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#オカルト
リユ
7
聖次
693
コメント
1件
あおいです🌷 第20話のあらすじ、読み返しました。 15話から19話までの流れ、改めて整理するとメアリーの背景がすごく深くて……。神々との駆け引きから生まれた彼女の運命、母親フィービーの歪んだ愛情、そして孤独な旅の壮絶さ。特に「母が自分を救うためにすべてを賭けた」と知ってアングィスと和解する場面は、胸が熱くなりました。それだけに、最後の盗賊団の罠にはハラハラ。次が気になります!
・第15話 「過去回想・メアリー誕生の秘密1」
文明開化の波により、かつて人類禁忌の地であったカルデラ湖は最高級避暑地「パジャニリゾート」へと変貌を遂げていた。
今春、辺境伯と結婚したばかりの若く美しい女性フィービーは、新婚最初のバカンスでこの地を訪れ、周囲の心配をよそに、熱心に信仰する「アングィス神」への祈りを捧げてから優雅に湖へと泳ぎ出す。
一方、湖底の水中宮殿では、太古よりこの星を支配する絶対神サーペントと、その右腕である眷属アングィスが、聖域を汚す人間に憤慨していた。
二柱は人間の信仰心を取り戻させるための「見せしめ(生贄)」として、ちょうど湖を泳いでいたフィービーを水中宮殿へと強制連行する。
突如として不気味な空間に拉致され、巨大な大蛇の神々から死の宣告を受けたフィービー。
しかし、並の人間なら気絶するような極限状態の中、彼女はビビるどころか神々の思考の浅さを見抜き、冷静に反論を開始する。
「熱心な信者を守るどころか生贄にする神など、ただの凶暴な魔物。私が死ねば、人間は神を敬うのをやめて湖を忌避し、お布施も寄付も途絶えて貴方様方は完全に忘れ去られますが、それでもよろしいのですか?」
貴族社会の腹黒い人間関係を生き抜いてきたフィービーの、理路整然とした完璧な「脅迫(正論)」を突きつけられ、二柱の絶対神は完全にぐうの音も出なくなってしまう。
巨体を寄せ合ってコソコソと相談を始める「チョロい駄目神たち」を前に、フィービーは心の中で不敵な笑みを浮かべ、完全勝利を確信するのだった。
※※※※※
・第16話 「過去回想・メアリー誕生の秘密2」
水中宮殿で絶対神サーペントから人間界の信仰の現状を問われたフィービーは、「信仰は廃れかかっている」と正直に告げる。
これに激怒したサーペントが放った圧倒的な覇気により、フィービーの結界は粉砕され、彼女は瀕死の重傷を負ってしまう。
サーペントの治癒魔法で一命を取り留めたフィービーだったが、全知全能の神の眼によって、お腹の中に「生まれつき極めて体が弱い女の子」を宿していると告げられる。
跡継ぎの男の子を望んでいたこと、長年の不妊、そして我が子の過酷な運命に絶望し、半狂乱で泣き叫ぶフィービー。
見かねたサーペントが「アングィスの力を分け与えて誰よりも強い『女帝』にすればいい」と豪快な超理論をぶち上げると、フィービーの涙はピタッと止まる。
彼女は瞬時に「男を全員ぶちのめす強い女帝にすればいい」と邪悪な野望へ思考を切り替え、神々をドン引きさせるほどの図太さでこれを快諾した。
制御の観点から、力を与えるのではなく直接胎児に憑依することを決めた眷属アングィス。
実は彼も神の仕事に飽きており、地上でのバカンスを目論んでいた。
嫌がるフィービーに対し、アングィスが「10年間のツヤツヤ美肌&抜群のプロポーション維持」という『憑依特典』を提示すると、フィービーはすかさず「20年でお願い!」と倍の条件を要求して快諾。
