
森 今ヨコハマでは突然人が消えると云った神隠しに近いものが発生している。
厳密に神隠しと違う点は、その後全く別の場所で、消えた人の変死体が発見される点。
此処までは新聞やテレビと同じだ。だが、記者に公開されていない事実がある。消えた人の共通点だ。
其れは…全員もれなく身長が160㎝近くの小柄な20代前半の男性であること。
太 !ということは、真逆…。
森 うん。思った通りの反応だね。手紙の太宰くんには、此れから中也くんと暫く一緒に行動して貰うよ。きっと此れはポートマフィアの戦力である中也くんを潰すためのものだ。アラハバキの力のせいもあるだろうけど。若し知られているのなら、ね。
太 ……。じゃあ、私は中也に付き添って任務をすればいいんですね?
森 其れだけじゃないよ。二人には同居して貰う。何時襲われても大丈夫なようにね。相手が異能力者だったとしても太宰くんが無効化すれば良いし。
太 なかなかに最悪な任務ですね。…((ニコォッ
だから私をポートマフィア社員としたのもあるのだろう。ポートマフィアと探偵社が常に一緒に行動しているようじゃ異能特務課に目を付けられる。
太 因みにヨコハマを守る為、とは…アラハバキの力が暴走したら困るから、ですか?
森 その通り。まあ兎に角頼んだよ。中也くんには話は通してあるから。
太 はあ。ワカリマシタ。シツレイシマス。
森 明らかに厭そうにするの辞めて?!カタコトだし!!
はあ。これのせいで中也は妙に殺気だってたのか。私がいなくて困るのは中也なのに。矛盾してるじゃないか。
…あれ?昔もこんなこと思ったような…?
まあ取り敢えず中也が居るであろう執務室へ向かおう。
コツコツコツ…
どうでしたでしょうか??
そういえば、一話のセンシティブ外れてました!やったー!
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太中集のリクエストも受け付けてます!
それではまたお会いしましょう~!