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短いです
レゼ編後暫く経ったくらい
アキデン付き合ってるけど、恋人描写ほぼなし
任務が終わって、アキと2人で家に帰る。
パワーはまた血抜き行ってて、天使のヤツも公安の偉い人達となんか話があるとかで、今日限りアキとバディを組んでた。
アキは鍵開けて部屋入るなり、真っ先にリビングのソファ向かって、背中を預けるように深く沈む。
俺も床に座り込んで、アキの膝に寄りかかった。
そんで、今日悪魔と戦ってる最中に言ってきたアキん言葉思い出した。
"死ぬときゃ死ぬんだぞ!もっと気張って生きろ!”
たしかにアキは死ぬ。普通の人間だから。
姫野も普通の人間だったから死んだ。
パワーも不死身じゃねぇし、いつか死ぬんかな。
でも俺は?
俺はチェンソーふかしゃ生き返る。
死なねぇ俺が、明日死ぬとか生きるとか、気にする意味あんのか?
それとも、それが普通なのか?
マキマさんも公安のヤツらも、みんなそんな風に毎日気張って生きてんのか?
「……やっぱ明日死ぬと思って生きてるやつの方が少ねぇって」
「あ?」
アキは少し考えるみてぇに視線あげて、天井を見た。
今日の自分の発言を思い出したのか、口を開く。
「……俺だって毎日気張ってるわけじゃねぇよ。お前は生き返れるからって気を抜きすぎだ」
疲れが混じった柔らけぇ声。
アキの左手が、気づけば俺の頭の横に落ちて、指先がかすかに髪に触れる。
「それに、もう死ぬって思ったら、後悔しないように動くだろ」
「後悔?」
「誰か守れたかとか、まだ言えてないことあったかとか。お前達と……ちゃんと向き合えたか、とかな」
アキの言葉が少しだけ詰まって、なんか胸んとこが熱くなる。
「でも、俺死なねぇよ?チェンソーあるし…」
「チェンソーふかさなきゃお前だって生き返れねぇだろ。それに、生き方は自分達で選べる」
アキの指が俺の髪をぐしゃっと軽くつかむ。
「適当に今日過ごして、適当に明日迎えるのか。それとも…大事なもん、大事にして生きてくのか」
「アキの大事なもん?」
「……言わせんな」
アキは目をそらした。
でも手は離さねぇままで、逆に俺の頭を撫でるみてぇにゆっくり動いた。
心臓がドクドクうるせぇくらいに鳴る。
「……じゃあよ、アキ」
「なんだ」
立ち上がって、アキの横にすとんと腰掛ける。
そのままアキの肩に頭を預けた。
「今日……守れてよかったな、俺のこと」
自分で言っといてなんだが、今かなり恥ずかしいこと言っちまったかもしれねぇ
ぶわっと顔と耳が赤くなるのを感じる。
「……お前はほんと」
アキが何か呆れたように言いかけて、やめた。
そんで、最後に小さく笑った。
「……ああ。守れてよかったよ」
その声がどうにも優しくて、今日の疲れも嫌なことも全部吹き飛ぶみてぇだった
✄—-おまけ—–
「なぁ、アキ」
「まだなんかあんのか?」
「考えんの疲れて、もう全部やめてぇ!!!ってなったら、俺ンこと考えていいぜ。そっちの方が楽しいだろ?」
アキは一瞬だけ目見開いて、その後全身の力が抜けたみてぇに笑った。
「ははっ、じゃあこれからはそうするか」