こうして、アングィスは胎内の子へと宿ることとなった。
数ヶ月後、誕生した娘メアリーはアングィスの加護により健やかに、美しく成長する。
そして12年後。貴族院中等部への入学を控えたメアリーは、エレキテル(電気)を用いた最新の魔力測定器による身体検査を受ける。
しかし、その電流刺激が体内に眠っていたアングィスの遺産を直撃。
暴走した機械がショートするほどの圧倒的な魔力が噴き出し、メアリーの右目は神秘的な「虹色の瞳」──アングィス直系の特異能力『魔眼』へと変貌を遂げる。
一介の令嬢から世界を揺るがす「異物」へと運命を変える、すべての始まりの瞬間であった。
※※※※※
・第17話 「過去回想・メアリーの力」
エレキテル測定器の暴走により、宙に浮き虹色の瞳を輝かせるメアリー。
異物と見なした警備兵たちに抜剣され絶体絶命の危機に陥るが、脳内の神アングィスの助言により、無意識に魔眼の力を発動させる。
メアリーが「止めて貰ってもいいかな」と呟いた瞬間、兵士たちは武器を落とし、まるで聖女を拝むかのように恍惚の表情でひざまずいた。
アングィスは魅了《魅了》や石化《石化》など盛りだくさんの「初回特典(能力)」をドヤ顔で解説し、母親の計画通り世界の支配者になれと唆すが、普通の幸せを望む12歳のメアリーは「化け物になりたくない!」とこの異能を激しく拒絶。
アングィスとのリンクを自ら切断したことで、魔眼の力は強制ロックされ、彼女は意識を失ってしまう。
眠り続けるメアリーは王直轄の「魔法物理学研究所」へと引き取られ、2年間にわたり極秘に解析される。
いかなる魔法も通じず処分もできない強固な守りを持つ彼女に対し、研究所は粋を集めた『魔眼封じの眼帯』を開発。
アングィスの呼びかけでようやく目を覚ましたメアリーは、「眼帯を外さないこと」を条件に退所を許される。
ようやく我が家に帰れたメアリーを待っていたのは、冷酷な現実だった。
実の父親からは「出世の邪魔」「気持ち悪い魔女」と腫れ物扱いされ、15歳の誕生祭すら開かれない。
挙句の果てには、金目当てで超守銭奴の男爵家へ嫁げと非情な命令を下される。
かつて優しかった母親のフィービーも、側室に跡取りの男の子が生まれてからは夫に相手にされなくなり、神の『特典』を悪用して男遊びに狂う色情魔と化していた。
フィービーはメアリーに「早く男たちを傀儡にして国を支配しなさい」と迫り、両親への情愛を完全に失ったメアリーは、都合のいい道具として使い潰される前に「貴族籍を破棄して家を出る」と宣言し、実家を飛び出す。
王都で働き口を探すメアリーだったが、「15歳は就労禁止」という法律に阻まれ、ことごとく断られてしまう。
わずかな金貨を握りしめ、彼女は王都の法律が届かない遥か遠くの商業都市『ファーレン』を目指すことを決意。
元お嬢様の、過酷で孤独な一人旅が幕を開けるのだった。
※※※※※
・第18話 「過去回想・メアリー必死に生き抜く」
家を出て王都に入ったメアリーは、生活基盤を得るため身分を隠して冒険者ギルドへ登録する。
しかし、右目の『魔眼封じの眼帯』や不仲が続くアングィスの影響で本来のステータスがロックされており、測定結果は底辺並みの「レベル10」。
まともな依頼を受けられない彼女は、農業の街「アグーリ」へ移動するも、紹介状がないため門前払いされてしまう。
その夜、宿の食堂で気配を消してシチューを食べるメアリーだったが、彼女の美貌を見抜いた女スパイ(盗賊団)に目を付けられ、奴隷商への売却目的で追われる身となってしまう。
一方、フィルモア城では、国王と王国最強の老魔導士ババ・ヤーガが対峙していた。
