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踏切事件の後、僕は、玲(レイ)と仲良くなった

いわゆる、「友達」だ。

こんな関係なんて知らなかった。

ずっと独りだったから。

嬉しかった。


はずだった。


今日も、レイと遊んだ。

「ばいばい」

「じゃあね」

その他愛ない言葉が。彼女の笑顔が。

僕には、とてもキラキラして見えた。


夏休みの間、彼女はいつも僕と仲良くしてくれた。

最初は、なんで僕なんかを守ろうとしたんだろう、と思っていた。

だが、彼女は僕のことを、ここでできた最初の友達だと思っていたようで。

友達らしいこともしてみようと言って、お揃いのキーホルダーをくれた。

涙が出そうなくらい、嬉しかった。

いや、本当に涙がこぼれてしまった。

仲良くしてくれる人なんて、一人もいなかったから。

孤独が、少し埋まった気がして。


本当に、そうだった?

僕は、君の笑顔が、

辛くて、苦しくて。

壊してやりたくなった。


それだけだったんだよ。

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