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二話目です!
注意は1話と同じ~
公園に到着すると、そこにはすでに先客がいました。
「あ、安室さん!」
歩美ちゃんが声を弾ませて駆け寄った先、眩しい陽光を浴びて佇んでいたのは、ポアロの店員――もとい「降谷零」のパートナーに相応しい、威風堂々としたウインディでした。
「やあ、みんな。今日は絶好の特訓日和だね」
安室が爽やかに笑いかけます。彼のウインディは、元太のゴンベが転がってきても動じることなく、優雅にその巨体を伏せました。
「安室さんのウインディ、毛並みがふわふわだー!」
「ははは、毎日ブラッシングを欠かさないからね。風をきって走るのが、彼の一番の楽しみなんだ」
安室はそう言いながら、ウインディの首元の毛を愛おしそうに撫でました。その鋭い眼光は、一瞬だけコナンの背後を浮遊する「見えない気配(レシラム)」を察したように細められましたが、すぐにいつもの穏やかな表情に戻ります。
「コナン君、君のジグザグマもいい筋をしている。今度、僕のウインディと『しんそく』の競り合いでもしてみるかい?」
「あはは……。ボクのジグザグマじゃ、安室さんのウインディには追いつけないよ」
コナンは苦笑いしながら、安室の隠れた「執行官」としての顔をその強大なポケモンに重ねて見ていました。
ひとしきり公園で遊んだ後、夕暮れ時の阿笠邸に戻ると、玄関先でちょうど隣の家の住人、沖矢昴と出くわしました。彼は手鍋を抱え、いつものように目を細めて微笑んでいます。
「おかえりなさい。少しカレーを作りすぎてしまってね……お裾分けに来たのですが、お邪魔でしたか?」
その足元には、静かに佇むヘルガーの姿がありました。
漆黒の体に骨のような装飾を持つそのポケモンは、沖矢の穏やかな雰囲気とは対照的に、どこか鋭利な殺気を秘めています。
「あ、昴さん! ちょうどお腹空いてたんだ!」
「……灰原、顔が引きつってるぞ」
コナンの指摘通り、灰原はヘルガーの放つ独特の「悪タイプ」のプレッシャーに、思わずアローラロコンの影に隠れていました。
「おや、その子は……」
沖矢の視線が、コナンの足元のジグザグマに向けられます。
「『ものひろい』が得意な相棒ですね。……私のヘルガーも、一度狙った獲物の匂いは決して忘れない質(タチ)でして。気が合うかもしれません」
その言葉の裏にある深い意味を察し、コナンは少しだけ背筋が寒くなるのを感じました。
平和な日常の裏側で、ウインディ(安室)とヘルガー(沖矢)――正義と執念を象徴する二匹のポケモンが、静かに火花を散らす瞬間でした。
「さあ、冷めないうちにどうぞ。今日は少し、スパイスを効かせすぎたかもしれませんが……」
緋色の光を宿したヘルガーが低く唸り、阿笠邸の夜は更けていきます。
次回
ついに事件発生!!
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