ポンコツな召喚勇者たちに苛立つ国王に対し、ヤーガは打開策として鑑定能力を持つ「メアリーの魔眼」を利用すべきだと進言する。
使い物にならないと判断してメアリーを放逐していた国王は苦々しくも追っ手(近衛騎士団)の手配を命じ、メアリーは女スパイと国家の双方から追われる最悪の窮地に立たされる。
凶悪な魔物が跋扈する「漆黒の森」の入り口で足すくむメアリーに、脳内からアングィスが声をかける。
力を借りて魔眼を解放しろと迫るアングィスを最初は拒絶するメアリーだったが、アングィスの口から「母・フィービーは生まれつき弱かったメアリーの命を繋ぎ止めるため、自らの身体に神を憑依させた」という残酷で温かい真実を告げられる。
母が自分を救うためにすべてを賭けたのだと知ったメアリーは腹を括り、「力を貸しなさい!」とアングィスとの和解を選択。
魔眼の索敵《さくてき》やテイム《ていむ》を駆使し、襲い来る魔物の群れを潜り抜けて森を突破する。
命からがら目的地であるエルフの「エルラ村」へ辿り着いたメアリー。
しかし、融通の利かない受付嬢から「未成年のため保護者の承諾書が必要」と宿泊を断られてしまう。
さらに、ボロボロの少女から漏れ出る並々ならない魔力に怯えた受付嬢から「いずれ村に災いをもたらす厄災の種」と冷たく断言され、村から追い出されてしまう。
夕闇が迫る中、心身ともに限界を迎え涙をこぼしながらも、メアリーは生き延びるために重い足を引きずり、再び夜の森へと足を踏み入れるのだった。
※※※※※
・第19話 「過去回想・メアリーを探せ」
メアリーを無慈悲に追い出した翌日、エルフの「エルラ村」は上空から迫る無数の飛影に騒然となる。
ワイバーンの襲撃かと怯えるエルフたちだったが、それは王の勅命を受けた「フィルモア王国・第一近衛兵団」であった。
平均レベル500オーバーの人類最強の戦闘集団を率いるのは、レベル650に達する総騎士長ウィラード。
彼らは行方不明のメアリーを捜索するため、レア飛竜「ファストワイバーン」を駆って強引に村へと臨場したのだった。
ウィラード率いる捜索隊の徹底的な事情聴取により、前日にメアリーが村を訪れ、受付嬢によって夜の魔境へ叩き出された事実が発覚する。
王国の至宝を危険に晒した大罪により、受付嬢は即座に拘束され、生存が確認できなければ処刑されるほどの窮地に立たされる。
さらに、非協力的な態度を見せた村長に対し、ウィラードが「国家反逆罪で即座に死刑」と激怒したことで、恐怖した村長と宿主は地面に額をこすりつけて全面協力を申し出る。
こうして、近衛騎士団とエルフの精鋭による大規模な合同捜索網が敷かれることとなった。
一方、魔眼の力を借りて命からがら夜の森を生き延びていたメアリーは、次の村を目指す道中で一人の女に出会う。
正体を隠すために慌てて眼帯を装着したメアリーだったが、女は「あの宿の食堂でシチューを食べていた子だね」と親しげに声をかけ、「索敵スキルで案内してあげる」と甘い言葉を囁く。
心細さの限界だったメアリーは、その言葉を信じて女の後を付いていってしまう。
案内された先は、女の正体である「盗賊団のスパイ」が仕掛けた罠だった。
気がついた時には大斧を担いだ巨漢のボスバリスタに退路を断たれ、横穴の根城から湧き出たガラの悪い盗賊たちに完全に包囲されてしまう。
眼帯を付けたことで魔眼の不意打ちも使えず、あまりの恐怖と大混乱からアングィスの力も引き出せないメアリー。
剥き出しの悪意と下品な嘲笑に囲まれながら、世間知らずの少女はかつてない最悪の危機に陥るのだった。