港町ダイアリーの強盗事件の数分後
港町ダイアリーの上空50M
鳥のような見た目をした高身長の男は俯瞰していた
「ケケケ、あれが別世界からやってきた人間か。ティード船長にお伝えしなくては」
海へ飛び立ち、ばさばさと羽を仰いでいる
海を渡り、はるか遠い木造の大きな海賊船の中心に降り立った
「ティード船長ただいま戻りました。」
跪き報告する
ティード「バードリー、報告しろ」
玉座に座るばかでかい男がワインを注ぎながら言う
バードリー「我らが研究所跡で繋いだゲートから人間が迷いこんだようです。しかし、我らは確かにゲートを閉ざしたはず」
ティード「フン、人間か。おそらく世界を繋ぐ能力を持つ人間が”ガウス”とあの女の他にまだいるということだ」
バードリー「まさか…そんなことが、前代未聞ですぞ…」
ティードは奥の牢屋に目を向ける
ティード「なぁ?雪とかいう人間よ。貴様は他の奴隷共とは違う。平行世界を繋ぐ力を持っておる」
雪「…早く家に帰して」
ティード「諦めろ、助けなどこん」
雪「悠は必ず助けに来る!あんたを捕まえに!」
ティードは微笑んで、牢屋の前に立つ
ティード「強情な女だ、嫌いじゃない」
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