結構暗いですがはぴえんなのかなぁ、?
まぁ、なんか暗いです。タヒネタです。タヒネタは暗いでしかない。
桃赤BLです。どうぞ!
大好きな彼と過ごす時間はとても楽しかった。
一緒に笑ったこと、悩みを打ち明けあったこと、泣いたこと、映画を見たこと、えっちをしたこと。
全部が全部楽しかった。
新しい服を買えば「かっこいい」。美容院に行って新しい髪型、髪色にすれば「似合ってる」なんて言ってくれた。
1番近くで、1番側に居て笑ってくれたのは紛れもなく彼だった。
…それなのに、…それなのになんで…
「なんで居なくなっちゃうのかなぁ…、笑」
暗闇の中の部屋の中ぽつりと呟く。
始まりがあれば終わりもある。
終わり方は様々、多種多様。
…大体はまた会えるかもしれない、まだこの世に居てまだ他の誰かと話している。
幸せで居てくれればなんでもいい。なんて思えたりしていた。
でもタヒんだと言ったら別だろう。
もうこの世には居ない。
この世で笑ってくれはしない。幸せという感情を彼が新しく覚えることなんてもう二度と無い。
「ごめんね」「ありがとう」「大好き」「おはよう」「おやすみ」「さようなら」「またね」
全部が全部尊くて、全部が全部大事な幸せだったのにそれも全部が消え失せてしまった。
「…っ、…ない、くん…だいすき…だいすきだからっ、」
「だいすき…あいしてる…っ」
もう過ぎ去ってしまったこと。
必ずしも誰かが通らなきゃいけない道なのに、それなのにこんなにも早く最期が来るなんて聞いてない。
お別れをしたのはついこの前。まだ気持ちの整理がついていない。
「喋ってよ、喋って喋って…!!」
「ただいまって言ってよッ”…!!」
「きょうの夕飯がなにか聞いてよ、教えてあげるから、…っ…」
未だにこの家へ帰ると彼の匂いが残っていて泣いてしまう。
部屋を覗けばまた生きていて「忙しい、忙しい」って仕事をしてくれてるんじゃないかって思ってしまう。
でも部屋には彼の匂いと物だけが残っていて彼自身はどこにも居ない。
「………っ、やだ…やだよぉ…っ、」
「1人にしない、で…りうらないくんしかみてないッ、」
「タヒんでもないくんのこと愛してる…愛してるから迎えに来てよ…っ、」
「お疲れ様」って言って抱きしめてほしかった。
「頑張ったね」って頭を撫でてほしかった。
願わくば、このままキスをして身体も心も愛してほしかった。
彼に全てを愛してくれた、彼に身体を委ねて愛し合った回数はどれくらいだろうか。
「…もッ、ないくんの方に行っちゃだめかなぁ…」
「…ないくん…っ、」
ここ最近は彼のことしか考えれていない。
「大切な家族がタヒんだ。」と伝えれば会社の皆優しく、「いいよゆっくり休みな」なんて寄り添ってくれた。
…でもそんな寄り添いもいらない。寄り添ってくれるのは全部ないくんだけでいい。
ないくんだけが「休みな」「えらこ」「頑張ったね」って言えばいい。ないくん以外のなんていらないから。
そんなりうらからないくんを引いちゃったら幸せなんて無いんだよ。
それなのに体は動こうとしないや、タヒのうと考えていても体は動かない。
なんで、って本当に屋上から落っこちてしまおうって考えて足を動かそうと頑張ったときもあったのに全然動かなかった。
「ん~~ッ、しんどい…」
「なんでタヒねないんだろ、タヒんじゃえばないくんの元に行けるのに。」
また彼と一緒に寝たベッドに完全に力を抜いて、枕に頭を埋める。
このまま永遠に寝てしまいたい。明日なんて来なくていい…なんて考えてる。
ずっとずっとずっとずっと側に居てくれたのに急に居なくなるなんてしらない。聞いてない。りうらが許すわけ無いじゃん。
…だから側に居てくれるんだよね。
「………」
「っはぁ…、ないくんー?」
今度は頭を天井の方へ向けて、腕を上へ上へと伸ばす。
たまにりうらはこんな風に落ち着く時があるんだよね。
それも時間が全て解決してくれた。
今では9割は病んでたりないくんが恋しくてしょうがないけれど残りの1割は落ち着いてまともに過ごせてたり、風呂に入れたり。
なんて小学生が出来るようなことまでは出来るようになった。
「元気にしてる、? りうら寂しくてしょうがないんだから元気じゃないと許したくないなぁ…、笑」
「…ないくんにとってりうらは二番煎じなんだよね、家族の方が大事でしょ。」
「だから、たまにはりうらの元へ帰ってきて、…りうらはずっとないくんの事考えてるから。」
でも泣いてるところは見てほしくないなぁ、笑
なんて付け加えておいて目をそっと閉じる。
「ずっと傍に居るに決まってんじゃん、俺の一番はりうらだよ。」
そんな声が聞こえたりしたような気がしてまた涙を零してしまう。
目を開けずに、目は閉じたままだったけれど真横にないくんが来てくれたような感覚がしたんだ。
そのまま意識をすっと手放した。
「なんてあったなぁ、笑」
「懐かしいねぇ、よーく耐えたりうちゃんは本当にないちゃんのことが好きやったんやな、笑」
「当たり前じゃん、このりうらだよ?笑」
ないくん。
りうらは19歳になりました。今では中学頃から仲良くしていたお友達と仲良く過ごせてます。
夢の教師に向かって勉強中です!ないくんと一緒に目指すって約束したの忘れてないよね、?笑
恋人なんて作る気は更々無いけれど笑顔で過ごせるように頑張ってきました。
ないくんが好きな数字の4。1年に4回ないくんの実家の方にお邪魔させてもらって挨拶しに行ってるよ。届いてる?
初兎ちゃんっていうお友達といむっていうお友達が居るんだけどね、2人は付き合ってるからたまに、、、ううん、結構な頻度で寂しくなっちゃう。
ないくんとりうらのいちゃいちゃをあの2人に見せつけたかったなぁ、って。
そう思う度にりうらが隠し撮りしてた動画やら写真やら見せてるんだけどね、笑
「っ…だめだなぁ、泣いちゃうや。」
そう言って立ち上がり、いむしょーの元に駆け寄る。
今ではシェアハウスもしてりうらが寂しくならないようにいむしょーに協力してもらってる。
書きかけの手紙を机の上に置いたままにしてないくんに見てもらえるようにしておいて、部屋を出る。
次に部屋に入った時、りうらは信じられないものを見た気分だった。
『大好きだよ、愛してる。』
なんてりうらは書いた記憶のない文字が並べられていた。
それにこんな綺麗で愛おしい字、りうらのなんかじゃない。
届いたのかなぁ、なんて思うとまた泣いちゃうけれど、りうらは強くなったから。泣かないで堪えれた。
だからりうらはその文字の下に「りうらも」って付け加えてベッドに寄り掛かり、すぐに意識を手放した。
end
コメント
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大号泣不可避で最高🤦♀ 切ない系も書けるすとたん天才すぎかて︎🫶🏻 一途に想い続ける🐤くんも🍣くんも良すぎてる、ほんとに良い
ゲストさんの病み系あいらぶゆ~ですッ!!!😭🫶💕 大優勝だッ!!!!!!😭👏💕 ちゃんと、ダイスナンバーなのエモい(?) 実家に行くほどって、…....相当、🍣くんとも🍣くんの両親からも愛されてたのが分かるッ!!!✨