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⭐︎不破湊×赤城ウェン
(No.1ホスト×BAR店員)
⭐︎コールボーイ
⭐︎リクエスト感謝
※ご本人様達とは一切関係のないお話です。
※個人的な妄想と希望から来たお話です。
やだ
痛くしないで
怖い
早く終われ
早く…
誰か助けて…
あれ…
誰の声?
湊『ウェンくん?』
ウェン『ハァッ…ハァッ…』
湊『よかった、起きた。怖い夢見た?かわいそうに』
上から心配そうな顔で覗く湊
そっちの世界にもどったらまた独りになると思ってた
けど、なぜか分からないけど、夢のまた先にいるはずの人がぼくを心配してくれてる
湊『もう大丈夫。オレらがおるよ?』
ウェン『独りじゃない?』
湊『ん、独りじゃない』
そう言い頭を撫でてくれる
胸がぎゅっとなる
独りはもう嫌
ウェン『いなくなんない?ずっと?』
湊『不安症やなぁウェンくんは。ずっと一緒やよ』
ウェン『…ぎゅー…して?』
ウェンの指先が震える
湊『んぇ?』
ウェンはそう言うと湊の膝に横向きでお尻を乗せ、ぎゅっと抱きしめ首に顔を埋める
湊『う..うぇんくん?』
腰に手を添え、優しく頭を撫でると
ウェン『もッッ…..とッッッつよッッッく…』
喋りながらだんだん声がうわずってくる
湊『強くなんかせんでも離さへんよ。離せゆーたって離してやらんから』
そう言い顔を合わせ笑いかけると、ウェンは涙が溢れ声を出し泣き始めてしまい、よしよしと頭を撫でる
コンコン…ガチャ
巴『2人とも起きたの?ちょっなにやっt』
湊『しー…』
人差し指を口元に立て優しくウェンに向き直る
湊『どないしたん?教えて?』
そう聞かれ申し訳なさそうに口を開く
ウェン『グスッ…ずっと…ずっと独りで…グスッ…一緒に居てくれても、またすぐに独りだったから。湊さんも巴さんもグウェルさんも、初めて感じるくらい幸せくれて…目ぇ覚めたらまた独りになってたら….怖くて…ふぇ…』
背中をさする巴。
タオルを持ってきてくれるグウェル。
湊『せっかくやから今話してまうんやけどな?俺らずっとウェンくんのこと探しててん。ウェンくんが働いてた店の店長さんと知り合いでな?知り合いの借金あって頑張ってるんやけど、ウチだけじゃチカラになれるのも限度あるから、俺のとこでもチカラなってやれんかって相談されてたんよ。』
ウェン『ッッッ』
店長への罪悪感かウェンの表情が青ざめていくのが分かる
湊『ウェンくん?大丈夫やで?店長さんはちゃんとウェンくんのこと分かってるし、逆に彼も罪悪感感じてんねんで?ウェンくんが身体売ってるって知って助けてあげれんかったって』
巴『湊ちゃん!』
湊『隠したらその分ずっと傷ついてまうよ。しんどいけど聞いてくれる?』
ウェンは深呼吸し小さく頷く
湊『オレはな?ウェンくん。店長さんに初めて頼まれて、働いてるウェンくんみて助けたいとも思ったけど、お金のことなんか気にせず、幸せになって欲しいって思ってん。店に帰ってグウェルさんに相談したし、提携してた店の巴さんにも相談して、ウェンくんの働いてるの見てもらって、3人で夜王国作ったんよ』
ウェン『知らなかった…..』
湊『仲間集めて、ホストはじめて…..思ってたより時間かかってもて…辛くてたまらないウェンくん探すのも時間かかってもて….ほんまにごめん…ごめんなぁウェンくん…』
グウェル『不破さんの顔一応立てとくと、姫達にもウェンさんのこと助けてあげたいって話してて、みなさんそれならって足を運んでくださって、お店のメンバーも協力的でしたよ。だから、ウェンさんはそう言う意味でももう独りじゃないですよ』
そう聞いて、ウェンはついに涙腺が決壊してしまう
巴『また夜王国と店長さんに顔見せてあげてくれる?』
ウェンは大きく頷きありがとうと繰り返す
ウェン『グスッ…ハァッッッ…..』
巴『泣いてスッキリしたでしょ?笑』
小さく頷き、へへっと笑う
グウェルはリビングからアイスバッグの氷嚢を持ってきて目に当てるよう伝え、あとであっためるからリビングに来るよう言われる。
ウェン『ともえさん?』
巴『なぁに?ウェンちゃん』
ウェン『巴さんもずっと一緒?グウェルさんも』
巴『なに?めっちゃかわいいウェンちゃんってば♡お家は違うけど、一緒よ?』
ウェン『グウェルさん!』
グウェル『はい、なんでしょう?』
ウェン『色々優しいありがとうございます』
グウェル『どういたしまして^ ^落ち着いたらご飯にしましょう?』
ウェン『みんなでご飯?』
グウェル『はい、食べれますか?』
ウェン『食べたい!』
先に行ってると2人はリビングへ行ってしまった
ウェン『湊…さん?』
湊『湊って呼んでくれるん?嬉しい』
ウェン『ぇあっ///』
氷嚢で目も照れも隠すウェン
チラッと湊の方を向き
ウェン『そのっ…..見つけてくれてありがと。変われる…かな?これから….』
湊『変われるよ、みんなに幸せでかわいいウェンくん見せてあげて?みんな喜ぶよ』
ウェンはそう言われ今でさえもう幸せなのにと氷嚢で目を隠してしまう
パチパチパチ…..
心の奥底で幸せになる準備の音が鳴り始める….