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🌫️「あ、〇〇久しぶり」
『無一郎!』
🌫️「今、任務でこっち来てるの」
『てことはこの辺で鬼が、、』
🌫️「まあそういうこと」
『気をつけなきゃ』
🌫️「大丈夫だよ、僕がいるから笑 」
あの人に似た背中、容姿
そう言って和ませてくれたけどどこか我儘な自分がいる
『気をつけてね』
🌫️「うん、またね」
私と無一郎たちは昔から一緒にいる
無一郎たちのお父さんとお母さんもやさしい人だった
今日も無一郎たちのところへ行こうとすると、一通の手紙が来た
内容は、
“時透家が襲われた”
もう会えないんだと思った
けど、この辺は鬼が出やすいらしく
鬼殺隊がよく任務へ来ていた
その鬼殺隊の中にも無一郎がいた
でも会いたい人は来ない
無一郎が来ると少し安心できる
けれど時々考える時がある
“もし有一郎が生きていたら”
なんて、ないものねだりをしても意味が無い
だからいつも途中で考えるのをやめる
私は掃き掃除を終えて家に入った
『お母さん、掃き掃除終わったよ』
「お疲れ様、いつもありがとう」
『いいよ全然』
私の母は体が悪く、家事ができなくなってきた。
父は事故でなくしたから、 私が支えなきゃいけない
『あ、そういえば無一郎来てたよ』
「まあ、そうなの会いたかったわ」
『でも任務中だったからさ』
「迷惑かけちゃダメよね」
「ということは、この辺で鬼がいるってこと?」
『そう、気をつけないと』
「夜は出かけないようにしなきゃ」
『うん』
何気ない会話をしていると、コンコンとドアがなる
「出れる?」
『わかった』
『はーいどちら様、』
🌫️「〇〇」
『無一郎?』
🌫️「一息ついたから遊びに来た」
『あがってく…?あ、時間ないか』
🌫️「まあね笑」
『お母さんいるけど』
🌫️「会えるならお願いできる?」
『いいよ、お母さんも無一郎に会いたいと思うし』
『待ってて』
『あっ、お母さん走ったら危ないよ!』
「無一郎くん!久しぶりねぇ」
🌫️「お久しぶりです、体は大丈夫ですか?」
「大丈夫よ、〇〇が手伝ってくれるから」
🌫️「良かったです」
『無一郎はいつまでいれるの?』
🌫️「明日の夕方までだよ」
🌫️「そういえば〇〇から聞いてるかもしれないけど今夜鬼が出るかもなので気をつけてください」
「ええ、もちろん気をつけるわ」
「無一郎くんもお仕事頑張ってね」
🌫️「ありがとうございます」
🌫️「じゃあ、僕はこれで」
「また遊びに来ていいからね!」
『ばいばい』
🌫️「じゃ」
無一郎は仕事に戻る背中は彼そっくりだった
今夜。
「〇〇そろそろ入ったら…?」
『大丈夫、すぐ終わるよ』
『それに今日やらなきゃめんどくさくなるし』
「わかったわ、早め早めにね」
『はいはい』
洗濯物を干す 涼しい夜
『今日は涼しいな〜、』
“逃げて”
『!?』
🌫️「〇〇!逃げて!」
『…え』
急な出来事で足が震えた
動けなかった
鬼がすぐそこまでいる
何も出来ない
出来損ない
『もういいかな、笑』
目の前が血の海になっても、胸をかき裂かれても
“有一郎に会えるなら”
って思えば全然いい気がした
🌫️「〇〇!」
🌫️「僕が手こずったから…!」
『……一郎』
🌫️「ごめん、ごめん…!」
『謝らないで、有一郎…』
🌫️「…!」
『有一郎は頑張ってたよ…』
『…少し乱暴なところも全部、全部大好きだったよ』
『別れるのは寂しいなぁ、』
🌫️「〇〇、もう喋らなくていいよ…、」
🌫️「今止血するから…!」
「〇〇、どうした、の…」
🌫️「お母さん…〇〇が…!!」
「お医者さん…!?お医者様を…」
🌫️「布を持ってきてください…!!」
「…わかったわ、布ね!」
🌫️「〇〇、もう少し頑張って…」
『…』
走馬灯が見えた
もう死ぬんだと思った
死ぬ前に?⃞一郎に
唇に温度をのせた
🌫️「…!?」
その後は力が抜けて
泣きじゃくる声が遠くに聞こえた
『…え』
『有一郎…?』
「は、?」
「〇〇?」
『有一郎っ!!』
『寂しかったよ…』
「…」
「なんでこっちにいるんだよ」
「こっちに来るには早すぎる」
『有一郎に言われたくないし 』
「ふっ 笑」
『なんで笑うの!』
「いや、やっぱり〇〇だなぁって」
『…!』
その笑顔、懐かしい
久しぶりに見た笑顔
私だけに見せて欲しいな、
なんて願ったり叶ったりだ。
『そんな顔見せないで…!!』
「なんで」
『いいから…!!』
耳が真っ赤になってるのを必死に隠したの。
バレてないかな、?
それからしばらく経った
私はいつも通りお空の上のみんなと話してた
そしたら瓜二つな顔が並んだのがこっちへ歩いてくる
気がついたら私は走っていた
軽くなったからだで
私は2人を思いっきり抱きしめた
『やっと会えた…!!』
「〇〇、苦しい…」
「…」
『無一郎、ごめんね』
「なんで〇〇が謝るの」
『なんとなく!!』
会えた
また会えた
この3人で
触れる、嗅げる、聴ける
五感が働く私たちは巡り巡ってまた会える
一生幸せなここで遊ぼう
この3人で!
「霞 の 中 の 探 し も の 」
f i n .
𝘛𝘩𝘢𝘯𝘬 𝘺𝘰𝘶 𝘧𝘰𝘳 𝘸𝘢𝘵𝘤𝘩𝘪𝘯𝘨.