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☃️視点)
目の前の見知らぬ人が、自己紹介をしてくれた。 名は「おんりー」と言うようだ。どうやら僕は記憶喪失のようでおんりーは 僕を支えてくれる人らしい
そして僕は「おらふくん」と言う名前らしい。結構可愛らしい名前をしていた
記憶のある頃は活発で、 周りをよく見る心優しい少年だったらしい。今の僕は自分で言うのもなんだが、結構落ち着いている。明るいとか、そういう性格ではない事は確かだ
🍌「……このくらいかな、 身支度しようか 」
説明が終わったのか おんりーは寝室を後にした。 居なくなった途端シーンと静まった。周りを見渡すと服があった、これを着ればいいのだろうか
僕は着物に袖を通した後おんりーがいる茶の間に向かった
🍌「あ、おらふくん!ご飯出来てるよ、さ!早く食べよ!」
笑みを零しながらおんりーは話し出す
此処の事を教えてくれているようだった。小橋から見える小滝が絶景とか、遠いけど冬も咲く花畑があるとか、そういった話だ。おんりーは綺麗な物が好きなんだろうか
ご飯を食べながらおんりーの話に耳を澄ます。 何故だろうか、おんりーの声は落ち着く、小鈴の転がるかの様な、そんな声
🍌「そうだ、おらふくん、外で綺麗な花が咲きそうなんだ、見に行こう 」
☃️「………そうなんだ」
僕は少しだけ行きたくなかった。
何故外に行くのだろうか、今は冬だ
寒いに決まってる。ただおんりーとは出来るだけ離れたくない、何も知らない僕的には一人はどうしても心細い
ただ花は見てみたいな、どうやら僕は
花が好きなようだ。冬の花は珍しいから少し興味がある
ご飯を食べ終えて、半纏を羽織り寒い外に足を運ばせる
外は寒くて咄嗟に体を震わせる。
ただ空を見上げると、とっても澄んでいて、空から落ちてくる雪の花が僕の頬に当たる。冷たいが悪い気はしなかった
歩いてる途中、薄氷の張った池。絶景だと言われていた小橋と小滝。此処はこんなにも美しいんだろうか
見とれていると前を歩いていたおんりーが足を止めた。もう着いたらしい。
出来れば、もうちょっと景色を眺めていたかった
🍌「着いたよ、見て、綺麗でしょ」
☃️「…………、綺麗……!」
ここまで来る意味があったのかもしれない。白い景色の中、一輪だけ、空色の蕾が咲いていた。思わずみとれてしまいそうだ、いや、もうみとれている
🍌「どう、来て良かったでしょ?」
☃️「うん、来てよかった……」
そして僕達は何分が眺めて、家に向かった
綺麗だったね!って話を交わしながら明日行きたい所をおんりーに伝えた。歩いている最中、気になる場所があったのだ
おんりーは少し悲しいような、憐れむような笑みを浮かべた。何故その様な顔をするのだろう
明日聞いてみようと思いながら、眠りにつく、明日が楽しみだな
🍌「………おはよう、おらふくん」
☃️「………?……えっと」
「すみませんが……貴方は誰ですか?」
🍌「…………、……私は」
見知らぬ君にそう伝えた。一体此処は何処なのだろう、君は誰なのだろう。
僕は……誰なのだろうか
コメント
1件
あられさん、第2話読みました…! 冬の景色がすごく綺麗で、おらふくんの視点から見る世界が繊細で好きです。 おんりーさんの優しい声や、花を見つけた時の「来てよかった」っていう気持ち、すごく伝わってきました。 最後の「貴方は誰ですか」で胸がギュッとなる…記憶が戻らない切なさと、それでもおんりーさんが変わらず接してくれる優しさが、静かに響きました。 続きが気になります…!